小林製薬サプリ健康被害 社説における主張

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小林製薬のサプリ「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」の健康被害について新聞が社説でどのように書いているか調べました。
社説一覧

小林製薬サプリ健康被害 社説における主張
※共同通信については佐賀新聞を参照

■アベガー!の皆様
信濃毎日新聞、しんぶん赤旗、中国新聞、京都新聞、北海道新聞、朝日新聞、東京新聞

■機能性表示食品の制度の問題か?
個人的意見の所に書きましたが、機能性表示食品の制度自体の問題ではないと思われる(機能性表示食品の制度に改善すべき点があるのは確かだが、それとこれは話が別)。
しかし、ほとんどの新聞が機能性表示食品の制度が原因の一つのような記載をしている。

そのような論調ではないのは、産経新聞、高知新聞、福島民友新聞だけだった。
高知新聞は意外でした。
産経新聞は「食品や薬品の製造会社に求められる最大、最低限のものは、安全、安心確保への覚悟である」とおかしなことを言っていたので及第点はあげられませんが。

個人的意見

小林製薬の紅麹を原料にした他社の製品では発生していない、特定期間だけに限定されるということで、小林製薬の製造時の問題である可能性が高い。
機能性表示食品の制度を問題にしているところが多いが、機能性表示食品ではない単なるサプリで発生しないのか?
製造時の問題であるならば、単なるサプリでも同じことが起きうる(原理的にはどんな食品でも起きうる)。

ではどうすべきか?

・機能性表示食品に限らず、特定の成分を濃縮するような食品の安全性の基準を改定する
・濃縮したような食品や特定の食品を偏って摂取することをしない
 ただし、どうしてもそれを摂取しないとまずいものは除く(そんなものはあるか?)

