デマによって火のない所に煙を立てたい東大教授
鈴木宣弘東京大学教授のコラムへのツッコミです。
「日本人は無関心で食べ続ける不思議~台湾で国論二分の米国産豚肉めぐる住民投票~」
だがリンク先を見ると「クレンブテロールの概要について」とある。
ラクトパミン・クレンブテロール、どちらかが商品名か?
と思ったら全くの別物じゃねーか!ふざけるな!!!
ラクトパミン・クレンブテロールについてまとめました。
クレンブテロールについては、これにある通り、違法に使用したことが原因で、2001年11月2日に豚レバーを食べて14人の中毒が発生した事件などがあったそうです。
一方、ラクトパミンは、台湾政府によると「食中毒事例の報告もない」とのこと。
嘘ばっかだ。
珍しくリファレンス書いてあると思えば、騙しリンクか、全くの無理解どっちかという酷いコラムです。
関係無い物をごちゃ混ぜにするのはデマ屋さんの十八番です。
オンライン講演会でもカマシテいるようです。
「活動家が描く「農業消滅」の世界:14杯目【渕上桂樹の“農家BAR Naya”カウンタートーク】 | AGRI FACT」
その辺を解説していないので調べました。
『食品安全の国際基準策定における「科学」と「科学以外の要素」の位置づけの再考』
によると、コンセンサス(各国委員の意見の一致)で決めるが、それで決まらない場合、稀に投票が行われるそうだ。
MRLを決める際、賛成69票、反対67票、棄権7票と超僅差であったらしい。
この論文によると、
・コーデックスで決める際に「科学」の問題ではなく「科学以外の要素」でコンセンサスがとれなかった
・科学ではなく、消費者の懸念や好みに影響された
(科学的には何の問題も見つかっていないが、遺伝子組み換えは危ない!というのと同じ)
・科学に基づかない決定をすると不当な貿易障壁をいくらでも作れる、というのがアメリカなどの主張
だったそうです。
欧州委員会の依頼で作成された「Safety evaluation of ractopamine」も見てみました。
半分くらい使って、ボランティアのヒト6人で行われた実験のことに言及している。
プラセボがどうのとか、健康な人とそうでない人は違うとか書いているのですよね。
コーデックス委員会の方で参照したJECFAのデータは以下です。
ヒトでの無毒性量:0.066 mg/kg体重/日
サルでの無毒性量:0.125 mg/kg体重/日
サルの無毒性量を1/100して、0.00125 mg/kg体重/日、0.001未満切り捨て 0.001 mg/kg体重/日 を ADI としています。
ヒトの実験はあくまでも参考(通常、農薬などではヒトは実験対象にならない)。
健康なヒトの無毒性量が 0.001 mg/kg体重/日 などであったならば、ヒトの結果を考慮しないとだめだが、種の差によるものの範疇。
何が問題であるか意味不明。
こういうところが、先ほどの論文の『3.2 (1) の EFSA への評価依頼も,「科学以外の要素」が認められないがゆえ,反論の為に事後的に行われたものである。』と書いた所以なのでしょう。
あなたみたいなデマ屋さんが。
「日本人は無関心で食べ続ける不思議~台湾で国論二分の米国産豚肉めぐる住民投票~」
台湾で2021年12月18日に、2020年に解禁したラクトパミン(餌に混ぜる成長促進剤)を使用した(米国産)豚肉輸入を再び禁止することについて賛否を問う住民投票が実施された。賛成が優勢と見られていたが、米国追従派が猛烈な巻き返しに成功し、否決された。最大野党・国民党が発起したのだが、米国との関係強化を進める与党・民進党の蔡英文政権の米国に「忖度」する方針が支持される結果となった。新年早々、事実と意見・レッテルがごちゃ混ぜの気持ちの悪いコラムを書きますね。
なぜ関係無いものを引っ張り出すの?
ラクトパミン使用の豚肉をめぐっては、その肉や内臓を食べて中毒症状を起こした事例も報告されており(※)、EUだけでなく、中国、ロシア、台湾は早くから国内使用も輸入も禁止してきた。鈴木教授のコラムにめったにないリファレンスが載っていますね。
※参考URL
http://www.fsc.go.jp/sonota/clenbuterol.pdf
だがリンク先を見ると「クレンブテロールの概要について」とある。
ラクトパミン・クレンブテロール、どちらかが商品名か?
