活動家と研究者の往復書簡本

イスラームの論理と倫理」を読みました。

対立するそれぞれの意見が一つの本の中にあるというのは、中々面白いですね。
ただ一つを除き二人の意見が一致しないのが笑えます。

唯一意見の一致を見たハラール認証

その一つというのは、ハラール認証の話です。
飯山氏はハラール認証を「神の権利の侵害」とし、田中氏は「瀆神の所業」としています。
これに関しては、双方の主張に特段違和感はありません。

なぜ、「神の権利の侵害」「瀆神の所業」となるかというと、言葉の定義から必要ですね。

ハラール:神によって許されたもの

本来神が許すものを、ハラール認証機関なるものが許しを与えるということは、越権行為ってことですな。
そもそも、神によって許されるかどうかは、自分で考えろっていうのがイスラム教の考え方らしい。

納得しすぎて膝を手で叩いた飯山氏の最終書簡

田中氏の文章は、脈略も無く安倍総理(当時)の話が出てきてA級戦犯岸信介の孫で祖父を尊敬しているとか書いていて引きました。

そんな田中氏を、タコ殴りのように批判しています。
※その後の田中氏の最終書簡では、飯山氏が書いたことに一切反応していないのが面白い。
 論理的反応が出来ないのか、バカな女が騒いでいるが無視無視ってしているかは知らないが。

一番良いこと書いていた箇所を引用します。
私はイスラム教について論じるにあたって、自らの政治信条、イデオロギーなどを持ち出すべきではないと考えます。なぜなら私は、あるがままの事実を見つめ、客観的な分析結果を一般の人々に提示するのが研究者の役割だと信じているからです。
ここに書いている真逆に立っているのが田中氏でしょうね。
田中氏と内田樹氏との共著のことについても触れているが、その内田氏と「ユーミン死んだら発言」の白井聡氏との対談本でイデオロギーを教育で言って何が悪いって言っています。
似たもの同士ですね。

田中氏の意見にも一部賛同できるものはある

気持ち悪い文章を色々書いた田中氏ですが、以下の意見の下線部分には賛同します。
危険とは釣り合わない巨大な社会的・経済的なインパクトを地球規模で及ぼし世界を混乱に陥れたのは、ウイルスではなく人間の不安であり、不安を煽ったメディアです。
アメリカ・ブラジルとかには適用されないだろうが、少なくとも日本では混乱の原因はウイルスではなくメディアです。



イスラームの論理と倫理
中田 考、飯山 陽
晶文社
2020/10/2

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