また育種知見が民間に提供されたとデマっているよ

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山田正彦元農林水産大臣が、また新作農業デマを発信していた。

2023年02月12日に公開された以下にツッコみます。
種苗にとって恐れていたことが始まりました。現状のお話とこれから私たちができるについて | 山田正彦 オフィシャルブログ

あまおうと言えば、福岡県が開発した有名なイチゴの品種です。
そのあまおうの育種知見が既に民間提供されていることが判明。ところが提供先は株式会社とあるだけで名前は黒塗りです。
種苗にとって恐れていたことが始まりました。大事な話ですので最後まで読んでシェア拡散して頂けませんか。

このように書かれ、以下の画像が貼ってありました。
あまおうの育種知見が提供された?
※赤枠は当方で追加

山田氏の書いていることをまとめると、
『福岡県が開発したイチゴの品種「あまおう」の育種知見(育成者権のことと思われる)が民間に提供された』
となりますね。

本当かどうか、この契約書みたいなものを見てみましょう。
まず「(案)」と書かれているので、本契約されたか分かりません。

1.分譲する種苗の品種名及び数量
「福岡S6号(あまおう)」 20株(9cmポット■)
分譲とあるので、単に20株分けてもらうというだけで、育種知見とは全く関係がありません。
山田正彦氏の息子の山田勝彦氏もこの件を国会で触れて見事に返り討ちにあっています。

では、次の嘘を見ていきましょう。
ところが農業競争力強化支援法8条4項では、民間から提供を求められば、国、都道府県の優良な育種知見を提供するとなっています。
農業競争力強化支援法8条4項は、そんな内容ではありません。
単に「生産の知見」の話で、求められれば提供するものではなく、推進していきましょうというだけの法律です。
詳細はこちら参照。

この程、農水省は国の品種は1980件、都道府県の品種は420件が既に民間に提供されたことを明らかにしました。
これも、大嘘です。単に種苗の利用許諾をしただけで、農業競争力強化支援法の前からしています。
詳細はこちら

報道されませんが、農水省は昨年12月2日、 登録品種の自家採種禁止が守られているかどうかの監視取り締まり機関を民間の弁護士事務所も入れて今年中に設置すると決めたのです。
これも嘘です。
単に、そういう提言がされただけで、設置の決定はされていません。
詳細はこちら

既に昨年の4月から自家採種禁止は施行されましたが
禁止ではありません。
許諾制です。

原竹岩海県議

あまおうは原竹岩海県議が福岡県の情報公開条例に基づいて確認し明らかになったものです。
調べるとこの方は、山田氏と同じ穴の狢です。

一般質問での知事とのやり取りを改竄しています。
原竹岩海県議の一般質問
https://haratake.jp/PDF/haratake_iwami_kensei_houkoku_70.pdf より引用

改竄後
1.上記の法律がどのような理由で法制化されたと認識されておられるのか。
服部知事[答弁]
・・・本県が有する種子・種苗の知見を民間業者へ提供を促進するための法律と認識している。

議事録より引用
独立行政法人や都道府県が有する種子、種苗の生産に関する知見につきまして、民間事業者への提供を促進するためのものであると認識をいたしております。

「生産に関する」をわざわざ消しているので、理解した上でやっているのでしょう。

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