見事なマッチポンプである東大鈴木教授の記事・論文
鈴木宣弘東京大学教授の記事へのツッコミです。
人にも牛にも環境にも優しい経営こそが持続できる【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】
このコラムで鈴木教授は次のように書いています。
rbST(遺伝子組み換え牛成長ホルモン)は、1980年代からアメリカで使われているそうです。
牛成長ホルモンを投与することで牛の成長を促進し、結果として牛乳の生産効率を上げようとするものです。
rbSTの投与によりIGF-1が増え、これを大人が大量摂取することで前立腺ガンや乳ガンが増えると言う話です。
大事な事を鈴木教授は言っていません。
rbSTの投与に関係無く、IGF-1は牛乳の中に普通に含まれるのです。
だから、rbSTの投与によって、どの程度IGF-1が増えるかが大事なのです。
2008年にアメリカで小売されている牛乳334種のIGF-1などの成分を調べたそうです。
以下の3つに分類して調べています。
・有機型(鈴木教授が言う、人にも牛にも環境にも優しい方法だと思われる)
・無rbST(日本と同じように牛舎で育てるが、日本と同様にrbSTは使わない)
・従来型(rbSTを必ずしも使っているとは言っていないが、無rbSTの方が高いので常識的に考えるとrbST使用していると思われる)
論文にある結果では、有機型:2.73ng/mL、無rbST:3.04ng/mL、従来型:3.12ng/mLとなっている。
有機型は1割ほどIGF-1が少ないが、無rbSTと従来型は誤差の範囲ですね。
このことからrbSTが「前立腺ガンや乳ガンの確率を高める」というのは誤りと言える。
というのを九州大学の助教授時代に発表しています。
rbSTを使うと次のような図で、酪農家所得に影響してくるとしています。

⑦消費者の不安⇒⑧生乳需要⇒⑨生産価格⇒④平均酪農所得 と繋がると。
まあ、需要と供給の話なので小学生にも理解できますな。
じゃあ「消費者の不安」は何処から発生するのか?
そう、鈴木教授のように、権威ある人・影響力がある人が誤った情報を発信ことが「消費者の不安」を作り出す一つの要因となっているのです。
見事なマッチポンプを演じている認識あるのでしょうかね?
こんなの発表するよりも、正しい情報を発信する・誤った情報を訂正させるなどの活動をする方が、よっぽど社会貢献になると思いますがね。
※「不安」については「不安を和らげるには、どうすれば良いか?」を参照ください。
rbSTに関することで面白いのを見つけたので紹介します。
「The environmental impact of recombinant bovine somatotropin (rbST) use in dairy production」
アメリカの論文ですが、rbSTを使った方が有機型に比べ、次が少なく済んだとしています。
「飼料・水使用量・耕作地・窒素・リンの流出・温室効果ガス・化石燃料」
この論文のことを指していると思われるAFP通信の日本語記事「乳牛への成長ホルモン投与で温室効果ガス削減?米研究」がありました。
常識的に考えると「牛乳を生産できるまでの飼育期間が短くなる=環境負荷減る」となりますわね。
人にも牛にも環境にも優しい経営こそが持続できる【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】
このコラムで鈴木教授は次のように書いています。
そして、rbST(遺伝子組み換え牛成長ホルモン)は、牛を酷使して効率を追求しようとする技術の代表格であるが、米国で、絶対に大丈夫だと言われていたにもかかわらず、前立腺ガンや乳ガンの確率が高まるとのデータが明らかになってきた。結局、牛に無理をさせることによって、そのツケは人にも波及してきているのである。
rbST(遺伝子組み換え牛成長ホルモン)は、1980年代からアメリカで使われているそうです。
牛成長ホルモンを投与することで牛の成長を促進し、結果として牛乳の生産効率を上げようとするものです。
rbSTの投与によりIGF-1が増え、これを大人が大量摂取することで前立腺ガンや乳ガンが増えると言う話です。
大事な事を鈴木教授は言っていません。
rbSTの投与に関係無く、IGF-1は牛乳の中に普通に含まれるのです。
だから、rbSTの投与によって、どの程度IGF-1が増えるかが大事なのです。
rbSTが前立腺ガンや乳ガンの確率を高めるのか?
アメリカで「Survey of Retail Milk Composition as Affected by Label Claims Regarding Farm-Management Practices」という論文が発表されています。2008年にアメリカで小売されている牛乳334種のIGF-1などの成分を調べたそうです。
以下の3つに分類して調べています。
・有機型(鈴木教授が言う、人にも牛にも環境にも優しい方法だと思われる)
・無rbST(日本と同じように牛舎で育てるが、日本と同様にrbSTは使わない)
・従来型(rbSTを必ずしも使っているとは言っていないが、無rbSTの方が高いので常識的に考えるとrbST使用していると思われる)
論文にある結果では、有機型:2.73ng/mL、無rbST:3.04ng/mL、従来型:3.12ng/mLとなっている。
有機型は1割ほどIGF-1が少ないが、無rbSTと従来型は誤差の範囲ですね。
このことからrbSTが「前立腺ガンや乳ガンの確率を高める」というのは誤りと言える。
見事なマッチポンプぶり
消費者不安をともなう食品関連新技術導入による農産物需給への影響分析―乳牛の乳量増加ホルモン剤(rbST)の事例―というのを九州大学の助教授時代に発表しています。
rbSTを使うと次のような図で、酪農家所得に影響してくるとしています。

⑦消費者の不安⇒⑧生乳需要⇒⑨生産価格⇒④平均酪農所得 と繋がると。
まあ、需要と供給の話なので小学生にも理解できますな。
じゃあ「消費者の不安」は何処から発生するのか?
そう、鈴木教授のように、権威ある人・影響力がある人が誤った情報を発信ことが「消費者の不安」を作り出す一つの要因となっているのです。
見事なマッチポンプを演じている認識あるのでしょうかね?
こんなの発表するよりも、正しい情報を発信する・誤った情報を訂正させるなどの活動をする方が、よっぽど社会貢献になると思いますがね。
※「不安」については「不安を和らげるには、どうすれば良いか?」を参照ください。
そもそも「人にも牛にも環境にも優しい経営こそが持続できる」の考えは正しい?
「有機農業=環境にやさしい」と無条件に考えている人が多いかもしれない。rbSTに関することで面白いのを見つけたので紹介します。
「The environmental impact of recombinant bovine somatotropin (rbST) use in dairy production」
アメリカの論文ですが、rbSTを使った方が有機型に比べ、次が少なく済んだとしています。
「飼料・水使用量・耕作地・窒素・リンの流出・温室効果ガス・化石燃料」
この論文のことを指していると思われるAFP通信の日本語記事「乳牛への成長ホルモン投与で温室効果ガス削減?米研究」がありました。
常識的に考えると「牛乳を生産できるまでの飼育期間が短くなる=環境負荷減る」となりますわね。
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