客観的理由をもとに食品添加物を避けていますか?
「食品添加物はなぜ嫌われるのか」を読みました。
これは、良い本と言えるでしょう。おすすめです。
読んでいて矛盾を感じるところは特にありませんでした。
唯一指摘するとしたら、タイトルの「食品添加物はなぜ嫌われるのか」に対する明確な答えが書かれてないことでしょうか。
本の副題にある「リテラシー」が無いのが答えなんでしょうけど。
個人的には、「リテラシー」よりも「論理的思考」が出来ないことが原因だと思いますけどね。
読んでいると、みんな大好き「鈴木宣弘東京大学教授」の記事に指摘しています。
指摘した記事はここにあります。
※畝山さんのこの本の素晴らしいところは、インターネット上にある引用物の場合URLが記されているところです。これにより、事実確認が出来ます。
鈴木教授の記事を以下に引用します。
アメリカの食品添加物が多いのではなく、管理されている食品添加物が日本より多いとのことです。
その例としてGRASというものを例に出しています。
GRASについては、厚生労働省の「諸外国における食品添加物の規制等に関する調査報告書」より引用します。
これが日本では3種類しか食品添加物に登録されていないが、アメリカでは38種類あるそうです。
(希少糖の類で日本では指定無しで流通し、アメリカで指定有りという例を本はあげています)
畝山さんが書く通り、単純に数だけ比較しても意味が無く、傾向として食品添加物の指定が多い方が品質管理される対象が多いので安全だろうとのこと。
※もちろん、鈴木教授が、全部付け合わせてチェック(日米相互で食品添加物指定有無が異なり、それが実際流通しているかのチェック)したのなら話は別ですが、するわけもない。
だって、彼の他の記事見ると素人が少し調べると誤りであるとわかることが、ボロボロでてきますから。
※1 「認めているという」書き方が、そもそも間違っている。GRASの例にあるように、管理対象となっていると表現すべきです。
※2 いつものごとく、何について書いているか不明なので、指摘が正しいか確認不可。
本の最初で「無添 くら寿司」の企業理念について紹介しています。
皆さんが、この本を読んで、この企業理念についてどう考えが変わったか聞いてみたいと思いました。
(畝山さんの、その気持ちはもっと大きいものでしょう)
色々紹介したいが、この件で終わりにします。
食品添加物はなぜ嫌われるのか 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー
畝山智香子
化学同人
2020/6/1
これは、良い本と言えるでしょう。おすすめです。
読んでいて矛盾を感じるところは特にありませんでした。
唯一指摘するとしたら、タイトルの「食品添加物はなぜ嫌われるのか」に対する明確な答えが書かれてないことでしょうか。
本の副題にある「リテラシー」が無いのが答えなんでしょうけど。
個人的には、「リテラシー」よりも「論理的思考」が出来ないことが原因だと思いますけどね。
鈴木宣弘東京大学教授
読んでいると、みんな大好き「鈴木宣弘東京大学教授」の記事に指摘しています。
指摘した記事はここにあります。
※畝山さんのこの本の素晴らしいところは、インターネット上にある引用物の場合URLが記されているところです。これにより、事実確認が出来ます。
鈴木教授の記事を以下に引用します。
アメリカから日本に農産物を輸送するときのポストハーベスト(収穫後)農薬、食品添加物などの安全基準も、アメリカが採用している緩い基準への調和が求められる可能性がある。食品添加物でいうと、日本では800種類くらいしか認めていないが、アメリカは3,000種類認めている(※1)し、農薬の残留基準についても、ものによってはアメリカでは日本の60~80倍も緩い基準が採用されている(※2)。こうして日本の多くの安全基準が緩和される可能性がある。畝山さんによると、まずこの数字をどう出しているかわからないので、教授が何らかの計算のと出していると推察しています。
アメリカの食品添加物が多いのではなく、管理されている食品添加物が日本より多いとのことです。
その例としてGRASというものを例に出しています。
GRASについては、厚生労働省の「諸外国における食品添加物の規制等に関する調査報告書」より引用します。
さらに、GRAS物質(Substances Generally Recognized as Safe)と呼ばれるカテゴリーが存在し、一般に安全とみなされる物質(食塩、砂糖、ベーキングパウダー等の食品成分)がここに分類されている(表3-5)。この通り、昔から使っている普通のものですね。
これが日本では3種類しか食品添加物に登録されていないが、アメリカでは38種類あるそうです。
(希少糖の類で日本では指定無しで流通し、アメリカで指定有りという例を本はあげています)
畝山さんが書く通り、単純に数だけ比較しても意味が無く、傾向として食品添加物の指定が多い方が品質管理される対象が多いので安全だろうとのこと。
※もちろん、鈴木教授が、全部付け合わせてチェック(日米相互で食品添加物指定有無が異なり、それが実際流通しているかのチェック)したのなら話は別ですが、するわけもない。
だって、彼の他の記事見ると素人が少し調べると誤りであるとわかることが、ボロボロでてきますから。
※1 「認めているという」書き方が、そもそも間違っている。GRASの例にあるように、管理対象となっていると表現すべきです。
※2 いつものごとく、何について書いているか不明なので、指摘が正しいか確認不可。
無添 くら寿司
本の最初で「無添 くら寿司」の企業理念について紹介しています。
「食の戦前回帰」。これは、添加物を含まない、素材そのものの味わいを求め、「食」が安心・安全だった戦前のバランスの取れた健康的な食生活を取り戻そうという意味の言葉です。本を読み始めた時点で、あり得ないと思いました。
くら寿司では、お客様の健康を優先し、すべての食材において化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を使用せず、昔ながらの味にこだわり続けます。
皆さんが、この本を読んで、この企業理念についてどう考えが変わったか聞いてみたいと思いました。
(畝山さんの、その気持ちはもっと大きいものでしょう)
色々紹介したいが、この件で終わりにします。
食品添加物はなぜ嫌われるのか 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー
畝山智香子
化学同人
2020/6/1
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