2024衆院選 自民敗北の理由を新聞社説は何というか?

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2024年の衆議院議員選挙で自民党・公明党の与党が過半数割れをしました。

新聞の社説が自民党敗北の原因を何といっているかを調べました。

2024衆院選 自民敗北の理由を新聞社説は何というか?
※共同通信については、佐賀新聞・東奥日報参照

社説の内容はこちら参照。

注目ポイント

■裏金
政治資金パーティーに関するものは「裏金」ではなく「不記載」「誤記載」であることが判明していますが、それをミスリードして「裏金」といって世論誘導しようとした新聞が沢山ありますね。
右から2列目の色がついているところがそれです。
色がついているところをマスゴミと呼んで差しさわりはないでしょう。

■石破首相は辞職すべき?
辞職すべきといっているのが朝日新聞・産経新聞・世界日報。
左派・右派・右派のおもしろい組み合わせですね。

夜に選挙結果が判明したので朝日新聞は社内の合意形成が間に合わなかったのだと思います。
翌日の社説「(社説)首相続投表明 信失ったままでは困難」では辞職せよとは書いていない。

混乱させまくって来年の参議院選挙で惨敗(欲張って衆参同時選挙で惨敗)することを期待し辞めろとは書いていないと思っています。
※読売社説・日本経済新聞・八重山日報・日刊工業新聞を除く

■最大の原因
産経新聞と世界日報がおもしろい。それぞれポイントになるところを引用します。

産経新聞
今回の大敗は、石破首相と自民執行部が「言い訳選挙」にしてしまったことが大きい。言い訳選挙で優勢に戦うことなど望むべくもない。
自民の旧安倍派などの派閥パーティー収入不記載事件への有権者の怒りはくすぶっていた。それにうまく対応できなかったのが首相だった。就任後、不記載の前議員の非公認を増やし、比例代表との重複立候補を認めなかった。
しかも一気に事を決めず騒動を続けた。世間の関心が「政治とカネ」一色になったのはそのせいでもある。
・・・
言い訳選挙になったのは、もう一つ理由がある。それは、石破首相が政治とカネの問題を上回る、または匹敵するような政策上の大きな争点を国民に示せなかったことだ。

世界日報
昨年は、LGBT理解増進法制定を岸田氏が裏で主導し、自民の岩盤保守層の離反を招いた。
今回の敗北は岸田政治とこれを受け継ぐ岸破連携にこそ、本質的要因ありと看破すべきだ。

■その他興味深い社説
読売新聞
自民が苦戦した背景には、「岩盤」と呼ばれた保守層の支持が離れたこともあるのではないか。
岸田前首相が昨年、性的少数者(LGBT)理解増進法の成立に急に舵を切ったことや、総裁選での選択的夫婦別姓の議論に反発する支持者は多かった。

八重山日報
 だが社会保障や防衛強化に向けた増税など、与野党間で大きな隔たりがある懸案では法案を通すことができない。少数与党の政権は、早晩行き詰まる可能性が高い。
 政権が追い詰められると、民意を問うべく来年の参院選に合わせた衆参同日選や、さらに早いタイミングでの再度の衆院選もあるかも知れない。最悪の場合、選挙が何度も繰り返され、どの党も多数を獲得できない状況が延々と続くケースも有り得る。
 どの党も責任をもって政策を断行できず、重要課題がすべて先送りされる「決められない政治」、選挙目当てで減税やバラマキといった有権者受けのいい政策のみに奔走する「衆愚政治」など、民主主義の負の側面があらわになるかも知れない。


