原発事故処理水/海洋放出に限定せず議論を【河北新報】
人気ブログランキング原発事故処理水/海洋放出に限定せず議論を
風評被害以外に何の問題があるのですか?社説上も何も書かれていませんが。海洋放出は以前から解決策の一つとみなされてきたが、被災地の福島県に大きな影響は与えるのは確実。いわゆる「風評被害」の拡大も心配になるだろう。
他の案を検討していないような物言いですな。トリチウム水タスクフォース情報 で3年弱検討していますが。処分方法は海洋放出しかないわけではない。むやみに結論を急がず、さまざまな案を十分に評価することが何より大切だ。
あれれ?さっき他の案は検討していないような書きっぷりでしたが、これはどういうことでしょう?処理水の最終処分方法は経済産業省の対策委員会の中で検討された経緯があり、海洋放出の他に4案が示された。深さ2500メートルの地層内に入れる「地層注入」、高温で気化して大気に出す「水蒸気放出」、電気分解後に大気に出す「水素放出」、固化剤を加えてから埋める「地下埋設」になる。
発生原因は全くいっしょですが。減速材として水を使っているからトリチウムは発生する。しかし、福島第1原発の処理水と通常の原発の排水は発生要因が全然違い、同列には論じられない。
事故が起きたから放射性物質の生成量が増えたわけではない。
原発止めているから総量としては減っている。低濃度のトリチウム水が大量にあるというだけの話。
何言っちゃっているんでしょうね。
感情でしかものを言えない人を議論に加えても無駄だし、その人達の意向を聴くのも無駄(金と時間と労力の)。単純に科学的・コスト的に最適なものを選べばよいだけだ。いたずらに選択の幅を狭めず、さまざまな案を出し合って広く議論することが望ましい。その方が処理水問題の打開につながるはずだ。
トリチウム水は大型タンクに 100 年以上保管せよ
この社説を読んでネットを調べたら、原子力市民委員会なる人達が「声明「トリチウム水は大型タンクに 100 年以上保管せよ」」というのを公開していました。
100年補管すると、半減期から計算すると元の放射線量は0.4%弱まで減ります。
その前提で彼らの資料を引用します。
おや?海に放出する濃度と飲料水の濃度を比較していますね。海洋放出の際の告示濃度限度は 60,000 Bq/L となっているが、
これは、安全性が検証された数値とはいいがたい。飲料水の規制基準値も規制機関によって大きな違いがあり、WHOは 10,000 Bq/L、カナダ政府は 7,000 Bq/L(Ontario Drinking Water Advisory Council の勧告は 20 Bq/L)、EU は 100 Bq/L となっている。
福島県人は、海洋放出口から出た海水を飲料水として使っているみたいですね。
ちょっと計算してみましょう。多核種除去設備等処理水の取扱いに関する 小委員会 説明・公聴会 説明資料 ベースにします。
1日の放出量400立方メートル × 365日 = 14万6千立方メートル(1年間の放出量)
日本の総降水量は、6310億立方メートル で、極端な計算だが(まあ、福島で出たのが日本で均一の濃度となるわけじゃないのでまあ良しとする)、放出したものが全て雨になるとすると、
淡水の濃度は以下となる。
0.00146億立方メートル÷6310億立方メートル × で60000Bq/L = 1.4Bq/L
日本における降水中のトリチウム濃度は、0.353Bq/L なので、
合わせて、1.8Bq/L で、EUの飲料水基準の 100 Bq/L を余裕でクリアします。
今後増設しないといけないタンクのことを言及していません。20 年に一度程度の開放点検を行うために、1基余分に建設するとして、建設単価を約 30 億円/基とすれば 11 基では約 330 億円となり
今後増設に必要な費用を算出してみます。
タンクの総容量は、105万立方メートル、タンク860基なので、1基当たり1300立方メートル。
1日当たり150立方メートル増え(2020年時点の目標)るらしいので、あと10年1年あたり100立方メートル増えると仮定すると、
100立方メートル×365日×10年÷1300立方メートル×30億円 = タンク作るのだけに8400億円。
で、福島県の資料 を見ると、大震災より前も海面漁業生産額は、平均すると200億円ありません。
人の噂も七十五日って言います。どれだけ風評被害が続く、どれだけの規模かわかりませんが、
全くペイできるものではない。100年タンクにためたとしても最終的に海洋放出するのだから、完全にプラスの費用が必要となります。
原子力市民委員会なる団体がその費用を出すのなら良いが、東電・国がそれを金を出すということは、電気料金・税金にそれが跳ね返ってくるということですよ。
なんて書いてありますが、私が書いたようなことを伝えた上で賛否を聞いていますか?朝日新聞社と福島放送が、福島県民を対象に、去る 2 月 24、25 日に電話で世論調査を行った
結果、福島第一構内のタンクにためてある「処理水を薄めて海へ流すことへの賛否を聞くと、反対が 67%で、賛成 19%を上回った」。
ただ単に賛成しますか、反対しますかだけなら知識がない人は反対しますわね。
いや~。いっちゃいますね。反対する人達の使う常套句。じゃあ、この世の中に全て解明された事象があるのか?っていう話。トリチウム水の毒性については、すべてのことが解明されているわけではない。
知っているものしか知らないのですよ。
そんなこと言ったら、息を吸うこともできない。空気の中に未知の発がん性物質があるかもしれない。
今時点の科学でわかっているものに未知のものを想定して安全係数かけて物事を進めるしかないのですよ。
大人のための「困った感情」のトリセツ水島 広子
PHP研究所
2011/12/9
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