なぜマスゴミは原発デマを止められないのか?

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なぜ日本は原発を止められないのか?」(青木美希)を読みました。

青木氏の著書は過去に「地図から消される街」、「いないことにされる私たち」を読んでいますが、褒められる内容ではありませんでした。
この本はどうでしょうか?見ていきましょう。

伝家の宝刀「腹話術」

福島県漁業協同組合連合会(県漁連)理事の柳内孝之さん(57)は、Tシャツ姿で風に吹かれながらこう訴えた。
・・・
柳内さんは言う。
「不思議なんです。政府を擁護し、『海洋放出は安全だ』と言うジャーナリストと称する人たちがいますけど、例えばそういう人たちが漁業者に話を聞きに来るかといったら、絶対に来ない
青木氏はこれに対して反論を書いていないし、逆の意見も書いていないので、柳内氏の意見に賛同しているのでしょう。

自分が批判されるのを回避するために、自分と同意見の人に語らせます。
マスゴミがよく使う「腹話術」ってやつです。

「絶対に来ない」ですか。
これらの人達の発言に信用が置けないのがよくわかりますね。
「自分の周りでは来たという話は聞いたことはない」ならばわかりますが、自分の狭い範囲のことを一般化した上に絶対否定はいかがなものかと思います。

福島在住のジャーナリスト林智裕氏の本『「正しさ」の商人』から以下を引用します。
(P259)「だから海洋放出反対だよって言ったら、今度は別の連中から悪者にされる。ウチらの立場なんて全然考えてないよね。どいつもこいつも、自分の都合ばっかり押し付けてさ」
これは、いつか地元の人間と話した記憶の断片。もう何年も前、処理水問題が深刻だとようやく知られ始めた頃に、記事の取材を口実に地元漁業関係者や近しい人達と酒を飲み交わした席での声だ。
「地元漁業関係者」とあり「漁業者」ではない可能性があり、福島在住なので取材のために出向いたかわからないが、それらしいことをしていますね。

本当に「絶対に来ない」ですか?

「理解」という言葉を理解できませんか?

政府と東電は2015年に、「関係者の理解なしには、いかなる処分も行いません」と文書で県漁連に約束した。漁業者や市民は約束を守るよう繰り返し訴えてきたが、政府は2021年4月に海洋放出を決定した。それでも政府はうわべだけで、「約束は守る」との公言を繰り返した。
決定から3カ月後、東京の衆議院第二議員会館で、福島の人たちが経済産業省の官僚らに、約束を反故にしたことへの謝罪、海洋放出方針の撤回、公聴会開催などを求めた。それを取材していた私は、終了後に官僚のもとに行って尋ねた。周囲に人はいなかった。「文書には関係者の理解なしに、とありますが、漁協、自治体などとどこまで合意を取るのですか?
「合意なんて取りませんよ。取り切れない。うちも、うちもとなってしまうでしょう」当然じゃないですか、という表情に見えた。愕然とした。
日本語を扱う「ジャーナリスト」(自称)が日本語を理解せずにミスリードすることに「愕然とした」。

「理解」は「合意」「同意」「賛同」ではありません。

辞書を見ると「理解」は『内容、意味などがわかること。』です。
あれだけ説明をして理解できない人は、理解する気が無い OR 理解したと言えない(イデオロギーを優先した結果)人だと思うべきでしょう。

福島第一原発の処理水海洋放出に対する社説における意見(2023年)
詳細はこちら参照。

青木氏が昔所属していた北海道新聞、現在所属する朝日新聞含めほとんどは、「理解」を「合意」「同意」「賛同」の意味で誤用(意図的だと思われる)しています。
この本の帯に「マスコミの大罪」なんて書いてありましたが、青木氏もバッチリマスゴミの一部で共犯者です(青木氏の言う違う趣旨での大罪ですな)。

