党首討論、菅総理・枝野代表を新聞はどう評価した?

二年ぶりに党首討論が行われて、翌日の6/10はその社説ばかり。

ということで、政権与党の党首であり総理大臣でもある菅義偉党首と最大野党の立憲民主党の枝野幸男党首を新聞が社説でどう評価したかまとめました。
二年ぶりの党首討論、二人を新聞はどう評価したか
枝野代表の評価をしているところが少ないですな。おかしいな~。

朝日新聞・東京新聞・共同通信(山陰中央新報、東奥日報の社説参照)は、なぜ評価しない?
日経・読売・産経は、二人とも批判していますね。


面白い社説をピックアップ

■朝日新聞
 お互いが対等な立場で意見を交わす場であり、首相が野党の政策をただすことは当然あっていい。しかし、聞かれたことには全く答えず、自分の言い分ばかり述べたてるのではコミュニケーションは成立しない。
一部、動画見ましたが「聞かれたことには全く答えず」は、あまりにもひどくないですか?

■しんぶん赤旗
 リスクをゼロにできないということは、五輪開催で新たな感染拡大の波が起こる危険があり、新たな感染拡大が起これば、それにともなって重症者が増え、そして亡くなる方が増える―。志位氏は「そうまでして五輪を開催しなければならない理由はいったい何か」と菅首相の認識をただしました。
来たよ、ゼロリスク。
語るに値しない。ゴミ箱行ですな。

■産経新聞
新たな人の流れを懸念し、対策を取るのは当然だが、五輪・パラだけにゼロリスクを迫るような枝野氏や志位氏の物言いはバランスを失していないか。
そりゃあ、日本を陥れたい勢力ですから、当たり前じゃないですか。

