2023年08月14日

日本共産党に骨の髄まで吸い尽くされるぞ～

「シン・日本共産党宣言」（松竹伸幸）を読みました。

日本共産党で安保外交部長を務めたことがある人の本です。
安保に関する話はさすが共産党に属しているだけあって読んでも仕方ない内容でしたが、大多数の共産党員よりはだいぶまともな方なのでしょう。
共産党の中身がどうなっているかを知るには良いかと思います（前半部分だけだが）。

一枚岩？

防弾チョッキをウクライナに供与する話で反対しないと言っていたが、発言を翻したことがありました。
『共産・田村氏が発言訂正　自衛隊の物資提供「賛成できない」 - 産経ニュース』

普通の党ならばあってしかるべき異論が共産党からは聞こえてこないので、こういうケースは珍しいですね。
マスゴミが隠しているだけなのかもしれないが。

この本ではこれに加え、次の例も挙げて党内では一応異論は出ているということを示しています。
・北朝鮮の不審船へ射撃を可能にする法改正では、志位氏は反対して、不破氏は賛成した。結局は賛成で国会対応した。
・日銀の独立性について、党としては賛成していたが、不破委員長が反対したので衆参で票が割れた。
　共産党の意思決定システムとしては、難しい案件の場合には委員長の判断を仰ぐが、この場合では判断が割れなかったのでそのまま通したら、後出しで反対だと言われた。

共産党員のお勤め

・週に1回支部会議がある
・しんぶん赤旗は自前で配達するのが基本で、日刊紙は党員が早朝に配る。
　松竹氏もかつては週2回5時起きで配っていた。
・毎月の党費は収入の１％
　年金生活者などでも月500円を納めることになっている（特例でゼロにする措置もあるらしい）
・党費以外にも各種分担金があり、選挙になればカンパを求められる。
・赤旗購入　日刊紙3497円、日曜版930円

こういう仕組みなんだ

党規約に「党内に派閥・分派をつくらない」とあり、このことで他の支部・部局と連絡を取り合うことは禁止されているそうです。
横の連携で結束が保たれていると思っていたのだが、そうではないのですね。
横の関係はなく、上下の関係で成り立っているのですね。
「異論があっても決定には従う」のが党規則なので、指示は出しやすいのでしょうね。
トップから下位に伝えるだけ。

横の連携がないから、色々な話が漏れ伝わってこないのでしょうね。