正に「非科学的」ですね

漁業者のほかにも、反対の声を上げる人たちがいた。日本科学者会議が、「科学的研究が十分でないと懸念する声もあることにも配慮すべき」と、海洋放出に反対し、タンクの増設による長期保管を求める声明を出した。被曝影響の専門家たちや住民らも、「安全性が確認されていない」と訴えた(SNS上では「非科学的」、「感情的」などとお決まりの批判が書き込まれた)。
日本科学者会議ってなんですかね?
初めて聞きました。

見解・声明 | 日本科学者会議 - The Japan Scientists' Association (JSA)」を見ると笑えます。

日本科学者会議は、安倍晋三元総理大臣の国葬儀強行に反対します。 [日本科学者会議]」では、「これは憲法第19条が保障する内心の自由を侵害する行為です」などと寝ぼけたことを言っています。

令和4(行ウ)386  元首相安倍晋三国葬差止等請求事件」では当たり前のように「国民に何らかの行動を義務付けたり、その法律上の権利義務を形成したりするものであるとは認められない」と憲法違反ではないと判決がでています。

法律関係もデタラメなことを言うインチキ集団ですね。

「科学的研究が十分でないと懸念する声もあることにも配慮すべき」と言ったのは、次の声明です。
【声明】性急な汚染処理水の海洋放出処分方針に反対する [日本科学者会議]
2023年の話をしていたのになぜ2020年の声明を拾ってきたのか知らないが、この中身を見てみましょう。
有機結合型トリチウムをはじめ除去しきれていない放射性核種の環境影響、生物影響など、海洋放出が引き起こす自然界の挙動に関わる科学的研究が十分でないと懸念する声もあることにも配慮すべきである。
アホですね。
排出するのは有機結合型トリチウムではないし、有機結合型トリチウムで生物濃縮はしない
フランスや東海村の再処理施設で何十年も放出して問題は出ていません(誤った研究結果はチラホラあるが)。


正に「非科学的」であり、イデオロギーに準じたデタラメを日本科学者会議なる団体が声明を出していることがわかりましたね。
青木氏も同レベルのダメダメってことです。

それはハンセン病患者を隔離せよというのと一緒だが

海洋放出している放射性廃棄物を汚染水と呼ぶと、言葉狩りが行われ、批判つぶしされるように、汚染土もまたネット上で言葉狩りの対象となりつつある。
本当のことが、伝えられず、伝わらないようにされている。
クソですね。
フランスのラ・アーグ再処理施設などと比べて科学的に「汚染水」と呼ぶたる証拠があるのならば出せばよい。
そうするのならば「汚染水」と呼ぶな!とは言いませんよ。

科学的にハンセン病は隔離が不要だとわかっていますが、あなたが言っているのは、根拠もなく隔離せよと言っているのに等しい。
その発言は批判されてしかるべきものです。

ここまでが「はじめに」へのツッコミです。

除染目標

私は2023年7月23日、柴田さんと一緒に津島地区を訪れた。
・・・
復興拠点区域は正式名称を「特定復興再生拠点区域」といい、政府が、放射線量の高い帰還困難区域の一部だけを除染して、復興の足掛かりにするエリアだ。
・・・
2023年3月31日に避難指示を解除した。つまり、除染を終えている。
・・・
政府が当初、除染目標に掲げた数字は年間1ミリシーベルト(一般公衆の被曝限度)=毎時0.23マイクロシーベルトだ。しかし、サーベイメーターは毎時0.3マイクロシーベルトを表示している。
人が住んでいいと政府が認めた地域ですら、警報が鳴る――。
同様に除染後も「0.3」を超える地域はごまんとある。
津島地区とは、双葉郡浪江町のことです。「特定復興再生拠点区域」に指定されていて、そこに行ったという内容です。
除染目標が当初1mSv/yだったけど、そのように除染されていない!と言っていますが、事実を確認してみましょう。

特別地域内除染実施計画(浪江町)平成 24 年 11 月環境省」より当初の除染目標に関する記述を引用します。
特別地域内除染実施計画の目標
・・・
・平成 25 年度内を目途に概ね年間積算線量 20 ミリシーベルト超の地域における住居等及び農用地については、除染等の措置及び物理的減衰等により、年間積算線量が 20 ミリシーベルト以下となることを目指す。
年間1ミリシーベルトが除染目標というのは丸っきりのデタラメです。

