知らなかった野菜と果物のすごい品種

野菜と果物 すごい品種図鑑」を読みました。

品種図鑑なので、文章は少なく写真・挿絵が多いので、長文が苦手な人でも好いでしょう。

目にとまった内容を箇条書きします。

・「日本原産の作物といえば、ナシ、ダイズ、ワサビ、ジネンジョ、ミツバくらい」
 ナシ・ダイズは知りませんでした。ワサビはこの本によると、氷河期に大陸から渡ってきたとあるが(そう書きつつ日本原産とも書いていて良くわからないが)定説はないのでしょうかね?

・「もともとエダマメは大豆の未成熟な若さやを食べられていた。現在では大豆とエダマメ専用品種に分けられている」
 それは知りませんでした。用途ごとに別の品種が使われているというのはよくありますね。
 トマト・トウモロコシなんかはその差が顕著ですからね。

・野沢菜はカブの葉っぱ部分。根茎部分は小さい品種。

・ズッキーニは、キュウリではなくカボチャの仲間

・キャベツは日本で生産量1位の野菜。2位タマネギ、3位ダイコンと続く。

・芽キャベツは「国内生産の9割は静岡県のJA遠州夢咲」
 JA遠州夢咲を見ると所在は菊川市ですね。
 子供の頃にやたらと芽キャベツが食卓に出てくると思ったら、産地が近いからですね。

・「果実はミニトマトそっくり 開花後に実がつく品種もある。キタアカリやホッカイコガネは比較的実がつきやすい」
 昔、ジャガイモとトマトを合体させたポマトが話題になったが、同じナス科というだけではなく、ここまで近いのですね。

・「フルーツトマトは品種名や品種特性ではなく、特別の栽培方法により高糖度に育てられたトマトのこと」

・「わけぎ 葉ネギの一種ではなく、タマネギの雑種とされ、根もとが膨らんでいる」
 「あさつき ネギとは異なる独立した植物」
 なんですと!

・ハクサイ「ハクサイの日本伝来は、日清・日露戦争の出征兵士が中国大陸から種を持ち帰ったのが始まり」
 そんな歴史が短い野菜なんですね。ハクサイが無い時代の鍋物にはハクサイではなく、何が入っていたのだろう?

・サンチュ「日本でも平安時代から食べられていた野菜」
 なんですと!そんな昔から日本で食べられていたのですな。ハクサイと歴史が逆だとイメージが合うのだが。
 ちなみに、サンチュはレタスの仲間とのこと。

・次郎柿「静岡県周智郡が原産」
 来ました次郎柿!静岡県周智郡森町が原産でございます。

・長十郎「現在は幻のナシと言われるほど希少になったが、小ぶりでかため、程良い甘さに根強い人気がある」
 そうそう。あの硬さが良いのです。他のナシはふにゃっとしていて、好みではない。

野菜と果物 すごい品種図鑑
竹下大学
エクスナレッジ
2022/7/13

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