ヤバい“食”のデマ屋に潰される“農”④ 多様性のある土は最高?
「ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体」(堤未果、藤井聡)を読みました。
第四回は『第3章 農業は日本の精神である』がツッコミ対象です。
情報がアップデートできていませんね。恥ずかしいですね。
参考情報
「第34回 教科書から『士農工商』が消えた ー前編ー 2021年(令和3年)7月号 / 宇城市」
「士農工商 - Wikipedia」
初歩的なのは補助金だけを持ち出します。
このケースは関税も持ち出していますね。見せかけの関税率だけ比較して日本は低いと言うのです。
例えばコーヒー豆はほぼ輸入なので関税0%。
米は一定量までは無税ですがそれを超えると高税率になり輸入されなくなるので、見た目上の税率は0%になります。
※詳細は「我が国の農林水産物の関税制度について」参照
実質的にどれくらい国内農業が保護されたかで見ないとデマ屋に騙されます。
デマ東大教授はカナダの牛乳は保護されているが、日本は違うと言うが同等です。
デマ屋さんに騙されてはいけませんよ。
この後、誤った認識のもとダラダラとデタラメを書いていますが、根本が間違っているのでそりゃデタラメになりますわ。
それらには、いちいちツッコんでいられないのでスキップします。
※「農産物の高関税政策が消費者に及ぼす影響」より引用
前川レポートの農業部分を「前川リポート 1986」から引用します。
「農産物輸入大国化」なぞ宣言していない。
小麦・大豆については以下を見てください。
※FAOSTATのデータより作図。都合がよいことに、ちょうど1986からのデータでした。
1986年に出た前川レポートの後はほぼ一定か減っています。
「小麦、大豆、お米」の全てについてまるっきりデタラメであることが分かりましたね。
珍しくあっているのだが、こんな数字をいちいち覚えていないだろうから、何らかの資料を見ながら対談したか、後で追加・修正したものと思われる。
それにもかかわらず、これ以外の体たらくさは流石ですね。
そのまんまの「土壌」というカテゴリはないが「15.陸の豊かさも守ろう」に土壌のことが出てきます。
御存知ありませんか?
「15.陸の豊かさも守ろう | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)」
到底信じられないのでTwitterで聞いてみました。
結果は90%が「多様性のある土が、最も素晴らしい」とは言っていない。
どこの誰に聞いたのですかね?
さすが、開催されなかった会議のルポをするだけありますね。
ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体
堤未果、藤井聡
ビジネス社
2024/6/20
第四回は『第3章 農業は日本の精神である』がツッコミ対象です。
デマ屋は情報をアップデートしない・できない
堤未果:政治史を見るとアメリカとの力関係が最大の要因ですが、国内農業の位置づけも、それに伴ってすっかり低下してしまいました。ぷぷっ。武士の階級はありましたが、それ以外は明確なものはありませんでした。
本当に、農耕民族という視点から改めて現状を見ると愕然としますよね。
江戸時代には「士農工商」階級の上から2番目だったのに。
情報がアップデートできていませんね。恥ずかしいですね。
参考情報
「第34回 教科書から『士農工商』が消えた ー前編ー 2021年(令和3年)7月号 / 宇城市」
「士農工商 - Wikipedia」
藤井聡:むしろ「農業は守られすぎている」「過保護だ」と言われがちですが、実際には全くのウソ。国の補助金は最盛期の半分から3分の1くらいまで減り、G7の中でも最低です。しかも関税も日本は圧倒的に低くて、多くの外国の農家の方がはるかに高い関税に守られている。あなたが言うのがウソですね。
初歩的なのは補助金だけを持ち出します。
このケースは関税も持ち出していますね。見せかけの関税率だけ比較して日本は低いと言うのです。
例えばコーヒー豆はほぼ輸入なので関税0%。
米は一定量までは無税ですがそれを超えると高税率になり輸入されなくなるので、見た目上の税率は0%になります。
※詳細は「我が国の農林水産物の関税制度について」参照
実質的にどれくらい国内農業が保護されたかで見ないとデマ屋に騙されます。
デマ東大教授はカナダの牛乳は保護されているが、日本は違うと言うが同等です。
デマ屋さんに騙されてはいけませんよ。
この後、誤った認識のもとダラダラとデタラメを書いていますが、根本が間違っているのでそりゃデタラメになりますわ。
それらには、いちいちツッコんでいられないのでスキップします。
※「農産物の高関税政策が消費者に及ぼす影響」より引用
堤未果:1986年に発表した「前川レポート」は、日本が農産物輸入大国化を宣言し、アメリカの食料戦略を支える体制の皮きりでした。またデタラメを。
