誤解だらけの遺伝子組み換え作物「小島 正美」(エネルギーフォーラム)

遺伝子組み換えは、他の生物の遺伝子を移入させることを言うんだって。
遺伝子を直接いじくることだと思っていた。

今まで知らなかったこと
・飼料のほぼ全てが遺伝子組み換え
・20年以上流通しているが実害は発生していない
・北海道では条例で遺伝子組み換えのを育てられない
・他の生物の遺伝子が移入されることは自然界で普通に発生している
・ラットに腫瘍ができたというネットで広がっている実験は恣意的なもの
 ・査読を受けていない
 ・公開後反証がしこたまされている
 ・腫瘍ができやすい群体を恣意的に選んでいる
 ・プロット数が少ない

本を読んで遺伝子組み換えより、通常の品種改良の方がやばいと思う。
(品種改良について大して記載はなかったが)
放射線とかでランダムにやるから、意図しないものが発生しやすい。
ランダムというなら、自然界で発生する突然変異もランダムなんだけどね。
遺伝子組み換えは、効果がわかっている遺伝子を意図的に移入させるのだから、
比較してみればどちらがリスクが高いかすぐわかるもんだと思うが。

バナナと人間の遺伝子は半分は同じなんだって。
そして、人間が子供を作る時平均して100~200の突然変異が発生するそうだ。
高等動物で遺伝子1個変えるのはたいしたことないだろうが、原生生物はリスクが高いだろうね。
遺伝子の数が少ないから、1つの遺伝子の影響が大きいだろうから。
遺伝子組み換え食品をどうのこうのいうのではなく、原生生物についての遺伝子操作について規制を設けるのがよっぽど大事だと思うがね。

この本の残念なところ
・危ないと言っている人への反証を具体的かつ直接的に指摘しているのが少ない
・編集者は毎日新聞の人で親は教師(共産党員)というバリバリ左巻きだが、事実を知って改宗できた稀有な人だが、
 左巻きだったときに反対していた事象について、事実を知ってこう変わったというのを具体的に記載してほしかった。


誤解だらけの遺伝子組み換え作物
小島 正美
エネルギーフォーラム
2015/9/1

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