新聞各紙は東京オリンピック・パラリンピックに賛成・反対?

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東京オリンピックが終わって、パラリンピックが始まっていますが、オリンピックへとパラリンピックで評価の違いが目立ったので、調べてみました。

主な新聞社を以下にまとめています。
新聞各紙の東京オリンピック・パラリンピックへの賛否
※共同通信は、佐賀新聞・山陰中央新報・宮崎日日新聞などの社説を参照ください。

批判すべきは、
オリンピックに対して中止を主張しておきながら、パラリンピックに賛成している「朝日新聞、琉球新報、沖縄タイムス」
オリンピックに対して反対しておきながら、パラリンピックに賛成している「毎日新聞、東京新聞、北海道新聞、共同通信、神戸新聞、京都新聞」
などでしょう。

オリ・パラ両方賛成なのは、右派新聞(読売・産経・日経・世界)と競技会場があったところ(河北・福島・静岡)ですね。
競技会場のメインである東京とマラソン・競歩を開催した北海道がオリンピック反対なのは面白い。

関連する社説一覧です。
オリンピック中止パラリンピック中止
オリンピック反対オリンピック賛成パラリンピック賛成


オリンピック中止を主張する社説一覧

新聞社説
要約
しんぶん赤旗都議選の審判/「五輪は中止」の声受け止めよ
東京都議選で日本共産党は現有18議席を確保し19議席に前進しました。引き続き野党第1党です。
都議選の成果を来たる総選挙につなげることが国政を変える大きな力となります。市民と野党の共闘を成功させ、政権交代、野党連合政権を実現しましょう。
信濃毎日新聞東京五輪・パラ大会 政府は中止を決断せよ
不安と緊張が覆う祭典を、ことほぐ気にはなれない。新型コロナウイルスの変異株が広がる。
コロナ対応を最優先し、出口戦略を描くこと。国民の命と暮らしを守る決断が、日本政府に求められる。
高知新聞【東京五輪】緊急事態なら中止が筋だ
政府は4度目の新型コロナウイルス緊急事態宣言を東京都に発令することを決めた。期間は12日から来月22日までで、東京五輪の開催期間と完全に重なる。
東京五輪でも感染拡大を想定しないわけにはいかない。私たちは今、世界的な危機の中にいることを忘れてはならない。
琉球新報コロナ禍での五輪 中止を決断すべき時だ
政府は28日、新型コロナウイルス対策である緊急事態宣言を9都道府県で6月20日まで延長すると発表した。会見で菅義偉首相は宣言下での東京五輪・パラリンピックの開催について「準備を進める」と述べ、観客を入れる方向で検討することも表明した。
だが判断の先送りは事態の悪化を招く。論理性と柔軟性を欠き、一度決めたら止められない政治に国民の命は預けられない。
朝日新聞夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める
新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、東京都などに出されている緊急事態宣言の再延長は避けられない情勢だ。この夏にその東京で五輪・パラリンピックを開くことが理にかなうとはとても思えない。
首相はよくよく考えねばならない。小池百合子都知事や橋本聖子会長ら組織委の幹部も同様である。
中外日報延期が適切 コロナ下のオリンピック
東京オリンピックの今夏開催に疑問を抱く人は多い。新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるには人々の移動を制限し、人が集まるのを避けることが重要で、国民はそのために多大な困難に耐え、多くの犠牲を払っている。
多くの人の生命を脅かす可能性がある一大国際イベントを、感染拡大を抑えることができないでいるこの困難のさなかに行うことは道理に合わない。いのちを守るという原点に立って、延期の判断をすべきだろう。
沖縄タイムス[「宣言下でも五輪開催」]強行すれば首相退陣だ
東京五輪の開会式まで2カ月を切った。本番目前だというのに、新型コロナウイルス感染症は一向に収束する気配がない。
五輪実施によって感染拡大が生じれば、首相の政治責任は重大だ。中止を判断するのは今しかない。