と思ったら全くの別物じゃねーか!ふざけるな!!!
ラクトパミン・クレンブテロールについてまとめました。
ラクトパミン | クレンブテロール | |
---|---|---|
英語名 | Ractopamine | Clenbuterol |
分類 | β2-アドレナリン受容体作動薬 | |
用途 | 成長促進薬 | 気管支拡張薬 過活動膀胱用薬 成長促進薬(承認外) |
中毒症状事件有無 | 無し | 有り |
ADI(一日摂取許容量) | 1 μg / kg 体重/日 | 0.004 μg /kg 体重/日 |
構造式 | ||
化学式 | C18H23NO3 | C12H18Cl2N2O |
MRL(最大残留基準) | 豚・牛の筋肉:10μg/kg 肝臓:40μg/kg 腎臓:90μg/kg リンク | 牛・豚の筋肉:0.2μg/kg 牛・豚の内臓:0.6μg/kg 牛乳:0.05μg/kg リンク |
食品安全委員会 | 資料 | 資料 |
クレンブテロールについては、これにある通り、違法に使用したことが原因で、2001年11月2日に豚レバーを食べて14人の中毒が発生した事件などがあったそうです。
一方、ラクトパミンは、台湾政府によると「食中毒事例の報告もない」とのこと。
嘘ばっかだ。
珍しくリファレンス書いてあると思えば、騙しリンクか、全くの無理解どっちかという酷いコラムです。
関係無い物をごちゃ混ぜにするのはデマ屋さんの十八番です。
オンライン講演会でもカマシテいるようです。
「活動家が描く「農業消滅」の世界:14杯目【渕上桂樹の“農家BAR Naya”カウンタートーク】 | AGRI FACT」
事実を正しく解説しないクソコラム
なお、ラクトパミンのコーデックス基準については、牛肉の肥育ホルモン、乳牛の成長ホルモンと同様に、投票で安全基準が決まるという異常な事態になっていたことも忘れてはならない。投票で決まったことが異常事態なの?
その辺を解説していないので調べました。
『食品安全の国際基準策定における「科学」と「科学以外の要素」の位置づけの再考』
によると、コンセンサス(各国委員の意見の一致)で決めるが、それで決まらない場合、稀に投票が行われるそうだ。
MRLを決める際、賛成69票、反対67票、棄権7票と超僅差であったらしい。
この論文によると、
・コーデックスで決める際に「科学」の問題ではなく「科学以外の要素」でコンセンサスがとれなかった
・科学ではなく、消費者の懸念や好みに影響された
(科学的には何の問題も見つかっていないが、遺伝子組み換えは危ない!というのと同じ)
・科学に基づかない決定をすると不当な貿易障壁をいくらでも作れる、というのがアメリカなどの主張
だったそうです。
欧州委員会の依頼で作成された「Safety evaluation of ractopamine」も見てみました。
半分くらい使って、ボランティアのヒト6人で行われた実験のことに言及している。
プラセボがどうのとか、健康な人とそうでない人は違うとか書いているのですよね。
コーデックス委員会の方で参照したJECFAのデータは以下です。
ヒトでの無毒性量:0.066 mg/kg体重/日
サルでの無毒性量:0.125 mg/kg体重/日
サルの無毒性量を1/100して、0.00125 mg/kg体重/日、0.001未満切り捨て 0.001 mg/kg体重/日 を ADI としています。
ヒトの実験はあくまでも参考(通常、農薬などではヒトは実験対象にならない)。
健康なヒトの無毒性量が 0.001 mg/kg体重/日 などであったならば、ヒトの結果を考慮しないとだめだが、種の差によるものの範疇。
何が問題であるか意味不明。
こういうところが、先ほどの論文の『3.2 (1) の EFSA への評価依頼も,「科学以外の要素」が認められないがゆえ,反論の為に事後的に行われたものである。』と書いた所以なのでしょう。
このように、ラクトパミンの問題は、世界的に大論争になっている食の安全性をめぐって、ほとんど話題にもならず、米国産豚肉を受け入れている日本人の奇妙さを浮き彫りにしている。しかも、国際的安全基準は投票により政治的に決まっているという現実もある。我々は無関心でよいのだろうか。「大論争になっている」のではなく「大論争にしようとしている」のですよね?
あなたみたいなデマ屋さんが。
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