福島原発「処理水」をのりこえて
『福島原発「処理水」をのりこえて』(原田義昭)を読みました。
自民党で環境大臣所管外だが、処理水の海洋放出について発言した人の本です。
まるごと処理水の本かと思ったが、pp.12-24だけで、その後は自伝のようなものでした。
「原田大臣記者会見録(令和元年9月10日(火)10:23 ~ 10:51 於:環境省第1会議室) | 大臣談話・大臣記者会見要旨 | 環境省」
「海洋放出しか道は残されていない」とは言っていないが、選択肢は少ないと言っていますね(以下は、上記記者会見からの引用)。
当事者なので書けることを二つ引用します。
・翌日だか安倍総理に会って報告すると、「よく言ってくれた。」と褒めてくれた。
・私は念の為、数日前に、菅義偉官房長官と全漁連(全国漁業者組合連合会)の岸宏会長には(賛成はされなかったが)発言の根回しだけは済ませておいた。
その場の思いつきで発言したのではなく、事前に調整していたのですね。
福島原発「処理水」をのりこえて
原田義昭
集広舎
2024/1/15
自民党で環境大臣所管外だが、処理水の海洋放出について発言した人の本です。
まるごと処理水の本かと思ったが、pp.12-24だけで、その後は自伝のようなものでした。
確かに私が最初に発言した。誰かが沈黙の間を破らなければ、私があの時発言しなかったら、今でも政府内では揉めているか、いやさすがに何処かで決めていただろうか。この時の発言は以下で確認できます。
2019年9月10日、環境大臣として「海洋放出しか道は残されていない」と発言した。ちょうど四年経った。私はただ素直に感じたことを言っただけであるが、今に振り返ると結構大事な発言だった。政治家はいつの時代も、正しいと思ったことは言わなければならない、それが世の中の為になるのなら。
「原田大臣記者会見録(令和元年9月10日(火)10:23 ~ 10:51 於:環境省第1会議室) | 大臣談話・大臣記者会見要旨 | 環境省」
「海洋放出しか道は残されていない」とは言っていないが、選択肢は少ないと言っていますね(以下は、上記記者会見からの引用)。
いろいろある中で、例えば原発の今保管している水の処理についても、確かにいろんな議論がありまして、真剣に各般の議論がされているところであります。ちなみに、この会見は大臣としての最後のものでした。管轄外なので、最後だから言えたということもあるのでしょう。
私は、所管は外れますけれども、やっぱりそれを思い切って放出して、それを希釈すると、こういうことも、いろんなことを、選択肢を考えると他にあまり選択はないなと。
原子力規制委員長も、そういうことを言っておりまして、安全性、科学性からすれば、これは大丈夫なんだと。
むしろ、それによって起こるであろう、例えば、風評被害とか、漁民の皆さんの御苦労とか、それについてやはり国を挙げて、補完するというか、そうすることも極めて大切なことだなと。
これは多少私の考えも入れまして、そういった思いに至っているところであります。これはあくまでも、それぞれ所管があります。
ただ大事なことは、何がやっぱり今の国家に必要なことかというようなことも、常に考えておかないといけないと思っております。
当事者なので書けることを二つ引用します。
・翌日だか安倍総理に会って報告すると、「よく言ってくれた。」と褒めてくれた。
・私は念の為、数日前に、菅義偉官房長官と全漁連(全国漁業者組合連合会)の岸宏会長には(賛成はされなかったが)発言の根回しだけは済ませておいた。
その場の思いつきで発言したのではなく、事前に調整していたのですね。
福島原発「処理水」をのりこえて
原田義昭
集広舎
2024/1/15
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