パラリンピック中止を主張する社説一覧

新聞社説
要約
しんぶん赤旗東京パラの開幕/「命を最優先」とは相いれない
東京パラリンピックが開幕しました。コロナの感染急拡大に歯止めがかからず、医療崩壊の危機が進行する中での開催に不安と懸念、批判の声が上がっています。
変異したデルタ株が猛威を振るう中で、パラリンピックを行うことは国民だけでなくアスリートにとっても危険です。無謀な大会はいまからでもやめるべきです。
信濃毎日新聞東京パラ開幕 数々の疑念を積み残して
東京パラリンピックが開幕する。緊急事態宣言下にある東京、千葉、埼玉、静岡の1都3県の会場に、国内外から4千人超の選手が集う。
大人も含め、多様性を浸透させる政策の展開を、国は自治体とともに示してほしい。具現化は、政府が果たさなくてはならないせめてもの役割だ。


オリンピックに反対する社説一覧

新聞社説
要約
東京新聞東京五輪が閉会 大会から学ぶべきこと
五十七年ぶりの日本での夏季大会となった東京五輪が閉会した。競技に挑んだ選手やコーチ、運営に尽力した関係者の努力はたたえたいが、招致の在り方から感染症が拡大する中での大会開催まで、私たちが学ぶべき教訓は多い。
そのことに気付けたことがせめてもの救いであろうか。それにしても私たち日本国民は、巨額の代償を支払うことになったが…。
南日本新聞[五輪まで100日] 世論と隔たりどう解消
新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪は、開幕まで100日を切った。だが、感染が再拡大し変異株も広がり、国内では再延期や中止を求める声が根強い。
バッハ会長は来月中旬、広島県での聖火リレーに合わせて来日する予定だ。主催者側がコロナ下で開催する意向であれば、国内外を納得させられる具体的な対策を示すべきである。
福井新聞緊急事態宣言下の五輪 開催の大義はどこにある
東京五輪の観客制限をめぐる議論は、開幕2週間前になって、1都3県の会場を無観客とすることが決まった。新型コロナウイルス感染拡大で東京都のまん延防止等重点措置は緊急事態宣言へと切り替わり、五輪は宣言下で開催される。
開催の大義は失われていないか。開幕までのわずかな時間で突き詰めねばならない。
西日本新聞東京五輪・パラ 理解得られぬなら中止を
東京五輪の開会予定日である7月23日まで2カ月を切った。新型コロナウイルスのまん延は収まらず、10都道府県が緊急事態宣言下にある。
IOCのバッハ会長は、コロナ禍では「誰もが犠牲を払わないといけない」と述べた。国民に重い犠牲を強いてまで五輪は開催しなければならないのか、と私たちは問いたい。
愛媛新聞国会閉幕 コロナ・五輪対応の審議不十分
通常国会が閉幕した。野党は新型コロナウイルス対応のため国会会期を3カ月延長するよう求めたが、菅政権が拒否。
野党も力不足で政権の課題を追及しきれていないことを省みる必要がある。国民不在の政治にならぬよう与野党に責任の自覚をより一層求めたい。
毎日新聞五輪のリスク評価 分科会の意見聞くべきだ
人々の移動を抑制し、「3密」を避け、海外からの入国も厳しく制限する。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、世界の国々が苦労してとってきた対策だ。
菅義偉首相は「国民の命と健康より五輪を優先することはない」と述べた。もはや様子を見ている段階ではない。
佐賀新聞素早く丁寧な説明を
東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のコーツ委員長が大会組織委員会との合同会議後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されている状況であっても開催は可能だと明言した。
また、選手へのワクチン接種は各国で進む。開幕まで2カ月を切り、科学的根拠に基づく具体的なコロナ対策を分かりやすく、タイムリーに発表していくことは組織委の最大の使命になった。
熊本日日新聞東京五輪・パラ 現実直視して最終判断を
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1年延期された東京五輪・パラリンピックも、開幕まで半年余りとなった。しかし、収束が期待された感染は国内外でこれまでにない広がりを見せ、大会を取り巻く逆風は弱まるどころか、さらに強まっている。
開催の是非を冷静に判断するためにも具体的な指標が欠かせない。政府にはIOCなどと早急に協議し、複数のプランの中から納得いく結論を導いてもらいたい。
山形新聞五輪のコロナ対策 素早く丁寧に説明せよ
東京五輪に出場するソフトボールの女子オーストラリア代表が1日、群馬県太田市での事前合宿のため来日する。新型コロナウイルスの感染拡大で大会の延期が決まって以降、日本に海外選手団が入国するのは初めて。
ホテルは一部貸し切りとし日用品の買い出しを市職員が代行するなど外部との接触を遮断する。開幕まで2カ月を切り、科学的根拠に基づく具体的なコロナ対策を分かりやすく、タイムリーに発表していくことは組織委の最大の使命になった。
