辺野古「新」基地なんてものありましたっけ?
キャンプ・シュアブに普天間飛行場の代替施設を現在建設中で、完成したらそこに普天間基地の多くの機能が移されます(他の基地に移される機能もあり)。
この辺野古移設について、新聞各紙がどのように呼ぶか2021年の社説で調べました。

読売新聞・産経新聞・日本経済新聞・世界日報・八重山日報以外は「辺野古新基地移設」と呼んでいると思ったが意外な結果でした。
では詳細を見ていきましょう。
社説リンク
防衛省の説明
沖縄県の呼び方
■辺野古新基地移設
しんぶん赤旗:辺野古新基地沖縄に強権振るう暴挙やめよ
琉球新報:21衆院選 辺野古新基地建設 政府の姿勢再び問われる
社会新報:社会_臨時国会の論点-防衛予算が過去最大の6兆円超に-
沖縄タイムス:[軟弱地盤15年に把握]隠蔽に不信募るばかり
中国新聞:「辺野古」不承認 計画見直す契機にせよ
東京新聞:週のはじめに考える 沖縄は植民地ですか?
共同通信:辺野古計画の不承認
朝日新聞:辺野古不承認 国の強権が招いた混迷
北海道新聞:辺野古と遺骨 戦没者顧みぬ土砂計画
毎日新聞:辺野古埋め立てと遺骨 戦没者の尊厳損なうのか
信濃毎日新聞:陸自辺野古常駐 「極秘合意」の内実を示せ
京都新聞:沖縄慰霊の日 遺骨含む土砂を使うな
■辺野古移設
新潟日報:辺野古不承認 沖縄の民意尊重すべきだ
西日本新聞:辺野古不承認 政府は計画に固執するな
河北新報:沖縄県の変更不承認/「辺野古」見直しへ対話を
静岡新聞:真珠湾攻撃80年 「不戦の誓い」を新たに
神戸新聞:辺野古不承認/国は工事を止め対話せよ
山陽新聞:土地規制法案 恣意的運用の懸念拭えず
読売新聞:沖縄慰霊の日 国と県は基地負担減へ対話を
日経新聞:政府と沖縄は対話に努力を
産経新聞:辺野古の設計変更 知事は不承認を撤回せ
世界日報:辺野古移設 設計変更不承認は無責任
八重山日報:辺野古 噛み合わぬ与野党の主張辺野古 噛み合わぬ与野党の主張
八重山日報の社説が良かったので一部引用します。
防衛省の「普天間飛行場代替施設について」を見るとわかりやすいのでその図を引用します。
規模で「新基地」かどうかが決まるわけではないが参考までに。

普天間基地の機能を全て辺野古に移転するわけではないとのこと。
これも「新基地」かどうかが決まるわけではないですね。

既存のキャンプ・シュアブ陸上部分とそこに隣接する海上部分がおもな移転先になるとのこと。
どう考えてもキャンプ・シュアブの拡充・拡張であって新基地ではないですな。

「第31回防衛問題セミナー議事録」に防衛省地方協力局次長の発言があったので、わかりやすいと思い引用します。
ということで、「沖縄県法規集(沖縄県)」にて「辺野古」をキーワードで検索してみました。
すると3つヒット。
■辺野古新基地建設問題対策課設置規程
名前からすると「辺野古新基地建設問題対策課」という部署に関する規定ですね。
「普天間飛行場代替新基地」としたいが、さすがにできないので、仕方なく略称として「新基地」を使うと。
正式名に「新基地」の言葉が全く含まれないのに略称に登場させています。
悪意を感じますね。
■辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例、辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例施行規則
あ~。あの全く無駄というか害悪でしかない県民投票をするための条例と規則ですね。
キャンプ・シュアブは既にある米軍基地です。
その基地の拡充・拡張であって、埋め立て部分は「米軍基地拡張」が適切でしょうね。
沖縄県も正式には「新基地」などとはしていないことを理解頂いたでしょう。
そのため、「新基地」などと呼ぶ新聞は正確な報道ではなく、イデオロギー優先した結果、読者のミスリードしていると言えるでしょう。
この辺野古移設について、新聞各紙がどのように呼ぶか2021年の社説で調べました。

