ひやっしー・もくもく・ろらりん:中学生なら許せるが・・・

「火星に住むつもりです ~二酸化炭素が地球を救う~」(村木風海)を読みました。
では「ひやっしー」の名の通りに地球を冷やしてくれるのでしょうか?
されるわけがないですね。アルカリ性溶液を作るなどトータルではマイナスとなるので「ひやっしー」ではなく「あったかー」です。
木も「ひやっしー」も「化学的方法」を使っています。
「ひやっしー」も使っていると吸収しなくなるので「カートリッジの交換」が必要になるのだよ。
先ほども書きましたが、「ひやっしー」はトータルで二酸化炭素を増やすが木は減らす。
反応式が書かれていました。
3CO2 + 6H2O + 8Al → 3CH4 + 4Al2O3
酸化アルミニウム(Al2O3)からアルミニウム(Al)を精錬するのに大量の電気を必要とします。
ホームレスがスチール缶ではなくアルミ缶を集める理由は精錬にコストがかかるからなのです(地殻には鉄よりアルミニウムの方が多い)。
せっかく多大なエネルギーを使って精錬したアルミニウムを元の酸化アルミニウムに戻すのはナンセンスです。
これも二酸化炭素を増やすだけです。
そもそも、常温でこの反応がそれなりの速度になるのでしょうか?
たんにメタンが混入してしまっただけなのでは?って思います。
次のは高温・高圧でアルミニウム・水・二酸化炭素からメタンができる論文です(2007年と2011年のもの)。後者はアルミニウム合金でありアルミニウムではない。
・Mechanism and kinetics of Al2O3 nanoparticles formation by reaction of bulk Al with H2O and CO2 at sub- and supercritical conditions - ScienceDirect
・Oxidation of Fe–Si, Fe–Al and Fe–Si–Al alloys in CO2–H2O gas at 800 °C - ScienceDirect
わざわざ「ひやっしー」で二酸化炭素を吸収させる必要などない。
シアノバクテリアなどに直接二酸化炭素を吸収させればよい。「ひやっしー」を経由する分だけ無駄です。
ちなみに2007年に「地球の農業と火星の農業」というのが出ています(もちろん村木氏は関係ない。だって7歳ですからね。)
火星で太陽光エネルギーを使ってアルカリ水を作り二酸化炭素を吸収させて、それを使ってスピルリナを育て、それを餌とするテラピアを育てて食料にするという思考実験がされています。
これも研究が奪われたっていうのでしょうかね?
『「教授5人に研究成果を持っていかれそうになった」──タレント・村木風海さんの発言が物議 東大「現在調査中」 - ITmedia NEWS』
手軽に宇宙旅行ができるようになる!って書いています。
どうやって宇宙に行くかというと、
1.風船をつけて 30km(成層圏) くらいの高さまで行く
2.100km までは 30km のところに作った基地からロケットで行く
3.地球に戻るのは、風船を切り放す
とのこと。
アホですね。成層圏にそんな基地を作れるのならば、宇宙空間で太陽光発電をしてその電力で地上から吊り上げますわ。
希少資源のヘリウムをそんなアホなことに浪費はできません。
ヘリウムは一回放出すると回収できません。
中学生が書いた本であれば、温かい目で見てあげるのですが、大学生にもなった人であれば冷たい目で見ることになりますね。
やっていることも本に書かれていることもゴミですね。
やっていることは「クーラー」で「地球を冷やす!」と同レベル。
同じ化学を学んだものとして恥ずかしいですわ(一応当方は大学卒業していて、彼は中退)。
火星に住むつもりです ~二酸化炭素が地球を救う~
村木風海
光文社
2021/9/24
ひやっしーの秘密に迫っていきましょう!まあ、アルカリ性溶液で二酸化炭素を吸収させること自体は珍しくない。
・・・
その仕組みは
・空気を外から吸い込む
・中に「CO2回収カートリッジ」という業務用プリンターのインクカートリッジのような筒が入っていて、その中に空気が通るCO2回収カートリッジの中にはアルカリ性の液体を含むフィルターが入っている。アルカリ性の液体はCO2を吸い取ってくれる性質があり、カートリッジを通る空気のうち二酸化炭素だけがフィルターに溶け込んでいく
・・・
カートリッジの交換方法もひやっしーの蓋を開けて、「ガシャン」と取り換えるだけ!
では「ひやっしー」の名の通りに地球を冷やしてくれるのでしょうか?