山陽新聞「有観客」の五輪 主導した首相の責任重い
東京五輪が観客を1万人まで入れて開かれることになった。政府と大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)など5者が決めた。
定員の上限に達しているセッションは全体の「1割強」とされる。丁寧に情報を発信し、開幕まで時間がない中でも円滑に手続きを進めなければならない。
中国新聞東京五輪 中止も想定すべきでは
今年夏まで開催を1年遅らせた東京五輪・パラリンピックに再び暗雲が垂れ込めている。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないためだ。
目標や達成状況を明らかにしながら、国民の理解を得る必要がある。データや具体的根拠も示さず、開催の決意ばかり語っても、冷めかけた国民の心に火はつくまい。
京都新聞菅首相と五輪 開く根拠語らぬ無責任
東京五輪に対する国民の疑問はますます深まったのではないか。菅義偉首相にとって初めての党首討論が、きのう行われた。
「国民の命や健康を守る」と言いながら、菅氏はその具体策を示さず、ひたすら開催に突き進んでいるように見える。そうした態度が多くの国民に不信感を抱かせている現実を受けとめるべきだ。
北海道新聞コロナ下の五輪閉幕 強行開催のひずみ直視を
新型コロナウイルス禍の中での東京五輪がきのう閉幕した。世界の頂点を目指す各国・地域の選手たちの姿は感動を呼んだ。
札幌市は2030年の冬季五輪招致を目指している。今回あらわになった五輪のマイナス面を十分考慮し、このまま招致を続けるかどうか市民の意見を丁寧にくみながら検討すべきだ。
山陰中央新報五輪まで半年/選手は声を上げよう
新型コロナウイルスの感染が世界で広がり続ける中、国際オリンピック委員会(IOC)はたとえ無観客でも、1年延期した東京五輪をこの夏に開催したいと強い意欲を示した。バッハ会長は開催まで半年となったタイミングで、約100人のIOC委員、選手を派遣する206の国内オリンピック委員会、競技運営に責任を持つ33の国際競技連盟に、その意向を説明し了解を取り付けた。
こうした状況の中、自分はどう考えるのか。人生を左右するかもしれない今こそ、もっと多くの選手が声を上げるべきだ。
宮崎日日新聞かすむ復興五輪
東京五輪は開会式に先駆けて21日から競技が始まり、福島県でソフトボール、宮城県などで女子サッカーが熱戦を繰り広げた。被災地でスタートするのは、当初、開催の大きな意義として掲げられた「復興五輪」の象徴としたかったからだ。
「復興」というひとくくりの言葉で片付けられない、光と影、明と暗を見つめ直すきっかけとしたい。単なる競技実施だけで終わらせては、五輪招致の名目に被災地を利用したとのそしりは免れないだろう。
秋田魁新報東京五輪あと半年 安全最優先する判断を
東京五輪は開幕まで半年を切った。新型コロナウイルス収束が見通せず、国内外で大会中止や再延期を求める声も高まる。
ワクチン接種の早期実施はもちろん、観客受け入れの可否の判断、変異種の脅威を防ぐ対策などを明確に示すことが必要だ。国内外に渦巻く不安を払拭(ふっしょく)しなければ、選手らの希望をかなえることはできない。
新潟日報五輪海外客断念 開催意義が問われている
スポーツを通した国際交流や平和の推進に貢献するという五輪本来の意義が十分果たされない異例の開催となる。海外観客を断念し、かつてない姿となってまでも開くことの意義が問われよう。
世界に何を発信する五輪としたいのか。そうしたビジョンを内外に示す責任がある。
神戸新聞コロナ禍の五輪/それでも開催の大義はあるのか
政府はきのう、新型コロナウイルス対策で兵庫など9都道府県に発令している緊急事態宣言の再延長を決めた。5月11日までの期限を月末まで延長していたが、感染状況が十分改善しなかった。
菅首相の言葉からは見えてこなかった。政府は、感染状況を冷静に見極め、国民の命と暮らしを守るために決断する責任を果たすべきだ。
東奥日報開催の意義を問い直そう/かすむ復興五輪
東京五輪は開会式に先駆けて競技が始まり、福島県でソフトボール、宮城県、北海道などで女子サッカーが熱戦を繰り広げた。被災地でスタートしたのは、当初、開催の大きな意義として掲げられた「復興五輪」の象徴としたかったからだ。
被災地でのプレーボールやキックオフの意味をかみしめ、「復興」というひとくくりの言葉で片付けられない、光と影、明と暗を見つめ直すきっかけとしたい。単なる競技を実施するだけで終わらせては、五輪招致の名目に被災地を利用した、とのそしりは免れないだろう。
日本農業新聞五輪のおもてなし 感染防止徹底が最優先
東京五輪の開幕予定日まで半月ほどとなった。開催都市の東京都では、新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にある。
コロナ対応などを巡り国会は7日から閉会中審査を開く。与野党を問わず、中止の判断基準を含め感染対策に穴がないか徹底的に追及し、政府は誠実に答弁すべきだ。