放射線モニタリング情報共有・公表システム」にて浪江町で観測局名に「津島」の文字が含まれるものを見ると、最高で4 mSv/y、平均で 2 mSv/y であり、余裕で 20 mSv/y 以下です(2023年12月14日 23時30分時点)。


これまで私は田村市や浪江町など各地の住民説明会で、住民たちが「放射線量がまだ高いし、山は除染しないので放射性物質が飛んできて線量が上がっている場所もあるのに、なぜ政府は避難指示を解除するのか」と声を上げるのを見聞きしてきた。
本当にそんな声を上げる人がいたのですかね?
特定復興再生拠点区域の避難指示解除について - 浪江町ホームページ」に「主なご意見・質疑応答」というファイルがあって、これを見るとそれっぽいものはない。
※すべてが載っているわけでもなく、要約したものなので、実際にはあったかもしれない

「拠点区域が解除されることで風評被害が心配」
なんてことは書かれていますがね。風評被害の原因は何でしょうね?青木さん。

津島稲荷神社の宮司で92歳の人が帰りたいと言っていたが亡くなったということが書かれている。
その後で、「なぜ政府は避難指示を解除するのか」っていうのを書いているのです。
青木氏は、どうであったら満足するのでしょうかね?

惚れ惚れするほどの博識さに感動します

(P79)発生1日目の2011年3月28日午後1時半のことだ。
・・・
原子炉建屋、プールに水の注入が開始され、最大の危機は去ったものの、事故の収束の見通しはまったく立っていない。
えっ⁉
原子炉建屋に注水していたのですか?

原子炉建屋に水を注入したところで、水が流れ出して原子炉には水は行きませんよ。
以下を見てもらえばわかりますが、注水しているのは原子炉建屋ではなく原子炉です。

福島第一原発1号機~4号機の状況
※「福島第一原発「燃料デブリ」取り出しへの挑戦②~デブリ取り出しの難しさとは|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁」より引用

原子炉建屋と原子炉の区別がつかないということですかね?

原子炉も原子炉建屋の中にあるので、間違っていない!という反論があるかもしれません。
だが、原子炉建屋とプールを併記している時点でおかしいです。
上記の図を見てもらえばわかる通り、原子炉建屋にプール(使用済燃料プール)があります(「燃料取り出しの状況 - 廃炉プロジェクト」の方が分かり易い)。
原子炉だけ原子炉建屋に包含されているように書くのはおかしいのですよ。

「原子炉と使用済燃料プール」「原子炉建屋内の原子炉と使用済燃料プール」「原子炉建屋」あたりが正しい書き方なのですよね。
最後のは間違っていないが、実態を表すものではないですがね。

毎日新聞は「福島原発では、炉心に大量の地下水が流れ込んでいる。」とデマ社説を出していたが(地下水が流れ込んでいるのは、炉心(原子炉の中心)ではなく原子炉建屋が正しい)、朝日新聞の人もそれに劣らず素晴らしいですね。

まるで理解していませんね

東海村JCO臨界事故だ。核燃料製造の中間工程を請け負うJCOの東海事業所では、高速実験炉「常陽」(茨城県大洗町)の燃料に使う濃縮度の高いウランを扱っていた。そのウラン溶液を様々な細長い貯塔に入れるべきところを、太い沈殿槽に入れていたときに事故は起きた。ウラン溶液が国の定めた上限量の約7倍だったため、沈殿槽のなかで臨界(核分裂連鎖反応が続くこと)が起き、小さな原子炉ができたような状態となって中性子線が放出された。
何だこの説明は?
量が7倍だろうが700倍だろうが関係なく、臨界が起きるかどうかは濃度に依存するのですよ。

入れる先が同じならば、入れる量が増えれば濃度が高まる。
だが、この時は「細長い貯塔」ではなく「太い沈殿槽」であり、入れる先にどの程度の大きさの違いがあるかわからない。
そのため、7倍の量で臨界が起きるかどうかはわからない。

