アメリカ先住民を知るための62章「阿部 珠理」(明石書店)

アメリカ先住民が歴史の中で白人にどのように活動域を狭められてきたかの歴史を知ることが出来ると期待していた。 しかし、それらに関することはほとんど書かれておらず、その後のことがメインとなっていて残念だった。 先住民部族が政府を作っていて、過去からの合衆国との条約を現在も引き継がれているというのには驚いた。 アメリカ先住民には文字が無く、その言葉を話せる人も少ないらしい。 言語学として記録を残すのならばよいと思うが、話せる人が少なくなったから、それを守るというのはどうかと思う。 滅びるものがあって初めて生まれてくるものがある。なくなることで生死にかかわるような問題が発生するのではいのであれば…

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図説 偽科学・珍学説読本「グレイム ドナルド」(原書房)

現在では否定されているものも、昔は正しいものと信じられていたものをいろいろ紹介している。 気に食わないのは、なぜ否定されるかの根拠を示していないところだ。 現在のその考え方が主流でないというだけで、著者は否定していないのか?と思ってしまう。 根拠を示さないから、偽科学というものが成り立つと思う。 だから、著者はそれを見事に実践していると言える。

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土 地球最後のナゾ「藤井 一至」(光文社新書)

土と岩の違いは、有機物を含むかどうかと思っていたがそうではないんだそうです。 岩が一度水に溶けて再結晶化してできた粘土が無いと土とは言わないだって。 だから、金星とか月には水が無い・無かったから土は無いという。 岩石の種類は腐るほど(石は腐らないが)あるが、土は12種類なんだって。バリエーションすくねぇ。 泥炭土、ポドゾル、チェルノーゼム、粘土集積土壌、永久凍土、若手土壌、黒ぼく土、強風化赤黄色土、ひび割れ粘土質土壌、オキシソル、砂漠土、未熟土 の12個。 東日本は火山灰のために黒ぼく土、西日本は若手土壌の2つに大きく分類されるそうです。 雨が多いと土壌は酸性になり農業には向かない=その…

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撰銭とビタ一文の戦国史「高木 久史」(平凡社)

中国から硬貨を輸入していたのは知っていたが、平安~江戸時代の初めまで、その時の政府は硬貨を発行してこなかったのは知らなかった。 中国・日本で作られた模倣銭・古い硬貨・新しい硬貨などでランク付けがされていて、 クズに近いようなのは使ってはいけないという法律もあったそうだ。 戦国時代後半に、もともとランクの高かったものが不足して仕方がなくランクの低い硬貨の種類である”ビタ”一枚を一文の基準としたそうです。 もともとランクの低い”ビタ”の一枚も安くしないというので、「びた一文」なんて言葉が出てきたんだって。

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失われゆく日本(エバレット・ケネディ・ブラウン)「小学館」

伝統だ文化だと崇め立てるようになったら、それはもう文化ではないようなことが書いてあったがその通りだと思う。 相撲協会という単語が出てきたが、それに対して具体的な批判はしていなったが、 女医が土俵に上がったことに対して相撲協会が文句をつけたことに対しての批判をしているのだろうと思った。 つい最近までは女性の力士も普通にいたのに何をアホなことを言っているのだ、と自分も思ったし、著者も思ったのだろう。 ガングロのことに関して書いてあったことが印象的だった。 まるで年輪のようにしわの刻まれた職人の手と、ド派手なネイルをつけ、デコレーションされた携帯電話を持つ女子高生の手が、僕には重なっ…

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CIA極秘マニュアル 日本人だけが知らないスパイの技術(H・キース・メルトン)「創元社」

本のタイトルがまずおかしい。日本人だけが知らないわけがない。 最初に解説があって、マジシャンのジョン・マルホランドという人がCIAの諜報活動のためのマニュアルを作ったということで、そのことが紹介されいた。 だから、本章ではそのマニュアルに関していろいろ解説していると思ったが、そのマニュアルに関する内容はごく少しで、あとはマジックのネタ解説書みたいな感じだった。 だから、途中で読むのをやめた。

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アゼルバイジャンを知るための67章(廣瀬 陽子)「明石書店」

アゼルバイジャンと言えばバクー、バクーと言えば石油。そのイメージしかない。 そして、その石油は枯渇したものと思ってった。 でもカスピ海に新たな油田が見つかって資源国家になっている。 その他に知っていたのは、その石油を狙って第二次世界大戦時にドイツ軍がバクーを狙っていたってことぐらい。 ・アゼルバイジャン人はアゼルバイジャンよりイランの方が多い ・アゼルバイジャンの言葉はトルコ語にかなり近いらしく、国の仲としてもトルコは非常に親しい ・政治的にはロシア寄りだと思っていたが、そうではなく、かつウクライナのように西側寄りでもなく、東と西をうまく渡り合っている とのこと。

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積乱雲 都市型豪雨はなぜ発生する?(小林文明)「成山堂書店」

雲の中では過冷却が発生しているそうだ。そして氷ができてそれが雨の元になるそうです。 ヒートアイランドのこともかいてあって首都圏では1970年代に比べ工場からの廃熱は減少、自動車は数は倍増しているが廃熱は微増、エアコンは30倍だそうです。 本の中では全般的に小難しい説明が多い感じです。自分は理系だから説明読めばわかるが、文系の人は辛いだろうと思う。

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刑務所の経済学「中島隆信」(PHP研究所)

軽犯罪の場合は、刑務所にいれるよりも、社会奉仕活動をさせた方が良いといのには賛成。 無駄な金使わなくてもよいし。 産業廃棄物を山の中に捨てたやつには、社会奉仕活動として、その100倍回収させるとかをさせればよい。 好きで刑務所に行く人(無料老人ホームのつもりで行く人)とかが発生しないように、 刑務所に行きたがらないようにしなければならない。 社会復帰のつもりが無い奴らに金を使う必要はない。そういう奴らだけを、どこかに閉じ込めて暮らさせればよい。 もちろん、食料・医療の提供はなし。社会生活するつもりが無いなら、自分で何とかしろという話。 これが究極の経済にのっとった施策だとおもう。終身刑を作…

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日本仏教史「ひろ さちや」(河出ブックス)

日本に仏教が伝来した当初は民衆には広がっていなかったのは知っていた。 しかし、民衆には広めようとすると罰せられたというのは知らなかった。 二百五十戒を受けて出家したものは、いっさいの社会活動が許されません。金銭を扱うことができない。 また、女性と接触もできない。食事は托鉢によらねばならない。そして昼の十二時を過ぎたら食べることはできない。 日本の層で、そこまで二百五十戒を守っているものは一人もいないのです。みんながみんな戒律を破っている。 それでいながら、自分は僧だ、出家者だと威張っています。とある。 日本の仏教は、葬式業者に成り下がっていると思っていたが、やはりその通りなんですね。 どこ…

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