国連人権理事会のエセ専門家による処理水放出批判

韓国のハンギョレ新聞が喜んで『国連も日本の汚染水に深い懸念…特別報告者「危険を過小評価」』という記事を配信している。
※この記事は国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の「UN experts say deeply disappointed by decision to discharge Fukushima water」をもとにしている。

しかし、国連人権委員会の特別報告者3人による主張は誤りだらけで全く信用に足るものではない。
(というか、デマの類と言うべき)

3人は何の専門家?

国連人権理事会のホームページによると、3人はそれぞれ毒性物質と人権、食品に関する権利、環境と人権を担当する特別報告者で、特定のテーマについての専門性にもとづいて、これらの問題が人権に及ぼす影響などを評価している。
これを見ると、毒性物質・食品・環境の専門家だと思いますよね。

では、国連人権委員会のページ見てみましょう。
氏名何の特別報告者専門分野
マルコス・A・オレラナ博士毒性物質と人権法律
マイケル・ファクリ食品に関する権利法律
デビッド・ボイド環境と人権法律
はい、終了!ってしたい感じですが引き続き彼らの主張を見ていきましょう。


100年後に影響する?

100年以上にわたって人間と環境にリスクをもたらす可能性がある
と言っています。

今回の処理水海洋放出に関連する数字は次の通りです。
・30~40年かけて排出する
・トリチウムの半減期は12.32年
・WHOの飲料水基準の7分の1に希釈して放出⇒約1500Bq/L

ということで、最後に排出する40年後に放出した分がそれから60年後に何Bq/Lになっているか計算してみましょう。

放射性元素の半減期 - 高精度計算サイト」を使うと楽ですね。
60年後には元の3.4%になります。
1500Bq/L×3.4÷100 = 51Bq/L です。

散々騒いでいる韓国の数値を引用してみましょう。
原子力安全情報公開センターの「原子力施設周辺の環境調査と評価報告書(2019年)」によると月城原発の雨水中のトリチウムは、平均154 Bq/L とのこと。

そもそも100年後の 51Bq/L という数値は、海洋放出した後に全く拡散していない状態の数値だ。
そして、その海水を人が飲むわけではないことに注意する必要がある。
このことから、噴飯物の主張であることがわかるだろう。

トリチウムは生物濃縮される?

水中のトリチウムが他の分子と有機的に結合し、植物や魚、人間に影響を与える食物連鎖を上っていく
無知は怖いね。
トリチウムは生物濃縮されません。
放射性セシウムとトリチウムの比較
※「トリチウムの水産物への影響評価について」より引用

この資料にも書かれているが「直接、有機結合型H-3を取り込んだ場合は、見かけの濃縮係数が非常に高くなる場合がある。」は重要。
有機トリチウムの事を指して濃縮される!って騒ぐ人がいるが、濃縮ではなく見かけの濃縮係数が高く見えるだけ。
そもそも、福島第1原発からの放出されるのは無機トリチウムです。

ALPSはトリチウム以外の核種も取り除けない?

 特に3人は、多くの放射性炭素-14、およびストロンチウム90やトリチウム(三重水素)などのその他の放射性同位元素が汚染水に含まれている可能性があるとの懸念を示した。彼らは、いわゆる「多核種除去設備(ALPS)」として知られる水処理技術は、福島第一原発の貯水タンクに貯蔵されているほとんどの汚染水から放射能を完全に除去することに失敗しているとし、「(今後行われる)2回目の水処理が成功するという、いかなる保障もない」と述べた。また、ALPSがトリチウムや炭素14を除去できていないことも明らかにした。
これも無知のなせる業。

福島第一原子力発電所 多核種除去設備等処理水の二次処理性能確認試験結果」を見て頂きましょう。
多核種除去設備等処理水 二次処理による処理前後の放射性物質の濃度比較
これは、2020年12月24日の資料ですが、ALPSでトリチウム以外は除去されることが示されています。
そもそも、炭素14は一次処理で基準値まで除去できていますが、何言っているのでしょうね。

これらのことから、専門家なる輩の言うことは大間違い・デマの類と言ってよいでしょう。

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