されるわけがないですね。アルカリ性溶液を作るなどトータルではマイナスとなるので「ひやっしー」ではなく「あったかー」です。
木って二酸化炭素を吸うように見えて、実は吸ってない木もあるんです。木は、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す「光合成」と、デタラメを言うな!
木を植えたとき、木がすくすくと育っていく段階では僕たち人間と同じように酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す「呼吸」もしています。
・・・
しかし、これが「もうこれ以上は背が伸びない木」になるとどうでしょう。背が伸びない=二酸化炭素をもう取り込む必要がない、ということなので、呼吸で吐く二酸化炭素とちょうど同じぐらいの二酸化炭素しか吸い取りません。
トータルで見ると、プラスマイナスゼロ、全く二酸化炭素を回収していないことになるんです。
その点、ひやっしーは化学的な方法を使っているため、半永久的に二酸化炭素を集めることができます。これがいちばんの大きな違いです。
木も「ひやっしー」も「化学的方法」を使っています。
「ひやっしー」も使っていると吸収しなくなるので「カートリッジの交換」が必要になるのだよ。
先ほども書きましたが、「ひやっしー」はトータルで二酸化炭素を増やすが木は減らす。
僕は2017年、高校2年生のときに、常温で金属アルミニウムが触媒として働くのか?そもそも水と反応してしまうのでは?と思いました。
世界で初めての化学反応を発見してしまいました!その名も、「空気から化石燃料を生み出す方法」。
・・・
「あれ、今まで二酸化炭素と水素とアルミホイルを使っていたけど、水素だと気体でスカスカしているから反応しにくいかも。
水素じゃなくても水素の原子を含む物だったら上手くいきそうだよなあ。そしたら、液体の“水”に変えたら上手くいくんじゃない?」
反応式が書かれていました。
3CO2 + 6H2O + 8Al → 3CH4 + 4Al2O3
酸化アルミニウム(Al2O3)からアルミニウム(Al)を精錬するのに大量の電気を必要とします。
ホームレスがスチール缶ではなくアルミ缶を集める理由は精錬にコストがかかるからなのです(地殻には鉄よりアルミニウムの方が多い)。
せっかく多大なエネルギーを使って精錬したアルミニウムを元の酸化アルミニウムに戻すのはナンセンスです。
これも二酸化炭素を増やすだけです。
そもそも、常温でこの反応がそれなりの速度になるのでしょうか?
たんにメタンが混入してしまっただけなのでは?って思います。
次のは高温・高圧でアルミニウム・水・二酸化炭素からメタンができる論文です(2007年と2011年のもの)。後者はアルミニウム合金でありアルミニウムではない。
・Mechanism and kinetics of Al2O3 nanoparticles formation by reaction of bulk Al with H2O and CO2 at sub- and supercritical conditions - ScienceDirect
・Oxidation of Fe–Si, Fe–Al and Fe–Si–Al alloys in CO2–H2O gas at 800 °C - ScienceDirect
ひやっしーで集めた二酸化炭素は、アルカリの薬品の中に溶け込んでいます。アホだ。
その薬品の中にスピルリナという藻を入れると、溶け込んでいる二酸化炭素をパクパクと食べてくれて、光合成で糖分に変えてくれます。
その糖分を、イースト菌などの酵母と一緒に発酵させるとエタノールができるんです(お酒を作る方法と同じ!)。
わざわざ「ひやっしー」で二酸化炭素を吸収させる必要などない。
シアノバクテリアなどに直接二酸化炭素を吸収させればよい。「ひやっしー」を経由する分だけ無駄です。
ちなみに2007年に「地球の農業と火星の農業」というのが出ています(もちろん村木氏は関係ない。だって7歳ですからね。)
火星で太陽光エネルギーを使ってアルカリ水を作り二酸化炭素を吸収させて、それを使ってスピルリナを育て、それを餌とするテラピアを育てて食料にするという思考実験がされています。
これも研究が奪われたっていうのでしょうかね?
