中世の騎士の日常生活

「中世の騎士の日常生活」を読みました。
この本は「訳者のあとがき」を含め、最後から見た方がよいです。
頭から読むと1300~1400年頃のヨーロッパを”今”のように書いていて、古書の現代訳のように感じてしまい混乱する。
本書の位置づけが「訳者のあとがき」に、1300~1400年頃をイメージした騎士になるためにマニュアルだということで納得しました。
用語集、地図なども巻末にあるので、先に後ろを見た方が理解が深まります。
というか、最初にもって来ましょうよ。
防具の着方が書かれているが、エライ大変で従者の手が必要。
1.凍えてしまうので部屋の火をたく
2.シャツ1枚になって髪に櫛を入れる
3.靴下をはく
4.すね当てをつけ、その次はひざ当て
5.鎧下を着て、シャツと頭巾。
6.鎖頭巾
7.鎖帷子、皮の防具
8.紋章のついたコートを羽織る
9.小手をはめ最後に兜(フルフェース)を被る
兜も暑苦しいので基本外しておくそうだ。
こんなものを身に着けているので、従者がいないと馬に乗れない。
戦場でも落馬した時のために従者は騎士に追随するそうです。
馬の防具もすごい。
頭を保護する馬面(ばめん)、鎖帷子の馬衣(うまぎぬ)をつけて、鞍がもちろんある。
騎士が落ちないよに鞍の前後が高いそうだ。
面白いことに騎士は捕まると殺されるのではなく、身代金で解放されるそうだ。
この身代金目当てに殺さない。
騎士道精神も要求されるが、上記のような感じだと実用的ではないですね。
名誉職っぽい。騎士は部隊の司令官を任されるそうなので、そのお飾りのように思える。
騎士というと漫画ノベルセルクに出てくるお高い存在だがさっさとやられるというのがイメージづけされてしまって、そこから抜け出せないですね。
中世の騎士の日常生活:訓練、装備、戦術から騎士道文化までの実践非公式マニュアル
マイケル・プレストウィッチ
原書房
2024/4/23
この本は「訳者のあとがき」を含め、最後から見た方がよいです。
頭から読むと1300~1400年頃のヨーロッパを”今”のように書いていて、古書の現代訳のように感じてしまい混乱する。
本書の位置づけが「訳者のあとがき」に、1300~1400年頃をイメージした騎士になるためにマニュアルだということで納得しました。
用語集、地図なども巻末にあるので、先に後ろを見た方が理解が深まります。
というか、最初にもって来ましょうよ。
防具の着方が書かれているが、エライ大変で従者の手が必要。
1.凍えてしまうので部屋の火をたく
2.シャツ1枚になって髪に櫛を入れる
3.靴下をはく
4.すね当てをつけ、その次はひざ当て
5.鎧下を着て、シャツと頭巾。
6.鎖頭巾
7.鎖帷子、皮の防具
8.紋章のついたコートを羽織る
9.小手をはめ最後に兜(フルフェース)を被る
兜も暑苦しいので基本外しておくそうだ。
こんなものを身に着けているので、従者がいないと馬に乗れない。
戦場でも落馬した時のために従者は騎士に追随するそうです。
馬の防具もすごい。
頭を保護する馬面(ばめん)、鎖帷子の馬衣(うまぎぬ)をつけて、鞍がもちろんある。
騎士が落ちないよに鞍の前後が高いそうだ。
面白いことに騎士は捕まると殺されるのではなく、身代金で解放されるそうだ。
この身代金目当てに殺さない。
騎士道精神も要求されるが、上記のような感じだと実用的ではないですね。
名誉職っぽい。騎士は部隊の司令官を任されるそうなので、そのお飾りのように思える。
騎士というと漫画ノベルセルクに出てくるお高い存在だがさっさとやられるというのがイメージづけされてしまって、そこから抜け出せないですね。

マイケル・プレストウィッチ
原書房
2024/4/23
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