関連社説一覧

新聞社説
要約
朝日新聞党首討論 首相の言葉が響かない
質問には直接答えず、一方的に長々と自説を述べる。これでは、到底その言葉は国民に響かない。
この短さでは、まともな議論などできようはずがない。全体の時間を延ばしたり、開催頻度を高めたりすることで、各党が十分な時間を確保できるような工夫を求めたい。
毎日新聞党首討論と五輪 開催の意義を語れぬ首相
新型コロナウイルス禍のさなかで、なぜ東京オリンピック・パラリンピックを開催するのか。国民の安全は確保できるのか。
そうならば、どのようにして守るのか。分かりやすい言葉で語る責任がある。
東京新聞党首討論 疑問に答えぬ不誠実
菅義偉首相=写真=にとって初の党首討論が行われた。安倍政権当時の二〇一九年六月以来二年ぶりの開催。
党首討論は国民の関心が高い政策課題や政治理念について党首同士が議論を深める貴重な機会だ。全体の時間を延ばしたり、野党が協力して割当時間を融通し合うなど、実質的な議論ができるよう与野党が知恵を絞る必要がある。
読売新聞党首討論 五輪開催へ情熱と具体策語れ
スポーツの祭典の意義が損なわれないよう、菅首相は具体的な安全策を示して、国民の理解を求めるべきだ。2年ぶりとなる党首討論が国会で開かれた。
枝野氏以外の野党党首の持ち時間は5分しかなく、大局的な討論をするには短すぎる。与野党は、時間を大幅に拡大するなど、国会活性化に努力してもらいたい。
産経新聞党首討論 ワクチン邁進が最優先だ
国会の党首討論が2年ぶりに開かれた。菅義偉内閣の発足後では初めてだ。
菅首相と野党党首が尖閣諸島防衛や「台湾海峡の平和と安定」など、日本の平和と繁栄に密接に関わるはずの中国がらみの安全保障、経済、人権問題を取り上げなかった点には違和感を覚える。野党の多党化で1党あたりの時間が確保できず、論議が深まらないのであれば、党首討論の時間延長や複数回の実施など工夫をこらす必要がある。
日本経済新聞国民の疑問に応える党首討論へ改革を
国会で2年ぶりに党首討論が開かれた。新型コロナウイルス対策や東京五輪・パラリンピック開催の是非などが焦点になったが、論戦は煮え切らず、消化不良に終わった感が否めない。
党首討論の正式名称は、衆参両院の国家基本政策委員会の合同審査会という。その名にふさわしい論戦をぜひ実現してほしい。
琉球新報菅首相初の党首討論 会期延長しコロナ論議を
菅義偉首相は就任後初の党首討論に臨んだ。2年ぶりの討論で首相は、東京五輪・パラリンピック開催に意欲を見せた。
時間稼ぎと言われても仕方ない。今後、党首討論の在り方を見直すべきだ。
沖縄タイムス[菅氏初の党首討論]「不安」に答えていない
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)状況下で、本当に安全で安心な東京五輪・パラリンピックを開催することができるのか。菅義偉首相からは国民が納得できる説明はなかった。
当然の要求である。不測の事態に迅速に対応し危機を乗り切るためにも国会を閉じている場合ではない。
しんぶん赤旗党首討論 五輪論戦/開催理由語れぬ首相の無責任
菅義偉政権で初めての党首討論が行われました。焦点は、コロナ感染拡大の危険が高い中での東京五輪開催の是非です。
五輪中止を決断し、あらゆる力をコロナ対策に集中すべき時です。人命を軽んじる政治をこれ以上続けさせるわけにはいきません。
信濃毎日新聞党首討論 問いに答えない不誠実
菅義偉首相が就任して以降、初となる党首討論が、きのう行われた。首相と野党党首が一対一で直接論戦をかわすのは2年ぶりだ。
首相が国民に政府の方針や考えを訴え、理解を得る場と認識することが前提だ。野党の追及をかわすことに力点を置くようでは存在価値が問われる。
京都新聞菅首相と五輪 開く根拠語らぬ無責任
東京五輪に対する国民の疑問はますます深まったのではないか。菅義偉首相にとって初めての党首討論が、きのう行われた。
「国民の命や健康を守る」と言いながら、菅氏はその具体策を示さず、ひたすら開催に突き進んでいるように見える。そうした態度が多くの国民に不信感を抱かせている現実を受けとめるべきだ。
新潟日報党首討論 「開催ありき」際立つ首相
国民の不安や疑問に向き合うより、政府としての実績アピールが大切ということか。際立ったのは、感染対策についての自画自賛や東京五輪・パラリンピック「開催ありき」の姿勢である。
5分ではあまりに短く、議論を深めようがあるまい。党首討論がもっと充実したものとなるよう、その在り方についても議論が不可欠だ。
西日本新聞党首討論 国民の疑問になぜ答えぬ
かみ合わぬやりとりに暗然とさせられる。与野党の党首同士の「討論」とは、お世辞にも言い難い内容だった。
党首討論がいつあるかも定まらず、国会会期末の「通過儀礼」のように扱われる現状をまず改善しなければならない。党首同士が定期的に相まみえて互いの政策を競ってこそ、政治家の言葉も磨かれるのではないか。
