本の面白さは素材だけではダメで著者の技量も必要

藻類 生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物」を読みました。

合鴨農法のことに触れていたが、そこに誤りがある。
「現在、彼は一平方メートルにつき約二五羽のアイガモの子を放している。」とあるが、常識的に考えてあり得ない密度だ。
ここ見るとブロイラーでも一平方メートルにつ15羽とのこと。
調べると十アール=千平方メートルあたりの数だ。オーダーが3も違う。
著者・訳した井上勲筑波大名誉教授のどちらが間違えたのだろうか。


水素のことについても怪しいことを書いている。
海には現在の二倍の水がある。しかし、水は一分子ずつ消滅し続けている。大気中に酸素が無いために、地球にはオゾン層が無い。太陽からの紫外線は妨げられることなく地球に降り注ぎ、水分子に当たって水素と酸素に分解する。水素原子は軽いために宇宙に飛び出し消失し・・・


Wikipediaの「地球の大気」を見ると、原始の太陽の太陽風が強かったため吹き飛ばされてしまったと書いている。
現在の大気は、オゾン層の上に均質圏という水素の層があるそうとも書いている。
軽いから宇宙に飛ばされたのであれば、現在のオゾン層より上の水素もないはずだ。太陽風が弱くなったから飛ばされないという説明は矛盾がない。

これは誤記のレベルではないので、著者が誤ったのだろう。

この著者は科学者ではないそうです。

半分ぐらい読みましたが、ストーリー性が無く、読むの苦痛になったので途中で終了(素材としては面白いはずなんだけどな~)。



藻類 生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物
ルース・カッシンガー
築地書館
2020/9/1

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