子どもを壊す食のデマの闇④ 農家に訴えられろ!

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子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。

「第四章 食べるものが孫やひ孫の健康に影響を与えることも」にツッコミます。

新しい OR よくあるデマ

文科省が2019年に発表した、通級による指導を受けている児童生徒数の推移調査では、発達障害と診断される子ども(編集部注:注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症、情緒障害の合計)が2006年には9792人だったのが、2017年には6万8839人と、1年で約7倍に増加していることがわかりました。
発達障害と診断できるのは医師だけですが、この調査は教師がそうだと思ったものが計上されているだけなのでは?

 日本で自閉症をはじめ発達障害の子供たち(小中高生)が急増している例として、文部科学省が公表している「通級による指導実施状況調査」がよく挙げられる。確かにこの調査では発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害、情緒障害、言語障害など)の数は1998年の約2万4300人から、2019年の約13万4000人へと約20年間で5倍以上増えている。しかし、多くの児童精神科医師が指摘しているように、この数字は学校の教師が子供たちの行動を観察して報告したもので、医学的な診断とは全く異なる。
※『繰り返される「国産は危険」記事、非科学的な記事へ「基本知識」で自衛するには  Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)』より引用

ただし「特別支援教育に関する調査の結果関連:文部科学省」に調査方法が書かれていないので定かではない。
よく聞く話は発達障害の基準が緩くなっただけだというもの。


ニューヨーク市では原告約100万人の集団訴訟が起き、カナダやオーストラリアでも訴訟が次々と起こされています。モンサント社を買収したバイエル社は2020年6月、和解金109億ドル(当時のレートで約1兆1600億円)を原告らに支払うことで和解しています。
じつは、私のところにも、日本のある農家の方から「モンサント社を訴えたい」とご相談がありました。かなり詳細な医師の診断書も見せていただきましたが、まだ対応を検討中です。今後、日本でもモンサント社を訴える裁判が増えてくるのではないかと思います。
このように、グリホサートを含む除草剤のリスクはすでに証明され、モンサント社を買収したバイエル社は、株価が4~5割下がって、ドル箱であった動物医薬品、抗生物質、成長ホルモンなどの事業を売却し、1兆円を超える和解金にあてると言われています。こうした状況にもかかわらず、日本ではいまだに使用や販売が許可されたままです。
訴訟では発がん性などが認められたわけではない。
注意喚起が足りなかったというだけ。
グリホサートもネオニコチノイド系農薬も散々調べられているにもかかわらず、危険だというのは怪しい実験結果かエビデンスレベルの低いものしか出てきていません。
単なるデマ屋の稼ぎ口でしかない。こんなアホな言説を信じてはいけません。

「日本ではいまだに使用や販売が許可されたままです」と書くが、訴訟があったアメリカをはじめヨーロッパ諸国でも使用・販売許可されています。
※「グリホサート(除草剤ラウンドアップの有効成分)承認国一覧 | AGRI FACT」を参照

人の生理機能が正しく働くためには、腸内フローラを構成するそれぞれの微生物は決められた場所に決められた数だけ生息する必要があります。つまり一貫性〟を保つ必要があるのです。
人間と同じように、食物にもそれぞれ固有のフローラがあり、食物とフローラの組み合わせも、長い歴史のなかで調和を保ってきました。調和を保った食品を食べていれば、胃腸に不調をきたすことはほとんどありませんが、ところが遺伝子組み換えなどで異なるフローラを持つ食品を食べると、腸内フローラとのバランスが崩れ不調をきたすおそれがあるのです。
まあ口から出まかせを(まあデマばっかですけどね)。

遺伝子組み換えによっておかしなタンパク質が作られないことを確認しているので、遺伝子組み換え食品も「調和を保った食品」です。
※「遺伝子組換え食品Q&A」参照

「体内に入ったグリホサートはすみやかに排出される」とモンサント社は主張してきましたが、毛髪から検出されるということは、体内に蓄積されていることの表れではないでしょうか。
動植物の細胞壁」と過去の著書で記している通り、生物学について中学レベルの知識もない人に言われてもねぇ。
髪の毛に蓄積してくれるのならば welcome ですよ。だって常時排出されますから。

ネオニコ系農薬に代わる新しい農薬(スルホキサフロル、フロニカミド等)の検出も増えているそうです。
・・・
スルホキサフロルに関しては、死産や催奇形性など胎児への影響があるという報告もありますし、今後明らかになってくる影響もあるでしょう。
ふ~ん。では評価書を見てみましょう。
農薬評価書 スルホキサフロル(第2版)2021年8月 食品安全委員会

ラットにおいて 6 mg/kg 体重/日 で出産率の低下がみられ、368 mg/kg 体重/日 でも奇形は認められなかったとあります。
6 mg/kg 体重/日 はどれくらいの量なのでしょうか?

ADI(その量を毎日・一生摂取しても問題ないだろうとする量)が 0.042 mg/kg 体重/日 とされているので、140 倍も濃い濃度でやっと出産率の低下が起きるというものです。

私は戦時中に生まれたのですが、私の子どもの頃は、農薬や化学肥料などを使う農家はまったくありませんでした。
参政党の神谷宗幣氏と同じデマを流していますね。

以下を見てもらえば噓八百であることがわかります。


農薬が体に悪いことは農家さん自身がいちばんご存じだと八田さんは言います。孫や子どもたちに食べさせるために、自家用の野菜だけは農薬を使わず育てているという農家さんも多くいます。
Twitter上での農家へのアンケート結果があります。

「自分が食べる分には使わないよ」とある人でも、金・手間がもったいないので使っていないという回答が多数あります。

農家・農薬メーカー等を棄損することになるのだから、最低でも統計を持ちだせや!クズが。

既出のデマ

既に別の本などで出ているデマはいちいち紹介できないので関連する過去ログのリンクを貼ります。

農薬が発達障害だ!
日本の農薬使用量は世界二位
・「ミツバチ大量死の主原因がネオニコ系農薬であることが明らか
報道特集でもネオニコの危険を訴えていた
新潟のトキが滅んだのはネオニコが原因だ!
グリホサートが原因でリーキーガット症候群になる!
遺伝子組み換えは危険だ!
ゲノム編集も危険だ!
米と麦の二毛作をすると両方とも収量が上がる

胡散臭い人・組織

この章には次の胡散臭い人・組織が登場します。リンクはそれらに言及した過去記事です。

木村-黒田純子
星信彦
奥野修司
ゼン・ハニーカット
八田純人
天笠啓祐
安田節子
印鑰智哉
報道特集
デトックス・プロジェクト・ジャパン

子どもを壊す食の闇
山田正彦
河出書房新社
2023/10/21

この記事へのコメント

mokkun
2024年07月11日 21:27
山田正彦氏の息子さんが先日の長崎3区補選で当選された山田勝彦氏ですね
もちろん農業デマ気質も受け継いでいらっしゃるようで
晴川雨読
2024年07月11日 22:16


>mokkunさん
>
>山田正彦氏の息子さんが先日の長崎3区補選で当選された山田勝彦氏ですね

はい、そうです。
彼の国会でのデマっぷりを↓確認できます
https://seisenudoku.seesaa.net/article/499736935.html