鈴木宣弘東京大学教授のデマ満載動画を視聴した
鈴木宣弘東京大学教授のYouTube動画「国民の食と農やくらし、いのちを考えるセミナー」を見つけたので、それ対するツッコミをします。
これは、JAグループ福岡で開催されたセミナーのものです。
ポストハーベストの件で上記のパッケージにある農薬は「日本では禁止農薬」と言っています。
パッケージに書いてある農薬は以下ですね。
・チアベンダゾール(TBZ)
・イマザリル
・フルジオキソニル
・アゾキシストロビン
事実確認をしましょう。
厚生労働省の「残留農薬 - よくある質問」に次のように書かれています。
※ただし、農薬のパッケージ書いている使い方以外は違反となる。
そもそも日本では、輸送時間が短い・冷蔵設備があるなど、忌避される農薬をポストハーベストで使うメリットがないので、農薬メーカーが使い方として申請していないだけ。
「食品添加物のページ」にある「添加物使用基準リスト(※既存添加物も含む)」に上記4農薬が含まれ使用許可されています。
※厚生労働省のページでは「食品衛生法第10条の規定」と書かれているが、記述が古く「食品衛生法第12条の規定」が正しい。
平成30年の法改正で条項がずれています。
参考までに、チアベンダゾール(TBZ)は以下のように記載されています。
要約すると以下となる。
・ヨーロッパではアメリカの牛肉輸入禁止
・オーストラリアはヨーロッパ向けには成長ホルモン使っていない牛肉を輸出している
・オーストラリアは日本向けには成長ホルモンをじゃぶじゃぶに使ったものを牛肉を輸出している
eurostat のデータから牛肉の輸入量のグラフを作ってみました。
「ヨーロッパではアメリカの牛肉輸入禁止」ねぇ~。
成長ホルモンを使ったものを禁止しているんだ!って反論があるかもしれない。
だったら、なぜオーストラリアとの対比をしているんですか?っていう話。
オーストラリアが日本向けのには、成長ホルモンをじゃぶじゃぶ使うって、学者の表現としてあり得ないですな。
よっ活動家!
まともな学者が言うのならば、「○基準の□倍も使う」とかでしょう。
以下は、食品安全委員会の「牛の成長促進を目的として使用されているホルモン剤(肥育ホルモン剤)」から引用した、成長ホルモンの残留基準値の表です。
「じゃぶじゃぶ」がどの位を指すか全く不明だが、日本の基準の方が厳しいので「じゃぶじゃぶ」使ったものは日本に輸出できません。
この後、次のようなことを言っていました。
鈴木教授、貴方はその大嘘つきの専門家のど真ん中にいるのですけど。
浅川芳裕氏によると、以下とのこと。
デマと言われても仕方ないレベルです。
これと同じようなことをそこらにばら撒いて、それを浅川芳裕氏に指摘されて、鈴木教授は以下のように、少なくとも完全なミスリードであることを認めていますね(本当にミスリードですか?)。
まあ、これは単純に間違えただけでしょうから良いとして、他をツッコみます。
基準値を変更した公式の理由はパブリックコメントの別添2という資料がわかりやすいです。
SPS協定により、特別な科学的根拠がない限り国際的な基準であるCODEXに従うということです。
批判的に見るということで、この公式見解を鈴木教授が疑うこと自体は否定しません。
疑うならば、科学者らしく科学的に疑えってことです。
鈴木教授は食用小麦のグリホサート残留農薬基準値が 5.0 mg/kg から 30.0 mg/kg に緩和された理由はアメリカの使用量が増えたからという。
その主張が妥当かどうか見ていきましょう。
アメリカの小麦畑における単位面積当たりグリホサート使用量の情報を見つけられなかった。
そのため、アメリカの農薬使用量の推移を示したFAOSTATのグラフを引用します。
2012年をピークに農薬の使用量は減少傾向にありますね。
次に、アメリカからの輸入小麦のグリホサート検査結果を見ていきましょう。
※農林水産省の「輸入米麦のかび毒、重金属及び残留農薬等の分析結果」をもとに作図
検出値の平均や中央値データがあったら良かったのだが、無いので仕方なく検出された時の最大値で作図しました。
・旧基準値である 5.0 mg/kg を超えたことは1度も無い(少なくとも2005~2020年の範囲では。他は不明。)
アメリカでの使用量が増えたというのが理由であれば、改正された2017年以降に5.0 ~ 30.0 mg/kg のものがあっても良さそうなのだが。
参考まで、鈴木教授などの界隈で絶賛するEUでの基準値は、10 mg/kg。
・増加傾向は見られない(各年で検出された最大値の平均は1.62mg/kg。決定係数=0.3)
上記に加え、ADIが残留農薬基準値変更の前後で変わらず 1 mg/kg体重/日 のままであることが、鈴木教授の主張を否定する根拠の一つとなる。
※ADI(一日摂取許容量): 人がある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取量
参考までにEUのグリホサートのADIは、0.5 mg/kg体重/日。
農薬が口に入るまでの規制基準として「散布基準 ⇒ 残留基準 ⇒ ADI」とある。
本当にアメリカ産小麦のグリホサート残留量が増えているが日本に輸出させたいというのならば、ADIも相応に緩和しないといけない。
EU基準をベースにすると、1.5 mg/kg体重/日 に緩和しないと辻褄が合わない。
まあ、旧基準値である 5.0 mg/kg を改正後も1度も超えていない時点で話は終了なのだけどね。
農林水産省の「各目標の達成に向けた技術の内容(現在から2030年頃まで/2040年頃から)」から以下引用します。
働きかけるのは、DNAではなくmRNAですね。
二本鎖RNAを作るのに遺伝子操作した植物・動物・ウイルスを使うかもしれないが、二本鎖RNAを取り込んだ動植物の遺伝子を改変すると思っているようです。
新型コロナワクチンのデマ屋と親和性高そうですな。
これは、JAグループ福岡で開催されたセミナーのものです。
日本ではポストハーベスト農薬は使用禁止?