読売新聞・産経新聞・日本経済新聞・世界日報・八重山日報以外は「辺野古新基地移設」と呼んでいると思ったが意外な結果でした。
では詳細を見ていきましょう。
社説リンク
防衛省の説明
沖縄県の呼び方
関連する社説へのリンク
■辺野古新基地移設
しんぶん赤旗:辺野古新基地沖縄に強権振るう暴挙やめよ
琉球新報:21衆院選 辺野古新基地建設 政府の姿勢再び問われる
社会新報:社会_臨時国会の論点-防衛予算が過去最大の6兆円超に-
沖縄タイムス:[軟弱地盤15年に把握]隠蔽に不信募るばかり
中国新聞:「辺野古」不承認 計画見直す契機にせよ
東京新聞:週のはじめに考える 沖縄は植民地ですか?
共同通信:辺野古計画の不承認
朝日新聞:辺野古不承認 国の強権が招いた混迷
北海道新聞:辺野古と遺骨 戦没者顧みぬ土砂計画
毎日新聞:辺野古埋め立てと遺骨 戦没者の尊厳損なうのか
信濃毎日新聞:陸自辺野古常駐 「極秘合意」の内実を示せ
京都新聞:沖縄慰霊の日 遺骨含む土砂を使うな
■辺野古移設
新潟日報:辺野古不承認 沖縄の民意尊重すべきだ
西日本新聞:辺野古不承認 政府は計画に固執するな
河北新報:沖縄県の変更不承認/「辺野古」見直しへ対話を
静岡新聞:真珠湾攻撃80年 「不戦の誓い」を新たに
神戸新聞:辺野古不承認/国は工事を止め対話せよ
山陽新聞:土地規制法案 恣意的運用の懸念拭えず
読売新聞:沖縄慰霊の日 国と県は基地負担減へ対話を
日経新聞:政府と沖縄は対話に努力を
産経新聞:辺野古の設計変更 知事は不承認を撤回せ
世界日報:辺野古移設 設計変更不承認は無責任
八重山日報:辺野古 噛み合わぬ与野党の主張辺野古 噛み合わぬ与野党の主張
八重山日報の社説が良かったので一部引用します。
沖縄では、辺野古移設の目的が新基地建設であるという誤解がある。新基地建設というと一般県民は戦争準備や軍事力強化をイメージするため、移設の本来の目的が普天間飛行場の撤去であり、県民の基地負担軽減であるという事実が見過ごされてしまう。
その弊害は、移設賛成と言うと戦争準備や米軍基地の過重負担を容認している候補のように映り、そこで議論が止まってしまうことだ。与野党の主張も一向に噛み合わなくなる。
辺野古移設問題は長く県政最大の課題とされてきた。にもかかわらず現実には、沖縄で建設的な議論ができる環境が整っていないように見える。
キャンプ・シュアブの普天間飛行場代替施設とは何か?
防衛省の「普天間飛行場代替施設について」を見るとわかりやすいのでその図を引用します。
規模で「新基地」かどうかが決まるわけではないが参考までに。

普天間基地の機能を全て辺野古に移転するわけではないとのこと。
これも「新基地」かどうかが決まるわけではないですね。

既存のキャンプ・シュアブ陸上部分とそこに隣接する海上部分がおもな移転先になるとのこと。
どう考えてもキャンプ・シュアブの拡充・拡張であって新基地ではないですな。

「第31回防衛問題セミナー議事録」に防衛省地方協力局次長の発言があったので、わかりやすいと思い引用します。
また、新基地、新基地と言われていますが、基本的には既存のキャンプ・シュワブに隣接する地区を埋め立てて整備することになります。
また、住民の皆様への影響という観点から申し上げますと、名護市の中心部は西側の地域にあり、人口は西側に集中しておりますが、今回移設を計画しているのは東側の地域で、名護市の市街地に影響を及ぼすものではないということです。
規模から申し上げましても現在の規模より大幅に縮小しており、滑走路の長さが現在は2,800メートルですが、それが1,800メートルとなり3分の2になります。面積も現在は481ヘクタールですが、その3分の1の160ヘクタールになるということで規模も大幅に縮小されます。
それから、航空機の騒音、危険性の問題ということですが、この普天間飛行場の周辺に住宅防音の対象世帯が約1万数千世帯あります。これが移転後、基本的には飛行経路は海上になりますので、住宅防音の対象世帯はゼロになります。また、航空機に不測の事態が生じた場合の対応は、今は周辺に住宅あるいは様々な施設が含まれていますが、すぐ海上に回避することができるということで、安全性の確保もなされるということです。
沖縄県は普天間飛行場代替施設を何と呼ぶか
沖縄県が普天間飛行場代替施設を正式にどう呼ぶかを調べるには条例などにどう書かれているかを見ると良いでしょう。ということで、「沖縄県法規集(沖縄県)」にて「辺野古」をキーワードで検索してみました。
すると3つヒット。
■辺野古新基地建設問題対策課設置規程
名前からすると「辺野古新基地建設問題対策課」という部署に関する規定ですね。
辺野古新基地建設問題対策課設置規程を次のように定める。「普天間飛行場代替施設」が正式名だが、略称として「新基地」としていますね。
辺野古新基地建設問題対策課設置規程
(課及び班の設置)
第1条 名護市辺野古地先への普天間飛行場代替施設(以下「新基地」という。)建設に関する事務を一元的に処理するため、沖縄県行政組織規則(昭和49年沖縄県規則第18号。以下「組織規則」という。)第9条の規定に基づき、知事公室に辺野古新基地建設問題対策課(以下「課」という。)を置く。
2 課に企画班を置く。
「普天間飛行場代替新基地」としたいが、さすがにできないので、仕方なく略称として「新基地」を使うと。
正式名に「新基地」の言葉が全く含まれないのに略称に登場させています。
悪意を感じますね。
■辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例、辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例施行規則
あ~。あの全く無駄というか害悪でしかない県民投票をするための条例と規則ですね。
辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例をここに公布する。もちろん「米軍新基地建設」とはしていないですが「米軍基地建設」も適切でありませんね。
辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例
(目的)
第1条 この条例は、普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設のための埋立て(以下「本件埋立て」という。)に対し、県民の意思を的確に反映させることを目的とする。
キャンプ・シュアブは既にある米軍基地です。
その基地の拡充・拡張であって、埋め立て部分は「米軍基地拡張」が適切でしょうね。
沖縄県も正式には「新基地」などとはしていないことを理解頂いたでしょう。
そのため、「新基地」などと呼ぶ新聞は正確な報道ではなく、イデオロギー優先した結果、読者のミスリードしていると言えるでしょう。
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