オリンピックに賛成する社説一覧

新聞社説
要約
世界日報五輪まで半年、安全な大会実現へ準備進めよ
菅義偉首相は「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」として、開催を実現すると繰り返し強調してきた。中止論に振り回されることなく、安全な大会の実現に向けて準備を進めるべきだ。
万難排し復興発信を首相が「東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい」と述べたように、東京五輪は「復興五輪」でもある。今年は震災から10年の節目の年であり、その意味でも万難を排して大会を実現したい。
労働新聞コロナ対策新たな段階へ
1年余りが過ぎた新型コロナウイルス感染症への対応は、人心を不安にさせる過剰さが目に付く。飲食・宿泊業界、雇用や経済全体へのダメージが大きくなっており黙認できない。
毎日、感染者数を声高に報道するマスコミを含め、もっと冷静に事態を受け止めてもらいたい。今後は、事業活動や雇用を優先する新たな感染症対策に移行すると同時に、強力な経済対策を早急に打ち出す必要がある。
産経新聞東京五輪 開催の努力あきらめるな 菅首相は大会の意義を語れ
今夏の東京五輪・パラリンピック開催に向けて政府や東京都、大会組織委員会は努力を続けてほしい。それは新型コロナウイルスの感染を抑え、社会・経済を前に進める上でも大きな一歩になる。
大会の安全を確保するため、さらに削れる分があるのではないか。もっとぎりぎりまで詰めてもらいたい。
読売新聞東京五輪無観客 テレビ観戦でエールを送ろう
世界のアスリートが結集するスポーツの祭典を会場で観戦できないのは残念だが、テレビなどの画面を通して躍動する選手に声援を送りたい。23日に開幕する東京五輪は、東京などの会場を無観客にすることが決まった。
開幕までの2週間がカギを握る。安全安心な大会を実現し、無事に競技を終えて出国してもらうことが選手団へのせめてもの「おもてなし」になろう。
日本経済新聞五輪開催に向けて万全の感染対策を
1カ月後の東京五輪を巡り、国、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)などによる5者協議があった。観客数の上限に関し、定員の50%以内で最大1万人と正式に決めた。
たとえ大きな声援はなくとも、拍手と熱気で一体感が生まれ、普段以上の実力が発揮できる可能性もある。新しい五輪のモデルを世界に届けるため、万全の準備でのぞみたい。
日刊工業新聞五輪と感染症対策 安全・安心な開催レガシーに
感染拡大の防止と東京五輪・パラリンピックの安全な開催をどう両立させるのか。世界が日本の取り組みに注目している。
世界がこれから日本で起こることに注目している。東京五輪パラに、人生を費やして努力してきたアスリートの活躍を、会場でテレビの前で歓声ではなく精いっぱいの拍手で応援したい。
福島民友新聞東京五輪・幕開け/困難克服し希望につなげよ
東京五輪が幕を開けた。新型コロナウイルスの感染拡大で東京に緊急事態宣言が発令され、大会関係者の相次ぐ辞任など混乱のさなかにあって、困難を乗り越え、希望を実感できる大会としたい。
