日本医師会さん、オンライン診療の何が問題なの?

時事通信の「新型コロナ、岩盤規制に風穴 オンライン初診、医師会が譲歩」を見てオンライン診療で初診が出来ない事をはじめて知った。

オンライン診療は2018年度から公的医療保険が適用されている。ただ、原則として「慢性疾患で3カ月以上の対面診療」を経た場合に限られ、実施病院はごく一部にとどまる。
 高いハードルは「オンラインを広く解禁すれば一部の病院に患者が集まり、医療網が壊れる」(病院関係者)との懸念を反映したものだ。
これこそ、かかりつけ医の制度を適用すれば良いだけでしょうに。
かかりつけ医からの紹介じゃないと出来ないようにすれば良いだけ。
イギリスの医療制度もそういう制度だったと思う。

オンライン診療“初診解禁”でどう変わる?医療従事者のホンネ で、以下のことを問題としている。
①基礎疾患の把握、②緊急処置の対応、③なりすまし、④支払い

①基礎疾患の把握
かかりつけ医制度を使えば解決。

②緊急処置の対応
それこそオンラインの強みでしょ。緊急処置が必要だと医者が判断したら救急車呼べば良い。
そもそも、素人が見てもヤバい場合は、オンライン診療なんてしないで、救急車を呼ぶ。
判断がつかないが、病院行って何時間も並んで待ってってしていたら、それこそ緊急措置が出来ない。

③なりすまし
かかりつけ医制度を使えば解決。かかりつけ医から、医者の情報を患者に送り、患者の情報を医者に送れば双方で確認できる。

④支払い
「現金で払いたい人はどうするんだ」なんて言っているが、そんなのデビットカードで良いじゃん。



日本医師会の主張


何をもって日本医師会は反対していたのだろうか?

東京都医師会理事が、「遠隔医療とその問題点」次のように言っている。
遠隔医療に関して、診療報酬上に記載がない項目、いわゆる自費診療に関して拡大適応が見られることが懸念されている。
遠隔医療の継続のため法外な自費診療料を請求されることも懸念される。法整備が追い付いていないことも問題である。
問題点と言っているが、懸念されるだけで、それはまだ発生していない。
法整備が追い付いていないなら法整備しろと言うのが本質で、反対する理由にならない。

4月10日に松本吉郎常任理事による「オンライン診療について」というプレスリリースがあった。
日医としてこれまで国の検討会等において、全くの初診からのオンライン診療の実施は、情報のない中での問診と視診だけの診断や処方となるため、大変危険であることを主張してきたことを改めて説明。
初診で情報が無いのは、対面でもオンラインでも一緒。かかりつけ医からの紹介を制度に組み込めば、その懸念は無くなる。
「事態が収まり次第、速やかに、通常の診療である対面診療に戻し、安全で安心できる医療の本来の姿を取り戻すべき」
来ました。安全と安心の併記
胡散臭い。

オンライン診療は時代の流れなので、反対しようがいずれやってくる。
だったら良くなるように制度設計すれば良いと思うが、その辺がわかっていないのでしょう。
オンライン診療による上記であがった問題、かかりつけ医制からの紹介を制度に組み込めば解決。

じゃあメリットはなにか?
・各種感染症がたむろする病院に行かなくて済む
 ⇒初診にこそ、そのメリットがある。良くわからない症状で病院に行ったが全く大したことない時、リスクを一切負わなくて良い。
  対面診療が減れば、病院の待ち時間も減り、オンライン診療なら病院で待つ必要もない。
・交通の便が悪いところでも、いちいちいかなくて済むようになる
・近くに専門医がいなくても診療を受けられる
・オンライン診療メインの医者が出てくれば、場所を選ばないので経営効率が良くなる
・空いている医者に仕事を振ることで働き方改革となる
etc

しかし、こんなしょうもない理由でオンライン診療を反対していた日本医師会に怒りを感じるね。
それにより、患者に不便を強い・不必要なリスクを負わせ、現場の医師に高負荷をかけていた。

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