『「教授5人に研究成果を持っていかれそうになった」──タレント・村木風海さんの発言が物議 東大「現在調査中」 - ITmedia NEWS』
手軽に宇宙旅行ができるようになる!って書いています。
どうやって宇宙に行くかというと、
1.風船をつけて 30km(成層圏) くらいの高さまで行く
2.100km までは 30km のところに作った基地からロケットで行く
3.地球に戻るのは、風船を切り放す
とのこと。
アホですね。成層圏にそんな基地を作れるのならば、宇宙空間で太陽光発電をしてその電力で地上から吊り上げますわ。
希少資源のヘリウムをそんなアホなことに浪費はできません。
ヘリウムは一回放出すると回収できません。
中学生が書いた本であれば、温かい目で見てあげるのですが、大学生にもなった人であれば冷たい目で見ることになりますね。
やっていることも本に書かれていることもゴミですね。
やっていることは「クーラー」で「地球を冷やす!」と同レベル。
同じ化学を学んだものとして恥ずかしいですわ(一応当方は大学卒業していて、彼は中退)。

村木風海
光文社
2021/9/24
この記事へのコメント
岩崎書店ではなく、光文社の本の間違い探し、たぶん誰もやっていなかったようで。
とくにアルミに関する部分は、英語で論文書く話があったのですが。 アルミは触媒ではなく、化学反応していたらアルミがいくらあっても足りないわけで。
光文社の本で触れられていませんが、二酸化炭素を100キロ回収の話、アルカリ性の物質、劇物扱いにならないためには大量の水が必要で、本に書かれていることはどこまでホント?
そもそも、周りの取り巻き、大人がアレだからいろいろトラブルになるわけで。
岩崎書店も光文社も、本の内容を再チェックし、場合によっては回収する位しないと。
マネジメント担当の事務所、これまでの活動が一覧になっていますが、英語表記でリンク先に飛んで英文読むと、これ完全にアウトでしょ。(英文、なんで載せたんだろう)
まずは周りの大人に責任を取らせて...
これ、令和の珍事件?
推薦図書からさらに炎上しているようですが。
問題はもっと深いところにあって、ヒントを書くと
他人の論文を盗んだり、論文のためにデータを捏造したらどうなるか。
まあ、それに近いことが、それもいくつもあるのに誰も指摘しないのかなあ。
炭素回収技術研究機構(CRRA)、公式サイトと一般人が作ったウィキペディア、さらに芸能プロダクションの紹介のページ、この3つをじっくり読めば、問題がいくつもでてくるのに。
まさか小学生を騙すなんて、ふつうは考えないけど。
ここに気がついてしまったら、推薦図書どころでは...
あいかわらず気がついていないのか、根本的な間違いを指摘していないので。
この件、もう飽きてしまっているようでしたら、このコメント適当に処理してください。ただ連絡だけはしておかないと、間違いに気がついていない人ばかりで。
ボタンを押すだけでと、ひやっしーは宣伝しているわけですが、ここひとつとったってアウトでしょ。
液晶画面やセンサーはマイコンで制御されているので、電源ボタンを押さないと始まりませんが、
二酸化炭素とアルカリ性物質の中和反応は?
中学や高校で実験した方もいると思いますが、電池や電源、一切使ってないわけで。
つまり、中和反応は電源オフでも進む中、マイコンがお休み中の二酸化炭素回収量はいかに測っているのでしょうか?
小学生からこのインチキの発見を期待しているのですが、大人でも今のところ誰も指摘していない?ようなので。
ひやっしーの内部写真とイラスト、CRRAの公式サイトに。よくまあ、あんなガラクタで小学生を相手に...
CRRAの公式サイトと芸能プロダクションのプロフィールを比べると、意図的に隠していた政府のお仕事、小さなお子さんがスーツケース引っ張っていく動画。
ほら、隠そうとしても見つかっちゃったわけで。
ボタンなんか押さなくても、アルカリ性のフィルターを開封した時点から、アルカリ性の物質がなくなるまで、中和反応は続くんだってば。
そうすると、徹子の部屋などで発表していた回収量は?
二酸化炭素経済圏だとかでポイント還元、その前にどれだけ正確に二酸化炭素の回収量測れてるのかなあ
火星ごっこ、二酸化炭素ごっこ、これに会社上場ごっこが加わったら、たぶん捕まってしまうような余計な心配をしてしまうわけで。
政府の責任は重いと思うのですが。やっぱり、令和の珍事件として記録は残しておいたほうが。
政策特集 /「脱炭素」に挑むイノベーション最前線
面白い情報あるのにもったいない
テレビ番組など関係者も頭を抱えているとか
だから、ひやっしーなんてインチキ、こども騙し商品をマスコミが扱うから
名古屋市や山梨県、推薦図書はどうするのかなあ
ひやっしーの内部、どこがどうインチキしてるか
コッチのほうが先、急がないとまた犠牲者が