無知の人の説明を読んでもわからないので調べました。
一核化学者からみた東海村臨界事故(Ⅰ)一原因と結果に関する考察
これが分かり易いです。デマ本は破り捨てこれを読みましょう。

転換試験等の硝酸ウラニル溶液製造工程における正規な均一化(クロスブレンディング)手順

正規の手順の場合は、上記のような方法で濃度に偏りがないよう(高濃度にならないようにする)にしている。
だが、事故が起きた時には、この均一化手順を省いており高濃度となって臨界が発生したのです。
「ウラン溶液が国の定めた上限量の約7倍」が事故の起きた原因ではない(もちろん高濃度でも少量であれば臨界にはならない)。

この程度の初歩がわからない人が原発の本を出すのに驚きです。
こんな無知な人だから、処理水で放出される放射性物質の「総量」がわからないから問題だ!と騒ぐのでしょうね。
臨界も生物への影響も濃度が問題なのですよね~

お話になりませんね

鈴木氏(※鈴木達治郎氏のこと 本書で頻繁に出てくる)も原発の新規制基準について指摘する。
「世界で最高水準と言っているが、何が最高なのか、よくわからない。地震に厳しいのは当然だけれども、どれをどれだけ厳しくすれば社会が安心するかという考え方がない」日本は災害大国だ。
世界中で起こるマグニチュード6以上の地震のうち、2割は日本周辺で起きている。地震、津波対策が他国より厳しくなるのは当たり前である。地震大国で原発を進める事例は稀有なので、世界的にも経験値が少なく、どこまで厳しくすればノーリスクという知見も確立されていない。
何を言っているのでしょうね?

「どれをどれだけ厳しくすれば社会が安心するかという考え方がない」
はぁ?「安全」の話をしているのに、なぜ「安心」の話が出てくるのですか?

「どこまで厳しくすればノーリスクという知見も確立されていない」は爆笑ものですね。
ノーリスクのものなんてこの世には存在しないでしょうに。こういう輩が好きな太陽光発電や風力発電だってリスクはあります。
ノーリスクではないから太陽光・風力もやめますか?
バカバカしい。リスク・危険を語るに値しない人物であることが、この記述でよくわかりますね。

切り取り・捏造・印象操作

実は、田中氏自身も2014年7月16日の記者会見では、「安全だということは、私は申し上げません。まだまだ自然のいろいろなこととか、いろいろな技術も含めてですけれども、わからないことというのは人知の及ばないところがある」と述べていた。
田中氏とは田中俊一原子力規制委員会委員長のことですが、これを読むと田中氏が、新規制基準に適合した原発が安全ではないと言っていると受け取れます。
また、田中氏がそう言う理由は、自然や技術に人知が及ばないことがあるためだと受け取れます。

ところがどっこい、そんなことは言っていません。
捏造です。

原子力規制委員会 定例記者会見 (平成26年7月16日) - YouTube」から該当する部分の文字起こしをしました。
(18:30頃 朝日新聞コイケ)改めて規制委員会の審査というのは、あくまでもその原子力発電所が基準に適合しているかどうかを見ているで、私はよくあの記事に書く的には安全審査とは書かずに基準適合審査と書いてきたんですけれども、委員長の感覚というか、お考えではどういう審査っても改めて位置づけを教えていただきたいんですけど。
(19:00頃 田中委員長)ご指摘の通りです。安全審査ではなくて基準の適合性を審査したという事です。ですからこれも再三お答えしてますけども、基準の適合性は見ていますけれども安全だっていうことは私は申し上げません、ということをいつも国会でも何でも何回も答えてきたところです。
・・・
(32:05頃 NHKモトキ)審査を担当されたお二人が、不確かさ自然災害についても重大事故対策についても不確かさはがやっぱり伴うんだということを??されていたのが印象に残ったんですけれども、それがゼロリスクではないということなのかなと思ったんですが、その辺いかがお考えでしょうか?
(32:25頃 田中委員長)そのとおりです。まだまだ自然のいろんなこととか、いろんな技術も含めてですけれども、分からないことっていうのは人知の及ばないところがあると言う、わからないことがあるということが不確かさに繋がるわけですからそういうことを申し上げたくんだと思います。