↓おすすめです。
「健康食品」のことがよくわかる本
畝山智香子
日本評論社
2016/1/12


効かない健康食品 危ない自然・天然
松永和紀
光文社
2017/5/17


社説一覧

出た日付順で並べています。
新聞社説
要約
信濃毎日新聞紅麹製品の回収 被害の把握と公表急いで
小林製薬(大阪市)が製造販売した「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」などのサプリメントを摂取した人に、腎疾患の健康被害が出ている。
製品への信頼を高めているのは国の制度だ。事業者任せにせず、原因究明と安全確保に国も責任を持って当たるべきである。
高知新聞【紅こうじ被害】迅速に情報を開示せよ
小林製薬(大阪市)が製造した「紅こうじ」原料を巡る混乱が広がっている。含有するサプリメントを継続して摂取したとみられる購入者1人が腎疾患で死亡していたことが判明。
健康に関わる企業の倫理観が問われている。
毎日新聞紅麹サプリの健康被害 後手の対応が混乱広げた
健康食品の安全性にかかわる深刻な事態だ。不安と混乱を広げた責任は重大である。
早急に原因を究明することが欠かせない。国民の健康を守り、消費者を保護するため、政府は指導力を発揮しなければならない。
読売新聞「紅麹」サプリ 健康被害を全力で食い止めよ
健やかな暮らしを助けるはずの健康食品が、病気の原因になったのでは元も子もない。被害の拡大をできる限り食い止めるよう、関係機関は全力を挙げねばならない。
消費者の安全を守るには、企業の届け出だけの制度でいいのかどうか、検討を急ぐ必要がある。
産経新聞紅麹サプリで被害 混乱拡大防ぐ情報開示を
医薬品、衛生材料などの製造販売を行う「小林製薬」のサプリメントを摂取した2人が腎障害などで死亡した。
消費者庁は6千件を超える機能性表示食品を緊急点検する。企業、国は協力して再発防止に尽力すべきだ。
琉球新報紅こうじサプリ 原因究明し情報公開急げ
小林製薬が製造販売した「紅こうじ」を使った機能性表示食品のサプリメントを摂取した2人が死亡した。摂取後に入院した人は100人を超えている。
問題があった原料は使われていないが、メーカー側は風評被害を懸念している。事態の沈静化に向け、県関係機関の対応が求められる。
沖縄タイムス広がる「紅こうじ」問題 官民で被害拡大を防げ
小林製薬が製造した「紅こうじ」のサプリメントを巡る健康被害問題は、深刻さを増している。
事業者任せにはせず、国にも原因究明と安全確保の責任がある。官民で被害把握を急ぎ、被害拡大を防がねばならない。
京都新聞紅こうじ被害 拡大防ぐ措置が急務だ
健康への期待に背き、食品の安全を大きく揺るがす事態である。小林製薬(大阪市)が製造した米こうじの一種「紅こうじ」が原因とみられる健康被害が相次ぎ明らかになっている。
行政が安全性を担保しない制度で起きた健康被害である。制度の意義や枠組み、問題が生じた際の対応を含めて見直しの議論が必要ではないか。
新潟日報紅こうじサプリ 原因特定し被害拡大防げ
機能性表示食品の安全性に疑念を広げている。原因を突き止め、被害拡大を防がねばならない。
ただ、尿の出が悪い、手足がむくむなど腎機能で気になる症状があれば、医療機関に相談したい。消費者は適切に情報を収集し、冷静に行動する心がけが必要だ。
西日本新聞サプリ健康被害 拡大防ぎ実態の把握急げ
健康に役立つはずの食品で健康が損なわれることがあってはならない。被害が広がらないように関係者は全力を挙げてほしい。
安全性が揺らぐようでは安心して利用できない。緊急点検後に制度の検証が必要になろう。
北海道新聞健康食品の被害 原因の究明が急がれる
小林製薬(大阪市)の紅こうじ成分入り機能性表示食品を摂取した人が腎疾患などを発症する健康被害が深刻化している。
健康食品は高齢者の需要も高い。安心して利用できるよう安全性を高め、悪質な広告を防ぐ対策も求められる。
秋田魁新報小林製薬の健康被害 原因特定急ぎ再発防げ
小林製薬(大阪市)の紅こうじを使った機能性表示食品のサプリメントを摂取した人から、腎疾患など健康被害の報告が相次いでいる。
消費者庁は全国から届け出がある全6千件超について、健康被害が生じていないか緊急点検する方針を示している。今回の問題を踏まえ、より安全性の高い制度づくりが求められる。
山形新聞紅こうじサプリ 被害の拡大、全力で防げ
紅こうじを使った小林製薬(大阪市)のサプリメントで健康被害が発生し、死亡事例が報告された。
製品の効能だけでなく、リスクを巡る情報も消費者に知らせる必要があるだろう。安全性の視点から現行制度を見直し、改善策を探ってほしい。
山陰中央新報紅こうじサプリ 被害把握し拡大防げ
紅こうじを使った小林製薬(大阪市)のサプリメントで健康被害が発生し、死亡事例が報告された。
製品の効能だけでなく、リスクを巡る情報も消費者に知らせる必要があるだろう。安全性の視点から現行制度を見直し、改善策を探ってほしい。
佐賀新聞紅こうじサプリ 被害拡大防ぎ、安全見直せ
紅こうじを使った小林製薬(大阪市)のサプリメントで健康被害が発生し、死亡事例が報告された。
製品の効能だけでなく、リスクを巡る情報も消費者に知らせる必要があるだろう。安全性の視点から現行制度を見直し、改善策を探ってほしい。
朝日新聞紅麹サプリ 責任の重大さ自覚せよ
小林製薬の紅麹(こうじ)原料を使ったサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次ぎ、不安が広がっている。
消費者庁は6800の機能性表示食品のすべてについて再点検を指示したが、安全性の確認が事業者任せでよいのか、制度のあり方も含め、改めて考える必要がある。
