バッタを倒すぜ アフリカで

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バッタを倒すぜ アフリカで」(前野ウルド浩太郎)を読みました。

前作の「バッタを倒しにアフリカへ」も読んだのですが、新作の「まえがき」によると25万部以上売れて海外に翻訳され、児童書も出たそうだ。
前作では貧乏っぷりがいろいろ書かれていたが、今回は印税が入ったこともあり結構意外な使い方をしています。
その散財っぷりに関する記述を含むいろいろな脱線があるためにページ数が膨大になっていますが、これでも削ったそうです。
※どのような散財っぷりかはネタバレになるので書きませんが、一応研究に関係あると言えば言える使い方です。
いろんな脱線はあるのだが、著者いわく本書は「学術書」とのこと。

・サバクトビバッタは砂の中に産卵する(浅い場所だと乾燥してしまうので地下10cmくらいの場所に)。
 産卵管をびよ~んと伸ばして砂に突き刺すのではなく、腹部をびよ~んと伸ばすそうだ。
 たまにそれが切れて死んでいるメスを見かけるらしい。
・産卵が終わるまでの流れが面白い。
 ・オス、メスで別れた集団を作る
 ・オスは産卵に適した砂地でクソ暑い昼間から集団でメスが来るのを待つ。
  (産卵に関係ない時には草の影とかで暑くなるのを避ける)
 ・メスは産卵できる状態になると夕方から夜になってオスの集団の中に入る
 ・オスが1匹メスの上に乗っかってペアができると、その後はそれを邪魔するようなことはおきない
 ・交尾が終わったあともオスは産卵中メスの上に乗ったまま。産卵が終わるまで何時間もその状態。
 ・産卵が終わるとメスはオスの集団から出ていく
 ・朝になるとオスもメスもどこかにいってしまう
 このような行動を「集団別居仮説」と著者は呼んでいる。
 これに関する論文をPNASに出した。
 それが↓。オープンアクセスなので全文読める。
 「Density-dependent mating behaviors reduce male mating harassment in locusts | PNAS
 論文上でも「Koutaro Ould Maeno」となっている!

次のは、この本の中で紹介されていて面白そうに思えたものです。
右利きのヘビ仮説」(細将貴)
サハラに死す」(上温湯隆)
シロアリ――女王様、その手がありましたか!」(松浦健二)

バッタを倒すぜ アフリカで
前野ウルド浩太郎
光文社
2024/4/17

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