躍動感あふれる全力プレーを期待したい。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、県民が思いをひとつにする大会になることを願う。
陸奥新報コロナとスポーツ「大会中止招かぬ効果的対策を」
新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言発令を翌日に控えた6日、東京都の新規感染者数が初めて1500人を超えた。感染拡大に歯止めがかからない東京都は、今年に延期された五輪・パラリンピックの主会場。
プロ、アマチュアを問わず、それぞれの大舞台を目指して、血のにじむような厳しい練習を重ねてきたはずだ。宣言を含む各種対策を講じる際には、スポーツに懸ける彼らの思いも考え、実効性あるものにしなければならない。
河北新報聖火リレースタート/「希望のあかり」つながるか
東京五輪の聖火リレーがきょう、福島県楢葉町、広野町のサッカー施設「Jヴィレッジ」をスタートする。7月23日に東京・国立競技場で行われる開会式に向け、121日間かけて全国を回る。
「希望の道を、つなごう」。リレーのコンセプトがどう体現されるか、世界が注目している。
金属産業新聞東京五輪を負のレガシーにするな
東京五輪はこのまま負のレガシーとなってしまうのだろうか。メダル獲得に沸く一方、東京をはじめ首都圏地域は懸念されていた通り新型コロナウイルス感染症の第5波に襲われることとなった。
本紙「金属産業新聞」は本号をもって1946年の創刊より第4000号を迎えるが、病禍によるここまで大きな変化というのは本紙にとっても前例の無い出来事だ。新型コロナだけでなく、脱炭素社会への移行そして超大国のパワーゲームと時代が動く要素が数多くうごめく中、今後も業界の変化を発信し続けられるよう努めたい。
静岡新聞ホストタウン事業 「共生」の理念は大切に
新型コロナウイルス感染の拡大は、自治体が東京五輪・パラリンピックに出場する各国・地域の事前合宿を受け入れ、選手との交流を図る「ホストタウン事業」にも大きな影響を及ぼしている。ホストタウンに登録されている全国528自治体のうち、既に2割以上が主に相手国側の意向で事前合宿や交流イベントを断念した。
2002年の日韓サッカーワールドカップで親好を深めたカメルーンとキャンプ地となった大分県中津江村(現日田市)の交流は今も続く。コロナ下でも事前合宿を末永い付き合いのきっかけにできるはずだ。
公明新聞東京五輪閉幕 コロナ禍の世界に希望届けた
東京五輪が8日、閉幕した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による1年延期に加え、開幕前には東京都に緊急事態宣言が発令され、ほとんどの競技が無観客の会場で行われるなど、異例ずくめの大会となった。
一方、大会成功のカギを握っていた感染対策では、選手および大会関係者に対する厳重な行動管理とPCR検査を徹底、感染者を早期に発見することができ、運営に支障は出なかった。今回の成果を、今月24日開幕の東京パラリンピックに生かし、万全の対策で成功に導いてほしい。


