川田龍平議員の種苗法改正に関する間違い

川田龍平議員の種苗法改正に関する間違いを指摘したいと思います。

食の安全安心を創る議員連盟 種苗法改正案に反対の記者会見声明文です

改正で納会の自家増殖は禁止になるのか?


農家の自家増殖を禁止するという改悪が行われようとしている。
禁止はされません。
育成者権が切れていない登録品種でかつ自家採取の許可が下りないものが禁止です。
改正前でも、登録品種で自家増殖の許可が必要なものはあります。随時その対象は拡大されています。

UPOV91年条約で農家の自家増殖は無条件に認められるのか


UPOV91年条約(植物の新品種の保護に関する国際条約)も第15条において、自己の経営地において増殖を目的で使用することを認めている。
無条件に認められているように書いていますね。
それも誤りです。
UPOV91年条約
第 15 条 育成者権の例外
(1)[義務的例外]育成者権は次の行為に及ばない。
 (i) 私的にかつ非営利目的で行われる行為
 (ii) 試験目的で行われる行為
 (iii) 他品種を育成する目的で行われる行為,及び第14 条(5)の規定が適用される場合を除くほか,当該新品種に関する第14 条(1)から(4)までに規定する行為
(2)[任意的例外]第 14 条の規定に拘らず,各締約国は,合理的な範囲内で,かつ,育成者の正当な利益を保護することを条件として,農業者が,保護されている品種又は第14 条(5)(a)(i)若しくは(ii)に規定する品種を自己の経営地において栽培して得た収穫物を,自己の経営地において増殖の目的で使用することができるようにするために,如何なる品種についても育成者権を制限することができる。
農家の自家増殖は15条(1)には該当しないので、(2)のことを指しているのでしょう。

「育成者の正当な利益を保護することを条件として」というただし書きがあります。
無条件に農家の自家増殖が認められるのではないのです。
そのため、UPOV91年条約で自家増殖を認めているというのは、正しくない。

事実に反することことのみ指摘しました。
主張については、多々同意できない箇所がありましたがそれについては言及しません。


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