東京新聞紅こうじサプリ 食の安全損なう深刻さ
小林製薬(大阪市)が製造販売したサプリメントを摂取した4人が死亡、約100人が入院するなど健康被害が拡大している。
安倍政権下で食に関しても行われた成長戦略としての規制緩和が妥当だったのか、根本から問い直すべきである。
日本経済新聞安全性を軽くみていた「紅麹」健康食品
体によいとされる「健康食品」を摂取して、なぜ病気にならなければいけないのか。本末転倒だ。
消費者庁は約7千あるすべての機能性表示食品を対象に健康被害の報告がないか点検する。速やかに結果を公表し、消費者の不安解消につなげてもらいたい。
静岡新聞サプリ健康被害 周知徹底し回収を急げ
小林製薬(大阪市)が製造販売した「紅こうじ」のサプリメントを摂取した人に、腎疾患などの健康被害が出た問題が拡大している。
問題を受け、国は届け出のある全ての機能性食品6千件超を緊急点検する方針を示している。制度が食品の安全をどうやって担保するかの検討も必要になるだろう。
神戸新聞紅こうじの被害/原因究明急ぎ拡大防止を
小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」を使ったサプリメントによる健康被害が深刻化している。腎疾患などで4人が死亡し、神戸市の女性を含む100人以上が入院した。
沖縄県の郷土料理「豆腐よう」などにも用いられている。通常の食品として摂取する分には心配がないことも周知したい。
山陽新聞「紅麹」で健康被害 原因究明急ぎ拡大を防げ
「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」など紅こうじ原料を使った小林製薬のサプリメントを摂取した人に腎臓の病気が相次いでいる。
健康被害に加えて風評被害が起きる懸念も拭えない。混乱を収めるため、企業だけでなく、国や自治体も細やかな情報提供など積極的に手だてを講じてもらいたい。
福島民友新聞小林製薬のサプリ/被害拡大の防止に力尽くせ
小林製薬の「紅こうじ」成分を配合した機能性表示食品のサプリメントを摂取し、腎疾患などの健康被害を訴える人が相次いでいる。
一方で取引先企業への問い合わせが集中するなどして混乱が拡大しないよう、国は点検で得られた正確な情報を迅速に公表することが重要だ。
産経新聞小林製薬の会見 安全第一の覚悟に欠ける
消費者の健康や生命に直接関わる食品や薬品の製造会社に求められる最大、最低限のものは、安全、安心確保への覚悟である。
これも因果関係が未解明であるためか。そうした姿勢が消費者にどう映るか、自問すべきである。
信濃毎日新聞小林製薬が会見 命と健康を軽んじている
情報開示に後ろ向きな姿勢が目立った。
原因とともに、有害成分の生成や混入の経緯の解明が急がれる。分析を引き継いだ国も逐次の情報開示を怠ってはならない。
中国新聞紅こうじサプリ被害 原因究明と拡大防止急げ
健康のためと思って口にしていた食品が体に害を及ぼした。死亡者まで出す深刻な事態を引き起こしたとしたら、事業者の責任は重い。
態勢づくりを進めておかなければならない。併せて、機能性表示食品の制度そのものについても、安全性や効果をどうすれば保証できるか、厳しい目で点検すべきである。
世界日報「紅麹」サプリ 被害拡大抑える情報発信を
小林製薬の紅麹を配合したサプリメントによる健康被害が広がっている。摂取との関連が疑われる死者はこれまで5人に上っており、消費者の不安は強まっている。
制度見直しを消費者の信頼回復につなげなければならない。
宮崎日日新聞紅こうじサプリ
紅こうじを使った小林製薬(大阪市)のサプリメントで健康被害が発生し、死亡事例が報告された。
機能性表示食品による健康被害や製品回収は初めてで、軽視するわけにはいかない。安全性の視点から現行制度を見直し、改善策を探ってほしい。
しんぶん赤旗紅麹サプリ健康被害/機能性表示食品の見直し急務
健康のためにと飲み続けたサプリメントで逆に健康を害し、死にまで至るとはあまりに理不尽です。
しっかり検証していく」とのべました。制度自体の見直しが不可欠です。
読売新聞「紅麹」サプリ 重要な情報の開示が遅すぎる
健康被害が広がり、死者まで出ているのに、重要な情報が速やかに公表されない状況は見過ごせない。被害をこれ以上拡大させないためにも、情報開示を徹底すべきだ。
大阪工場は12月に閉鎖されているが、設備などに青カビの発生原因がないかどうか、外部から入り込む恐れはなかったかなど、多角的に調べることが重要だ。
河北新報サプリ健康被害 安全性確保へ制度の検証を
原因の特定を急ぎ、被害の拡大防止に努めるのはもちろん、急成長する市場を考慮すれば、事業者がうたう安全性や有効性について国がどう関与すべきか、改めて見直す必要がありそうだ。
制度的に安全性の評価や市場形成にゆがみを生じさせる要因がなかったのか、厳しく点検し直さなくてはなるまい。
信濃毎日新聞機能性表示食品 制度を改めて健康守れ
命や健康にかかわる規制を緩めすぎていたのではないか。制度の存廃を含め、抜本的な見直しを求める。
結果の重大さを考えれば、制度の廃止も視野に入れるべきだ。命と健康を成長戦略と同じはかりにかけることはできない。
毎日新聞紅麹問題と機能性食品 事業者任せの制度検証を
健康食品が人々の健康を損なうようなことはあってはならない。安全対策はどうあるべきか。
国民の健康に直結する問題である。安心して摂取できる仕組みを整える必要がある。

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