パラリンピックに賛成する社説一覧

新聞社説
要約
産経新聞パラ大会の観客 小中高生に「遺産」託そう
24日に開幕する東京パラリンピックでは、子供たち(小中高校生)に感動と興奮の目撃者、体感者、そして伝承者になってほしい。新型コロナウイルスの感染拡大は、収まりそうにはない。
それと同じ、もしくはそれ以上の力が、パラリンピックにはある。日本の未来を担う世代が、その力を生で感じることは、かけがえのないレガシー(遺産)になるはずだ。
中国新聞パラ原則無観客 安心安全と言えるのか
24日開幕の東京パラリンピックが、すべての会場で原則無観客で開催されることになった。政府、東京都、大会組織委員会、国際パラリンピック委員会の4者による協議で決まった。
自治体や学校は、学ぶ機会やパラ選手との交流はコロナ収束後に十分取り組んでほしい。#東京五輪・パラ。
京都新聞パラリンピック 共生社会を考える機会に
東京パラリンピックがあす24日に開幕する。新型コロナウイルス感染が全国に急拡大し、会場の5都県をはじめ、緊急事態宣言が拡大される厳しい状況下での大会となる。
重要なのはパラ教育を一過性の取り組みで終わらせないことだ。共生社会や多様性への理解を深める機運につなげたい。
日本経済新聞パラ大会を共生社会への大きな一歩に
障害のあるアスリートらが参加する国際的な競技大会、東京パラリンピックが24日、開幕する。約160の国と地域から約4400人が集い、22の競技で鍛え抜いた力と技を披露する。
パラリンピックの成功は、多様な価値観や個性を持つ人々を包み込む社会を目指すために、大きな意義を持つ。来月5日までの13日間、選手らの活躍に期待したい。
東京新聞東京パラ開幕へ 命と健康を最優先に
東京パラリンピック=写真はシンボルマーク=が二十四日に開幕する。首都圏は新型コロナウイルスの感染爆発に入り、五輪以上に慎重な運営が必要となる。
選手の活躍はテレビで観戦し、共生社会に向けた教育は大会後にじっくり取り組めばいい。観戦がきっかけで感染が広がれば、取り返しがつかないことになる。
毎日新聞パラリンピックあす開幕 共生社会の姿映す大会に
東京パラリンピックがあす幕を開ける。障害のある人たちのスポーツの祭典は、オリンピックと同様、新型コロナウイルスの感染拡大による1年延期を経て、原則無観客で開催される。
大会ビジョンは五輪と同じ「多様性と調和」だ。鍛え上げられたパラアスリートの熱戦を通し、共生社会のあるべき姿を考えたい。
河北新報東京パラあす開幕/多様性と共生 意義実感を
東京パラリンピックがあす開幕する。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、五輪に引き続き、今大会もいわゆる学校連携観戦プログラムを除いて無観客での開催となる。
差別は障害だけに限らない。大会で、全力を尽くすパラリンピアンの姿に感銘を受けながらも、何か気付かされるものがあるのではないか。
西日本新聞東京パラ開幕へ 感染拡大防ぎ魅力伝えて
東京パラリンピックがあす開幕する。障害者スポーツの国際的祭典であり、社会的意義は大きい。
事前の練習や体調管理に苦心して迎える大会であり、選手村や競技場で行動の制約もある。それらを乗り越えるパフォーマンスを発揮して、障害者スポーツの魅力と可能性を伝えてほしい。
静岡新聞東京パラあす開幕 画面越しに声援送ろう
東京パラリンピックがあす開幕する。多様な人々が共生する社会の実現を掲げる大会には、さまざまな「格差」「分断」に直面する現代社会に向けて強いメッセージを発信する機会になり得るとの期待がある。
なぜ実施するのか、児童生徒らの安全と安心をどう確保するのか。各校の判断の前提として説明が欠かせない。
世界日報パラリンピック 安全に万全期し勇気もらおう
今大会は世界161の国・地域から史上最多となる4500人規模の選手が参加し、22競技539種目でメダルを争う。人間社会の調和と共生のために果たしてきたパラリンピックの意義はますます高まっている。
子供たちがパラリンピックを観戦するのは、教育上も貴重な機会だ。安全対策をさらに詰めて希望に応えてほしい。
公明新聞パラリンピック開幕 共生社会の意義、考える機会に
障がい者スポーツの祭典・東京パラリンピックがきょう開幕する。来月5日までの日程で、約160の国・地域から史上最多の約4400人が参加し、22競技、539種目が行われる。
選手らは新型コロナ対策の規則集「プレーブック」を厳守することになっているが、五輪では違反事例があった。行動管理の徹底を改めて求めたい。
北海道新聞パラきょう開幕 共生の理念深める機に
新型コロナウイルス禍で1年延期された東京パラリンピックがきょう開幕する。感染状況は深刻で、五輪に続き緊急事態宣言下での異例の開催となった。