先ず、異なる2つの質問に対する回答を一つにしているのです。
そして、新基準が安全ではないと言ったのではなく、安全であることを審査しているのではなく、新基準に適合しているかを審査しているのだと言っているだけ。

切り取り・捏造・印象操作をしていて、青木氏は朝日新聞社員の鑑ですね。
公開情報に対してこれほどの捏造をしないと原発を棄損できないということですかね?
インタビューや非公開情報がこの本ではいろいろ出てきますが、それらが疑わしいことは、このことからも想像できます。

恥ずかしいねぇ

裁判長「原発は私の家より地震に弱い」
大飯原発3、4号機の再稼働は司法の場でも争われ、耐震性に疑問を呈する判決が2件出た。
1例目は2014年5月、「はじめに」に登場した福井地裁の樋口英明裁判長が、「大飯原発の安全技術と設備は脆弱なものと認めざるを得ない」と地震対策の不備を認定し、運転差し止めを命じる判決を下した。2005年以降、基準地震動を超える大きさの地震が東日本大震災を含め5回原発を襲ったことを指摘し、大飯原発の基準地震動を700ガルとした関電の想定を「信頼に値する根拠はない」と退けたのである。
・・・
2020年8月、私は樋口氏に話を聞いた。すでに退官していた。
「規制委は安全性を判断していない。私は原発は危険だと判断し、運転差し止めを命じる判決を書いたんです。私の家は住宅メーカーが3400ガルに耐えられると宣伝している。
それに比べて大飯原発の700ガルははるかに小さく、原発は私の家より地震に弱い。原発は事故の被害が大きく、事故発生確率も高い。危険だから動かしちゃいけないのは、当たり前の話です」
裁判長もお話にならないが、それを嬉々として載せている青木氏は超恥ずかしいですね。
岩盤の上に設置している原発と沖積平野などの上にある住宅と同じ基準で比較している。アホですね。

気象庁 | 強震波形(平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震)」から、最大加速度トップ10と福島県内の値を以下の表に示します。
また「東日本大震災における原子力発電所の影響と現在の状況について(東京電力)」から福島第一原発で最も揺れた地点の値も載せます(3成分合成の値は無いので、簡易計算した結果)。

都道府県観測点名震度最大加速度
(gal=cm/s2)
3成分合成
宮城県宮城川崎町前川6強2698.2
茨城県常陸大宮市山方6弱1684.2
茨城県高萩市本町6強1650.0
茨城県城里町阿波山6弱1572.6
茨城県鉾田市汲上6弱1502.7
茨城県城里町石塚6弱1469.9
福島県鏡石町不時沼6強1435.6
茨城県美浦村受領6弱1342.2
茨城県つくば市苅間6弱1299.6
福島県富岡町本岡6強1258.9
福島県天栄村下松本6強1057.1
福島県二本松市油井6弱944.3
福島県福島伊達市梁川町6弱937.3
福島県大熊町下野上6強922.0
福島県白河市表郷6弱866.0
福島県三春町大町5強837.9
福島県飯舘村伊丹沢6弱799.5
福島県楢葉町北田6強756.7
福島県新地町谷地小屋6強752.9
福島県相馬市中村6弱746.5
福島県福島第一原発二号機6強717.5
福島県田村市都路町6弱690.6
福島県小野町小野新町6弱671.2
福島県中島村滑津6弱656.9
福島県国見町藤田6強621.0
福島県田村市常葉町6弱621.0
福島県葛尾村落合落合5強608.3
福島県玉川村小高6弱572.3
福島県須賀川市八幡町6強564.3
福島県浅川町浅川6弱536.7
福島県福島伊達市霊山町5強521.2
福島県桑折町東大隅6弱516.9
福島県福島伊達市前川原6弱515.7
福島県二本松市金色6弱506.4
福島県双葉町新山6強504.3

比較できないものを持ち出して比較するのは、ど素人やデマ屋がよくやることですね。
青木氏はその両方でしょうか?