前川レポートの農業部分を「前川リポート 1986」から引用します。
(3)国際化時代にふさわしい農業政策の推進市場開放の圧力もあるのでそれに耐えうるように生産性向上・合理化・構造改革をすべしと言っているだけ。
我が国農業については、国土条件等の制約の下で可能な限りの高い生産性を実現するため、その将来展望を明確にし、その実現に向けて徹底した構造改善を図る等、国際化時代にふさわしい農業政策を推進すべきである。この場合、今後育成すべき担い手に焦点を当てて施策の集中・重点化を図るとともに、価格政策についても、市場メカニズムを一層活用し、構造政策の推進を積極的に促進・助長する方向でその見直し・合理化を図るべきである。
基幹的な農産物を除いて、内外価格差の著しい品目(農産加工品を含む)については、着実に輸入の拡大を図り、内外価格差の縮小と農業の合理化・効率化に努めるべきである。
輸入制限品目については、ガット新ラウンド等の交渉関係等を考慮しつつ、国内市場の一層の開放に向けての将来展望の下に、市場アクセスの改善に努めるべきである。
「農産物輸入大国化」なぞ宣言していない。
堤未果:この流れの中で日本の歴代政府は市場をこじ開けられ、小麦、大豆、お米という、主要穀物を、アメリカに依存させられるようになってしまいました。日本の米生産は600万トンくらいで、アメリカからの輸入はミニマムアクセスの30万トン強なので、上記は何を寝ぼけたことを言ってるのだ?レベルです。
小麦・大豆については以下を見てください。
※FAOSTATのデータより作図。都合がよいことに、ちょうど1986からのデータでした。
1986年に出た前川レポートの後はほぼ一定か減っています。
「小麦、大豆、お米」の全てについてまるっきりデタラメであることが分かりましたね。
堤未果:『農業白書』で2021年のアメリカからの農産物輸入額が1兆6411億円という数字を見た時、唖然としました。「令和3年度 食料・農業・農村白書」を見ると金額はあっていることが確認できる。
珍しくあっているのだが、こんな数字をいちいち覚えていないだろうから、何らかの資料を見ながら対談したか、後で追加・修正したものと思われる。
それにもかかわらず、これ以外の体たらくさは流石ですね。
土
堤未果:実は、SDGsには「土壌」というカテゴリーがないんです。ええ。おかしな話ですね。
「環境問題」というと、まずは空気や大気、それから食べ物や水ばかりが注目されてきて、みな足元はあまり見ていなかったんですよね。
ところが豊かな土壌というのはまさに持続可能性が問われるもので、これが欠けているというのはとてもおかしな話でしょう?
そのまんまの「土壌」というカテゴリはないが「15.陸の豊かさも守ろう」に土壌のことが出てきます。
御存知ありませんか?
「15.陸の豊かさも守ろう | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)」
堤未果:土壌専門家や農家の方々に聞くと、10人中10人がこう言います。「多様性のある土が、最も素晴らしい」マジですか?
到底信じられないのでTwitterで聞いてみました。
「国際ジャーナリスト」の堤未果氏は
— 晴川雨読 (@Seisenudoku) August 31, 2024
《土壌専門家や農家の方々に聞くと、10人中10人がこう言います。「多様性のある土が、最も素晴らしい」》
と言います。
土壌専門家や農家の方に質問です。
2番目の方はコメント頂けると幸いです。
結果は90%が「多様性のある土が、最も素晴らしい」とは言っていない。
どこの誰に聞いたのですかね?
さすが、開催されなかった会議のルポをするだけありますね。
堤未果:実は土壌学者たちは随分前から「あと30年くらいしたら、食べ物を作れなくなるよ」と警鐘を鳴らしていたんですよ。それも全世界で。東大教授がした劣化引用をさらに劣化引用してデタラメを言っているようです。
堤未果:例えば農産物は土中から根を伝ってさまざまなミネラルを取り込む際に、炭水化物を出すんです。そうすると微生物が炭水化物を目当てに集まってきて、それがミネラルの供給源になるという循環ができているんですね。ど素人の私は、そのエネルギーを成長など別の目的に使うと思ったのですが凄いですな。
ところが、ここに化学肥料を入れると、簡単にミネラルが供給されるから、根は甘やかされて、炭水化物を出さなくなってしまう。するとその炭水化物はどこに行くかというと、閉じ込めておけないので、大気中に二酸化炭素として排出される。なんと、温室効果ガスに変わってしまうんですよ。
ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体
堤未果、藤井聡
ビジネス社
2024/6/20
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