ポストハーベストの件で上記のパッケージにある農薬は「日本では禁止農薬」と言っています。
パッケージに書いてある農薬は以下ですね。
・チアベンダゾール(TBZ)
・イマザリル
・フルジオキソニル
・アゾキシストロビン
事実確認をしましょう。
厚生労働省の「残留農薬 - よくある質問」に次のように書かれています。
Q3.ポストハーベストの規制はどうなっている?食品衛生法で指定されたポストハーベストの使用は許可されていると書かれていますね。
A.ポストハーベストは添加物に該当するため、添加物として指定を受けたものしか使用することができません。
・・・ポストハーベストは、食品添加物に該当します。食品衛生法第10条の規定により、指定されていない添加物(ポストハーベスト農薬を含む)を使用する食品について輸入、使用、販売等が禁止されます。
→詳しくはこちらへ(食品添加物のページへ)
※ただし、農薬のパッケージ書いている使い方以外は違反となる。
そもそも日本では、輸送時間が短い・冷蔵設備があるなど、忌避される農薬をポストハーベストで使うメリットがないので、農薬メーカーが使い方として申請していないだけ。
「食品添加物のページ」にある「添加物使用基準リスト(※既存添加物も含む)」に上記4農薬が含まれ使用許可されています。
※厚生労働省のページでは「食品衛生法第10条の規定」と書かれているが、記述が古く「食品衛生法第12条の規定」が正しい。
平成30年の法改正で条項がずれています。
参考までに、チアベンダゾール(TBZ)は以下のように記載されています。
ヨーロッパではアメリカの牛肉輸入禁止?
1分10秒あたりからこの話が始まります。要約すると以下となる。
・ヨーロッパではアメリカの牛肉輸入禁止
・オーストラリアはヨーロッパ向けには成長ホルモン使っていない牛肉を輸出している
・オーストラリアは日本向けには成長ホルモンをじゃぶじゃぶに使ったものを牛肉を輸出している
eurostat のデータから牛肉の輸入量のグラフを作ってみました。
「ヨーロッパではアメリカの牛肉輸入禁止」ねぇ~。
成長ホルモンを使ったものを禁止しているんだ!って反論があるかもしれない。
だったら、なぜオーストラリアとの対比をしているんですか?っていう話。
オーストラリアが日本向けのには、成長ホルモンをじゃぶじゃぶ使うって、学者の表現としてあり得ないですな。
よっ活動家!
まともな学者が言うのならば、「○基準の□倍も使う」とかでしょう。
以下は、食品安全委員会の「牛の成長促進を目的として使用されているホルモン剤(肥育ホルモン剤)」から引用した、成長ホルモンの残留基準値の表です。
「じゃぶじゃぶ」がどの位を指すか全く不明だが、日本の基準の方が厳しいので「じゃぶじゃぶ」使ったものは日本に輸出できません。
この後、次のようなことを言っていました。
専門家は本当は大嘘つきかもしれないあれ?その専門家の中にご自分は含まれていないと思っているのですか?
そこまで我々は考えなければならない
鈴木教授、貴方はその大嘘つきの専門家のど真ん中にいるのですけど。
アメリカでは小麦収穫前にグリホサートを撒く?
アメリカは遺伝子組み換えにしていない小麦にまで収穫期に雨降られたら困るからっていうんでラウンドアップで枯らしてから刈り取っている
浅川芳裕氏によると、以下とのこと。
除草剤の使用条件=枯熟期後期、小麦水分30%未満、収穫7日前まで。つまり、小麦はすでに枯れており、除草で収穫しやすい圃場準備が目的。たかが3%なのに、あたかも一般的に行われているかのように発言するとは誇張甚だしい。
・・・
雨の多い年や雑草繁茂が激しい農場において、収穫を完了させるべく、ごく一部農場で採用される。そのため、この散布法の全米普及率はわずか3%(米調査会社GfK)
デマと言われても仕方ないレベルです。
「自国民は食べない」小麦を輸入する日本の末路?