避難計画の審査

避難計画は誰も審査しない
避難計画は住民らの命綱だ。政府は2012年に原子力災害対策指針を定め、避難計画の策定を義務づける重点区域の目安について、原発から「半径8~10キロ」を「おおむね30キロ」に拡大した。
しかし、新基準でも避難計画を規制委の審査対象にしなかった。国の原子力防災会議が計画の中身を確認して、「了承」するだけだ。第三者がチェックする仕組みがない。規制委の田中委員長は2017年8月31日の記者会見で、審査対象に避難計画を入れなかったことを問われ、こう答えている。
「新基準でも避難計画を規制委の審査対象にしなかった」というのは正しいようです。
衆議院議員逢坂誠二君提出原子力規制委員会の新規制基準に避難計画が含まれていないことに関する質問に対する答弁書」でも新規制基準に避難計画が含まれないと答えています。

では、「避難計画は誰も審査しない」「第三者がチェックする仕組みがない」というのは正しいでしょうか?
上記の答弁書を見ると、避難計画は、災害対策基本法などの規定に従い定められると書かれている。
災害対策基本法第四十二条(市町村地域防災計画)には次のように書かれています。
(市町村地域防災計画)
第四十二条 市町村防災会議(市町村防災会議を設置しない市町村にあつては、当該市町村の市町村長。以下この条において同じ。)は、防災基本計画に基づき、当該市町村の地域に係る市町村地域防災計画を作成し、及び毎年市町村地域防災計画に検討を加え、必要があると認めるときは、これを修正しなければならない。この場合において、当該市町村地域防災計画は、防災業務計画又は当該市町村を包括する都道府県の都道府県地域防災計画に抵触するものであつてはならない。
・・・
6 都道府県知事は、前項の規定により市町村地域防災計画について報告を受けたときは、都道府県防災会議の意見を聴くものとし、必要があると認めるときは、当該市町村防災会議に対し、必要な助言又は勧告をすることができる。
あら、チェック体制がありますね。

地区防災計画の素案作成支援ガイド〜地方公共団体の職員の方々へ〜 内閣府(防災担当)」を見ると「市区町村には、地区防災計画の素案を提案された際に、地域防災計画に定めるための事前審査や審査基準等を定めた要綱を作成しているところもある」とあり、審査をするところがあるそうです。
「避難計画は誰も審査しない」のですか。ふ~ん。

最後に、田中委員長の記者会見の話をしましょう。
先ほどとは違い、引用自体は正しくしているのですが、大事な部分が省略されています。
田中俊一委員長による日本記者クラブの記者会見 平成29年08月31日」から、青木氏が引用したすぐ後の文を引用します。
ただし、地方自治体がそれを決めるに当たっては、国の内閣府の方に防災担当の統括官以下がおりまして、そこと私どもは兄弟関係みたいな関係にあって非常に詳細に毎週打合せをしている状況で、そこがお手伝いしてくれているということになっています。形式的ですけど最終的には内閣総理大臣のもとでの避難計画の了承というプロセスも踏むことになっていますので、私は今そんな問題はないと思っています。
青木氏の文章だけだと騙されます。
騙す文章を書く「ジャーナリスト」って素晴らしいですね。