逼迫(ひっぱく)する医療にこれ以上負荷はかけられない。組織委は大会関係者の行動を厳格に管理すべきだ。
南日本新聞[パラきょう開幕] 共生社会への出発点に
東京パラリンピックがきょう開幕する。「多様性と調和」をテーマに掲げ、障害の垣根を越えて認め合う共生社会の実現を目指す。
出水市出身の宮路満英選手(馬術)、鹿児島市出身の坂元智香選手(パワーリフティング)も出場する。健闘を期待したい。
宮崎日日新聞パラリンピック開幕
東京パラリンピックはきょう開幕し、9月5日まで22競技の539種目に4千人を超える選手が出場する。新型コロナウイルスの感染急拡大により原則無観客となるが、多くの市民が選手の強い意志とダイナミックな身体の躍動、研ぎ澄まされた技術に目を見張るのではないか。
パラ競技を間近に観戦することは難しくても、次世代の子どもたちに、多様な個性が尊重される生きやすい社会づくりを目指す重要性を伝えていきたい。ハード面でのバリアフリー化が進む傍ら、ソフト面での共生社会づくりへ弾みをつける契機になるかどうかは、周囲にいる大人たちの伝え方や態度にかかっているだろう。
山形新聞パラリンピック開幕 共生社会実現の好機だ
東京パラリンピックは24日に開幕し、9月5日まで22競技539種目に4千人を超える選手が出場して栄冠を目指す。新型コロナウイルスの感染急拡大で原則無観客となるが、多くの市民がテレビとインターネットの中継で選手の強い意志とダイナミックな身体の躍動、研ぎ澄まされた技術に目を見張るのではないか。
やむを得ない判断だったに違いない。それでも、パラリンピックの教育的価値を競技会場で実感させたいとの願いから、その実施に踏み切る教育関係者の意向は、厳重な安全対策を整える条件の下に尊重されるべきだ。
山陽新聞東京パラ開幕へ 共生社会の歩み進めたい
障害者スポーツの祭典、東京パラリンピックが、きょう開幕する。約160カ国・地域と難民選手団を合わせ史上最多の約4500人の選手が参加し、9月5日まで13日間の日程で熱戦を繰り広げる。
いまのところ10万人台の参加が見込まれている。教育的意義は否定しないが、子どもたちの安全確保が最優先で求められるのは言うまでもなかろう。
愛媛新聞東京パラ開幕 安全守り意義伝えられる大会に
東京五輪に続き、新型コロナウイルス禍で1年延期となった東京パラリンピックがきょう開幕する。国内外から過去最多となる選手約4500人が出場、来月5日まで22競技539種目が行われる。
世界のトップ選手が繰り広げる義足や車いすでの競技や、機能する部分を最大限使っての挑戦は、人間の可能性を教えてくれるだろう。熱戦を応援するとともに今後の共生社会の在り方を考える機会としたい。
日刊工業新聞パラリンピックきょう開幕 障がい者雇用促進の契機に
第16回夏季パラリンピック・東京大会が24日開幕する。万全の感染症、暑さ対策で安全・安心な大会を実現するのはもとより、産業界は障がい者雇用の促進を考える契機にしたい。
日本は少子高齢化に歯止めがかからず、構造的な人材難の状況にある。障がい者が持つ能力を正当に評価し、有効に発揮してもらうことは、持続的成長に向けた解の一つになる。
朝日新聞東京パラ大会 安全対策に万全期して
東京パラリンピックはきょう開会式を迎える。コロナの感染爆発で東京の医療提供体制は深刻な機能不全に陥り、専門家が「自分の身は自分で守って」と呼びかける状況にある。
純粋なスポーツとしてパラに関心を寄せ、楽しむ人も広がっている。選手たちの安全と健闘を心から祈る。
沖縄タイムス[東京パラきょう開幕]感染防止対策の徹底を
障がい者スポーツの祭典、東京パラリンピックがきょう開幕する。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)下、東京五輪と同様に1年延期された大会には、161の国・地域と難民選手団の選手約4500人が参加する。
その実現を目指すパラの価値は重要だ。日本の社会がどのように変わるべきか、パラアスリートの姿を通して考えたい。
神戸新聞東京パラ開幕/共生社会は命の尊重から
東京パラリンピックが、きょう開幕する。新型コロナウイルスの感染拡大により、五輪と同様に1年延期され、全ての会場を原則無観客にする、過去にない大会となる。
選手らが安心して競技に専念できるよう、主催者側は五輪の反省を生かし、あらゆる手だてを尽くしてもらいたい。共生社会を目指すには、生命と健康の尊重が前提になるということを政府や組織委は強く意識すべきだ。
福井新聞東京パラきょう開幕 五輪の教訓生かし安全に
東京パラリンピックがきょう開幕する。約160カ国・地域から史上最多となる4500人規模の選手が参加する。
感染リスクを徹底的に低減し、国民の健康を守らねば、東京大会の意義は理解されない。大会を安全に運営するためには、五輪から学んだことを生かさなければならない。
