民間ヘリはオスプレイより安全か?事故率を比較してみた。

今日、福島県警のヘリが墜落したが、民間とオスプレイでどれだけ事故率が違うのか調べてみました。

左巻きの皆さんがあれだけ危険だと言うのだから、民間ヘリとの差は歴然であるはずだ!と思ったので事実関係を調べてみたのです。

日本語の情報


「オスプレイ 民間ヘリ 事故率」で検索すると2つ見つけた。

オスプレイが危険なら民間ヘリはもっと危険」によると、
ちなみに日本の民間ヘリの2000年代前半の事故率はおおよそ3だったようで、オスプレイよりもかなり高くなっています。
とあり、「オスプレイは危険だから日本で訓練するな(by北海道新聞)」にも載せたが、2012年で1.93(2018年では、3.26)のオスプレイとどっこいどっこいです。
惜しむべきは、事故率3という出典が無いので事実確認ができない。

もう一つ見つけたのは「オスプレイの事故率は民間機より低いの?①」です。
オスプレイの事故率は3.26、民間航空は0.2程度と推定しています。
他のサイトの間違いを指摘しているのは大変よろしいですが、残念な点があります。
米軍は軍用機の事故をクラスAからCの3つに分類し、クラスAは「政府及び政府所有財産への被害総額が200万ドル以上、国防省所属航空機の損壊、あるい は、死亡又は全身不随に至る傷害もしくは職業に起因する病気等を引き起こした場合」としています。
と正しい引用をしているにもかからわず、死亡事故率と事故率を比較しています。
死亡事故率と事故率の関係は、「事故率 ≧ 死亡事故率」であり、一般に「事故率 ≫ 死亡事故率」であると言えるでしょう。
比較対象が違うから比較できません。
オスプレイの死亡事故率 > 民間機の事故率 であるのならば、比較の意味はありますが。

もう一つ残念なのは、軍用ヘリと一般商用航空(ヘリでは無く固定翼)を比較している点です。
軍用ヘリと商用ヘリ・プライベートヘリを比べないと意味が無いのです。
イメージですが、ヘリの方が不安定ですよね。



海外の情報(アメリカ)


日本の情報を他に調べたが事故数は「運輸安全員会」のサイトに出ていたのですが、事故率は見つけられなかったので海外の情報に目を向けました。

バスケットボール選手だったコービー・ブライアントがヘリコプター事故で亡くなったのでアメリカでヘリコプターの安全性について話題に上がっているようです。
Business Insider」によると、事故率は以下の図の通りです。
固定翼・ヘリコプター×商用・プライベートの10万時間フライトあたり事故率比較
事故率の高さは「商用ヘリ(2.28) < 商用固定翼(2.97) < プライベートヘリ(5.29) < プライベート固定翼(6.3)」であると言っています。

固定翼の方が高いと思っていたので以外でしたが、別のサイトでは、固定翼の死亡事故率は0.84、ヘリコプターでは1.02としていてました。
死亡事故率と事故率の関係は、固定翼とヘリコプターでは逆相関にあるのでしょうかね。

このサイトの引用もと USHST.orgの資料もそんな感じだし、よりまとまった資料を見ても同じだった。

では、この結果から、オスプレイの事故率と民間ヘリの事故率は同程度と言えるのかという問題になる。
事故率は10万時間単位の事故の数ってことで、同じだが、「政府及び政府所有財産への被害総額が200万ドル以上、国防省所属航空機の損壊、あるい は、死亡又は全身不随に至る傷害もしくは職業に起因する病気等を引き起こした場合」と民間ヘリの事故率の定義が同じか?
という問題がある。
全身不随になった場合、民間ヘリは事故に含まれるのか、被害金額の規定が同じなのかがわからないと判断つかないが、元ネタのUSHSTを見ても見つからず。

結論


結果、事故率の定義が軍用・民用で同じ程度のものであると仮定するならば、オスプレイと民間ヘリの事故率の差はないと言える。
(結論、良くわからないってなって残念だけど)

ただ、イメージとは、事故率の高さは「プライベートヘリ > オスプレイ > 商用ヘリ > 商用固定翼」のような気がするけどね。

参考までに死亡事故率の比較をしてみる(使う状況が違うので死亡したかどうかを比べることに意味は感じられないが)。
沖縄で使っているオスプレイはMV-22なのだが、それデータは無いので空軍のCV-22のデータを使います。

クラスAの事故6回の中、死亡事故は1回で、クラスAの事故率は6.22なので、死亡事故率は1/6の1.04となります。
MV-22の事故率は3.26で、死亡事故の割合が同じであると仮定すると、1.04×3.26÷6.22=0.55となります。
なお、上に書いてある民間ヘリコプターの死亡事故率は1.02です。

飛行機事故はなぜなくならないのか 55の事例でわかった本当の原因
青木 謙知
講談社
2015/4/21

この記事へのコメント

2020年12月02日 13:43
タクシーや貨物トラック、自家用車も含めてですけど、それらが事故した場合と、パトカー、救急車が追突事故起こしたり、白バイがズッコケたりした場合とでは「珍百景」としてニュースバリューが全然違いますから仕方ないかもですね。笑