北海道新聞党首討論 やはり肩透かしだった
国会はきのう、2年ぶりに党首討論を開いた。菅義偉首相の下での開催は初めてだ。
とはいえ、計45分を野党各党で議席に応じて分け合うやり方では質疑時間が短すぎる。時間を延ばした上で、開催を定例化して質問日を各党で分けるなどの抜本改革も急務だ。
神戸新聞党首討論/命を守る覚悟が見えない
菅義偉首相の就任後初の党首討論がきのう、国会で開かれた。一昨年6月以来の首相と野党党首による直接対決の場である。
政府、与党は野党の要求に応じ、国会を延長すべきだ。秋までにある衆院選に向け、有権者に判断材料を示すための議論を深めねばならない。
中国新聞2年ぶり党首討論 「丁々発止」促す制度に
相変わらず消化不良の印象が残った。持ち時間が短く議論が十分深められなかったり、かみ合わなかったりしたからだ。
政治家として、どんな社会を目指すのか、国際社会の将来像をどう描いているのか―。丁々発止の政策論争が繰り広げられるよう、早急に仕組みを整えなければならない。
山陽新聞男性版の産休 取得が進む職場づくりを
父親の育児や家事を促す改正育児・介護休業法などが今国会で成立した。子どもの誕生直後に夫が休みを取りやすくする「出生時育児休業(男性版産休)」の新設などが柱となっている。
実効性を高めるためには、企業の意識改革はもちろん、それを促す行政の啓発や支援策も欠かせない。育休の取得が進む職場づくりに官民で取り組みたい。
世界日報党首討論 国家観の議論なく迫力不足
国家観を戦わせる場が必要だとの理由から、衆参両院の国家基本政策委員会の合同審査会として2000年に始まったが、政府の新型コロナウイルス対策や東京五輪・パラリンピックへの対応などにテーマが集中し、迫力不足で議論を深めることはできなかった。
ただ、首相はきょう、英国で開催される先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に出席するため日本を出発する。沖縄県・尖閣諸島沖の領海侵犯など覇権主義的な行動を続ける中国への対応や新型コロナワクチン問題などをテーマに話し合う予定だが、そこで日本が何を主張すべきかについても取り上げてほしかった。
秋田魁新報菅氏初の党首討論 国民の納得には程遠い
菅義偉首相と野党党首による党首討論が行われた。焦点は新型コロナウイルス感染拡大への対応と、コロナ禍の中で開幕準備が進む東京五輪・パラリンピックの是非だった。
問題が山積し状況が日々変化している中、国会を閉じることは適当ではない。必要な施策や制度、予算について国会が迅速に対応できるよう菅首相は会期延長に応じるべきだ。
福井新聞党首討論、首相答弁 全責任負う覚悟が見えぬ
2年ぶりとなる与野党の党首討論が開かれ、自身にとって初となる菅義偉首相は東京五輪の開催目的について「東日本大震災から復興した姿、世界が新型コロナウイルスに立ち向かい、団結して乗り越えられたことも発信したい」などと述べた。
一方、緊急事態宣言解除には「感染状況を見て」としている。刻々と変わりかねない状況を踏まえれば、国会での議論は欠かせないはずだ。
山陰中央新報国会で党首討論 全責任負う覚悟で臨め
今国会の会期末が迫る中、与野党の党首討論が2年ぶりに開かれた。論戦のテーマになったのは、政府の新型コロナウイルス感染症対策と東京五輪・パラリンピック開催の是非だった。
菅首相は否定的な考えを示したが、「五輪開催ありき」でなければ、開催可否や感染拡大への対処方針について、国会で徹底した議論が引き続き必要だ。十分な日数を取った会期の延長を首相が決断するよう強く求めたい。
高知新聞【党首討論】五輪の安心安全深まらず
菅政権になって初めての党首討論が開かれた。秋までに衆院選が行われる。
だが、感染再拡大や地域医療を圧迫する懸念が拭えない。どう乗り越えるのか説明を重ねる必要がある。
東奥日報首相の危機感伝わらず/党首討論
今国会の会期末が迫る中、与野党の党首討論が2年ぶりに開かれた。論戦のテーマになったのは、政府の新型コロナウイルス感染症対策と東京五輪・パラリンピック開催の是非だった。
菅首相は否定的な考えを示したが、「五輪開催ありき」でなければ、開催可否や感染拡大への対処方針について、国会で徹底した議論が引き続き必要だ。十分な日数の会期延長を首相が決断するよう強く求めたい。
愛媛新聞党首討論 五輪開催リスク向き合うべきだ
約2年ぶりに党首討論が行われた。菅義偉首相は就任後初めて臨み、立憲民主党の枝野幸男代表ら野党4党首と一対一で論戦を交わした。
双方が威信を懸けて議論を戦わせ、国民の政治への関心を高めるという原点に立ち返るべきだ。仕組みを抜本的に見直すよう求めたい。

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