鹿・猪などの駆除は人の手を掛けない方法でしか実現不可能

けものが街にやってくる」を読みました。

動物行動学の系統だと思って読んだが、全く違うモノでした。
鹿・猪などのを駆除・人里に近づけないための政策・行政関連の本だったので残念(そういう関係のをご所望の方には良いのでしょう)。

明治・大正期の山は禿山だらけだったというのは知っていたが、滋賀県の写真を見て驚いた。
見渡す限り禿山。
「昔=善」とは限らないということが良くわかると思う。

そして、林業従事者の数がここまで減っているとは知らなかった。
1955年で52万人だったのが、2017年には4.5万人。
カナダとか機械化出来るところなら、このぐらい減っても大丈夫だろうが、山だらけの日本じゃあ維持できないね。

ドローンで駆除するか、大陸オオカミ導入しか手はないと個人的には思うのだが、この本にはそんなことは全く書いていない。



地震・火山は増えている?

本筋とは関係ないが、地震・火山が増えているとの記載が何箇所かで見受けられた。
そんな実感はないが、ホントかいな?と思い、地震の発生回数をグラフにしてみました(気象庁の「震度データベース検索」のデータをもとにグラフ化)。
震度1以上の地震発生回数の推移
震度3以上の地震発生回数の推移
統計的に増えていると言えるのでしょうかね、これで。



けものが街にやってくる: 人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク
羽澄 俊裕
地人書館
2020/10/1

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