福島民友新聞東京パラ開幕/多様性と共生に目向けよう
障害のある人のスポーツの祭典、東京パラリンピックがきょう開幕する。五輪と同様に新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期された大会には、159カ国・地域と難民選手団が参加する見通しで、史上最多となる4500人規模の選手が集う。
国際パラリンピック委員会は大会を契機に、世界人口の15%に当たる約12億人の障害者の人権を守るキャンペーンを始める。差別や偏見のない社会づくりを加速させていくことが大切だ。
高知新聞【東京パラ開幕へ】共生社会を考える機会に
東京パラリンピックがきょう開幕する。約160の国・地域と難民選手団の計4500人ほどが参加する。
障害者スポーツを見たことがある人は、ない人よりも障害のある人に対して肯定的なイメージを持つと、日本福祉大の藤田紀昭教授がきのうの本紙で指摘していた。そのための一歩としたい。
佐賀新聞パラリンピック開幕
東京パラリンピックが24日、開幕した。9月5日まで22競技の539種目に4000人を超える選手が出場して行われる。
やむを得ない判断だったに違いない。それでも、パラリンピックの教育的価値を競技会場で実感させたいとの願いから、その実施に踏み切る教育関係者の意向は、厳重な安全対策を整える条件の下に尊重されるべきだ。
新潟日報東京パラ開幕 共生社会実現する弾みに
新型コロナウイルスの感染禍で1年延期となった東京パラリンピックが24日、開幕した。約160の国と地域、難民選手団が参加、史上最多の約4400人が出場する。
4人ともメダルを狙える力はある。健闘を期待したい。
東奥日報共生社会実現への好機だ/パラリンピック開幕
東京パラリンピックが24日開幕した。9月5日まで22競技の539種目に約4400人の選手が出場して行われる。
やむを得ない判断だったに違いない。それでも、パラリンピックの教育的価値を競技会場で実感させたいとの願いから、その実施に踏み切る教育関係者の意向は、厳重な安全対策を整える条件の下に尊重されるべきだ。
桐生タイムスパラリンピックに思う
東京五輪が終わって2週間あまり。きょうから東京パラリンピックが始まる。
五輪の課題を洗い出し、運営体制を見直し、時期を改め、誰もが観戦しやすい状況を整えて開催する。そんな当たり前のことができるように、五輪もパラリンピックも今後、あり方を改めてもらいたいと切に願う。
琉球新報東京パラが開幕 命守る大会運営に万全を
新型コロナウイルス禍で初の1年延期となった東京パラリンピックが開幕した。障がいの有無を超えて違いを認め合う「共生社会」の実現に向かう契機になってほしい。
女子車いすマラソンT54の喜納翼選手は初のパラ挑戦となる。両選手の健闘に期待する。
秋田魁新報東京パラ開幕 共生社会、根付く契機に
障害者スポーツの祭典・東京パラリンピックが開幕した。世界から集ったパラアスリートが躍動する。
日本にもいまだ偏見や差別は存在する。その克服に向けた不断の努力こそが、共生社会実現のメッセージ発信国としての責任を果たすことにつながる。
読売新聞東京パラ開幕 共生社会考える契機にしよう
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京パラリンピックが開幕した。「共生社会の実現」という大会の理念を考える13日間にしたい。
競技用の車いすなどを開発する技術は、高齢者らが日常生活で使う用具の改良にも役立ってきた。今大会が、障害の有無や性別、国籍などにかかわらず、すべての人が尊重し合える社会への一歩になってほしい。
陸奥新報東京パラ開幕「共生社会実現の契機に」
東京パラリンピックが24日、開幕した。国内の新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中、不安は残るが、感染防止を徹底した大会運営を改めて求めつつ、障害者スポーツへの理解促進や共生社会実現への契機となるよう期待したい。
確かにコロナ下での大会であり、手放しで喜べるものではない。それでも、大会に何らかの形で関わることによって、共生社会などについて考えるのであれば、開催の意義は十分あるのではないだろうか。
日本農業新聞パラ大会の理念 共生社会を農業でけん引
障害者スポーツの祭典パラリンピックの理念は、多様性を認め合う「共生社会の実現」である。国際パラリンピック委員会(IPC)などはキャンペーンも展開し、共生社会に向けた社会変革に継続的に取り組む。
専門家は気の緩みに影響したとみる。東京パラが同じ轍(てつ)を踏まないようにするのは政府の責務だ。



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