ちなみに、田中委員長は避難について非常に大事なことを言っています。
避難したことによって、無理な避難と言うことが結局住民の犠牲者を非常にたくさん出して、今までの累積だと、いろんな数え方がありますけど、復興庁での統計でも一応 2,000 人を超えると言われています。じゃあ原子力防災で一体何を、人と環境を守るという意味で、人をどう守るかというところで、防災指針の原型があって、評判は良くないけど屋内退避で 5km圏というのはかなり幅広にとってあるんですが、5km圏内については予備的な避難、それから災害弱者についても予備的な避難もしましょうということで決まって・・・
新規制基準の大きな柱は環境汚染なんですね、そういう意味で福島の事故を踏まえて長期の避難を要しないようなレベルっていうのはどこにあるかということでセシウム 137 で福島の 100 分の 1 といっているのですが 100TBq 以下ということで、実際には今まで認可された原子炉の場合は 5TBq 以下だから被ばく線量をシュミレーション的に我々も計算をやっていますけれど 1mSv を超えるというのはせいぜいそういう過酷な今我々考えている一番厳しい事故でも大体 2~3 キロ以内、1m 位になるということですから、まあ 5 キロ圏の方に予備的に対応して頂ければ私は十分だと思っています。是非ここはプレスの皆様にも正確にご理解頂いて、正しい情報を出して頂けるようお願いしたいと思っています。
無理な避難によって人が死ぬので、避難は2・3キロ圏内で十分だと言っています。
最後の赤字の部分は田中委員長の切なる願いなのだろうけど、残念ながら、ここに正確に理解せずデタラメな情報を出している人がいますよ!

吉田調書捏造は朝日新聞の必須条件ですか?

吉田所長は、「5、6号機や、約12キロ離れた福島第二原発の1~4号機まで操作が不可能となり、最大10基の原発が放射能を放出する可能性もあった」と政府事故調査委員会のヒアリングに答えている。
デタラメを書いていますわ。
朝日新聞は吉田調書について捏造報道をして一応謝罪をしているが、その関係者である青木氏が2023年になっても吉田調書を捏造しています。

政府事故調査委員会ヒアリング記録 : 原子力防災 - 内閣府」で政府事故調査委員会のヒアリング内容を確認できます。
福島第二原発の「第二」「2F」で調べると、一番近いことが書かれているのは「事故時の状況とその対応について3」になります。
※原本は画像で探すのが大変ですが、「jikochou/吉田昌郎/[政府事故調査委員会] 吉田調書.epub at master · kyukyunyorituryo/jikochou · GitHub」は検索できて、かつ統合されているので探すのに便利です。

該当箇所を引用します。
○質問者 ほかにメリットとがデメリットみたいなものはありますか。
○回答者 メリットからいうと、全体でいうと開発コストになると思います。
 だけれども、デメリットからいうと、もっとあって、結局ほかのプラントだとせいぜい1サイト4つぐらいです。昔から集中立地は嫌いなんです。
 だけれども、会社はずっと集中立地してきたんですけれども、福島第二みたいに4つぐらいでこじんまりやっているのが運用上も一番楽なんです。
 所長の判断範囲も含めてね。6個、7個になってくると、中越地震の柏崎のときもそうですけれども、大混乱になりました。
 なおかつ全部一発で電源が止まってしまいますね。そうすると、系統上こんなに負荷が落ちるということは、すごい大変なことになる。
 今度はプラス2Fも落ちましたから、これは会社のリスク分散からいくと、余りよろしくないと私は昔から思っているんですけれども、私が入社する前からここも柏崎もつくってしまっていますから、そういう中でやっていくしかない。
 そこが議論になってくると、いろんなことをおっしゃる人がいるんだけれども、それこそ40年前に設計した人に言ってと言いたくなってしまいます。
単に、原発が一カ所に集中していると運用は楽だが、事故発生時などを考えるとリスク管理としてはダメだと言っているだけ。
福島第一原発事故時に第二原発も事故で操作不能になるなどとは言っていない。
それはそうですね。福島第二原発は第一原発とは異なり電源喪失していないのだから。

おわりに

「職務活動により取得した知識や情報を主な内容とするもので職務と判断しました」とのことで、朝日新聞の肩書で本を出すのは許可が出なかったということが書かれている。
表現の自由がないなどと書いているが、こうやって出版できているよね。嫌なら退職したらよいのでは?と思うが。

面白いことが書いてあったので、それを引用します。
私は事実を届けることを最優先にするため、原稿やプロフィールから所属している会社がどこかという表記を削ることにした。
赤字の部分、笑うところですよ!
いろいろツッコミましたが、どこが「事実」ですかね?

最初に「この本はどうでしょうか?」と書きましたが、見事なデマ本でしたね。

なぜ日本は原発を止められないのか?
青木美希
文藝春秋
2023/11/17

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