日本の農家の方がアメリカに研修に行って・・・刈り取った小麦に防カビ剤のイマザリルとか禁止農薬かけているんで、あなた達何やっているですかって言ったら、大丈夫だよ、ジャップが食べるんだから
これと同じようなことをそこらにばら撒いて、それを浅川芳裕氏に指摘されて、鈴木教授は以下のように、少なくとも完全なミスリードであることを認めていますね(本当にミスリードですか?)。
この記事はタイトルを含め東洋経済の編集部さんによるもので鈴木が書いたものではありません。日本向け小麦だけに散布しているわけではないので、拙著本文の「日本に送る小麦には」という表現は完全にミスリーディングですね。削除します。
— 脱「今だけ、金だけ、自分だけ」・鈴木宣弘 (@tetsuginsuzuki) August 31, 2021
グリホサートの残留農薬基準値はアメリカでの使用量増加にあわせて緩和した?
6分30秒くらいから始まります。小麦とかのラウンドアップの残留基準値を2012年12月25日に6倍とか、ソバは150倍まで緩めて、国民の命を守る許容量として決まっている安全基準値が何で100倍になるのですか?2012年12月25日と言っていますが、2017年12月25日が正しいです(食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について)。
アメリカでの使用量が増えたので、それに合わせて日本人の命の基準値緩めろって・・・
まあ、これは単純に間違えただけでしょうから良いとして、他をツッコみます。
基準値を変更した公式の理由はパブリックコメントの別添2という資料がわかりやすいです。
SPS協定により、特別な科学的根拠がない限り国際的な基準であるCODEXに従うということです。
批判的に見るということで、この公式見解を鈴木教授が疑うこと自体は否定しません。
疑うならば、科学者らしく科学的に疑えってことです。
鈴木教授は食用小麦のグリホサート残留農薬基準値が 5.0 mg/kg から 30.0 mg/kg に緩和された理由はアメリカの使用量が増えたからという。
その主張が妥当かどうか見ていきましょう。
アメリカの小麦畑における単位面積当たりグリホサート使用量の情報を見つけられなかった。
そのため、アメリカの農薬使用量の推移を示したFAOSTATのグラフを引用します。
2012年をピークに農薬の使用量は減少傾向にありますね。
次に、アメリカからの輸入小麦のグリホサート検査結果を見ていきましょう。
※農林水産省の「輸入米麦のかび毒、重金属及び残留農薬等の分析結果」をもとに作図
検出値の平均や中央値データがあったら良かったのだが、無いので仕方なく検出された時の最大値で作図しました。
・旧基準値である 5.0 mg/kg を超えたことは1度も無い(少なくとも2005~2020年の範囲では。他は不明。)
アメリカでの使用量が増えたというのが理由であれば、改正された2017年以降に5.0 ~ 30.0 mg/kg のものがあっても良さそうなのだが。
参考まで、鈴木教授などの界隈で絶賛するEUでの基準値は、10 mg/kg。
・増加傾向は見られない(各年で検出された最大値の平均は1.62mg/kg。決定係数=0.3)
上記に加え、ADIが残留農薬基準値変更の前後で変わらず 1 mg/kg体重/日 のままであることが、鈴木教授の主張を否定する根拠の一つとなる。
※ADI(一日摂取許容量): 人がある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取量
参考までにEUのグリホサートのADIは、0.5 mg/kg体重/日。
農薬が口に入るまでの規制基準として「散布基準 ⇒ 残留基準 ⇒ ADI」とある。
本当にアメリカ産小麦のグリホサート残留量が増えているが日本に輸出させたいというのならば、ADIも相応に緩和しないといけない。
EU基準をベースにすると、1.5 mg/kg体重/日 に緩和しないと辻褄が合わない。
まあ、旧基準値である 5.0 mg/kg を改正後も1度も超えていない時点で話は終了なのだけどね。
RNA農薬はDNAに干渉する?
8分30秒くらいから始まります。目玉がRNA農薬と言いましてですね、今回のコロナワクチンもRNAワクチンと言われていますけど、これはDNAに働きかけて遺伝子の作用を止めてしまう・・・これも遺伝子操作だけども有機栽培に認めていいのか?みたいな議論になってくる。こりゃヒドイ。農学博士のくせにド素人発言ですね。是非学会でもこんな話をしてもらいたい。
農林水産省の「各目標の達成に向けた技術の内容(現在から2030年頃まで/2040年頃から)」から以下引用します。
働きかけるのは、DNAではなくmRNAですね。
二本鎖RNAを作るのに遺伝子操作した植物・動物・ウイルスを使うかもしれないが、二本鎖RNAを取り込んだ動植物の遺伝子を改変すると思っているようです。
新型コロナワクチンのデマ屋と親和性高そうですな。
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