社説一覧

新聞社説
要約
朝日新聞自公過半数割れの審判 国民から首相への不信任だ
発足して1カ月にも満たない石破政権に対し、国民が「不信任」をつきつけた。裏金問題に対する国民の怒りや不信を甘くみた結果に違いない。
国民の納得のいく体制を構築し、政治の責任を果たしてもらいたい。
毎日新聞自公が衆院過半数割れ 「政治とカネ」に重い審判
「政治とカネ」の問題にけじめをつけられない自民党に「ノー」を突きつける有権者の審判だ。変革を望む国民の期待を裏切る形となった石破茂首相への失望感の表れでもある。
政治への信頼を回復し、国民の不安を取り除く。それこそが与野党に課せられた責務である。
東京新聞自公が過半数割れ 民意は政治腐敗拒んだ
衆院選が投開票され、自民、公明の与党が過半数の233議席を割り込んだ。
野党は小異を捨てて大同につき、国民の信頼に応えなければならない。それができなければ、どの政党が政権を担っても政治への信頼を回復することは難しい。
読売新聞衆院選自公惨敗 長期政権の驕りが不信招いた
自民、公明の与党が衆院選で惨敗し、過半数を割り込んだ。今後、一部の野党の協力を得て、引き続き自公が政権を担い続けられるのか。
野党の選挙戦術もあって、政治とカネの問題が焦点となったのはやむを得ないとしても、国政の課題を蔑(ないがし)ろにするような事態は避けなければならない。
産経新聞与党「過半数割れ」 審判を重く受け止めよ 安定した政権の構築を求める
第50回衆院選の投開票が行われた。政権の信を問うと臨んだ石破茂首相は勝敗ラインに自民党、公明党の与党過半数を設定していたが、届かなかった。
自民の大敗に加え、改憲に前向きな日本維新の会が振るわなかった影響は大きい。自衛隊明記や緊急事態条項の創設は急務で、国会は改憲原案の条文化を進めるべきだ。
日本経済新聞自民不信を突きつけた厳しい審判
政治とカネの問題で自民党に厳しい審判が下った。第50回衆院選は27日投開票され、自民、公明両党は過半数を大きく下回り敗北した。
与野党とも内向きの政争に陥るのではなく、国内外の情勢に目を向け、国際社会で求められる日本の役割を自覚して安定した政治を取り戻すことを急ぐべきである。
中央日報派閥・腐敗と経済で審判を受けた日本の自民党…韓国政府の課題
日本の与党・自民党が一昨日に行われた衆議院議員総選挙で惨敗した。現在247議席を保有する自民党は今回の選挙の結果、56議席減の191議席にとどまった。
韓米日の連携がうまく維持されるよう韓国政府の危機管理能力が求められる時だ。
東亜日報裏金審判論で12年ぶりに「一党独走」終焉した日本自民党
石破茂首相が率いる与党自民党が、27日に投開票が行われた衆議院選挙で大敗した。
立場が揺らぐことになった石破氏が、党内の保守派と野党の反対にもかかわらず、韓国が要求してきた「コップの残りの半分を満たす決断」に踏み切るのは容易ではなさそうだ。
ハンギョレ新聞日本国民の厳しい批判受けた「安倍政治」、韓日にも新たなビジョンが必要
日本の石破茂首相率いる自民党と公明党の連立政権が、27日に行われた衆院選で惨敗し、過半数割れした。
これでは韓日関係の未来を描くことはできない。「歴史問題に対する真の反省」だけが両国友好の持続可能な土台になりうる。
琉球新報自公過半数割れ 与党に厳しい審判下した
政治改革や経済対策を争点とした第50回衆院選は自民、公明による連立与党の過半数割れという衝撃的な結果となった。
新基地建設は普天間の危険性除去にはつながらない。政府は辺野古移設に固執せず、県との対話を基調に新たな危険性除去策を模索すべきだ。
沖縄タイムス[2024 衆院選]沖縄選挙区2勝2敗 基地・経済ともに解決を
2009年の政権交代の再来を思わせるような、巨大なうねりが起きた。第50回衆院選はきのう投開票され、自民・公明の与党が過半数を割ることが確実になった。
選挙期間中、自民党の候補者が公然と石破氏を批判するという異様な光景もみられた。選挙後の党内融和は容易ではない。
しんぶん赤旗総選挙の結果/自民1強政治を終わらせた力
裏金政治への国民の審判が下りました。
多くの方々にご奮闘いただきながら期待に応える結果が出せなかった結果を受け止め、党内外の声に耳を傾けて要因を分析し、次の闘いにつなげる決意です。
公明新聞衆院選を終えて 政治の信頼回復の先頭に立つ
自民党派閥の政治資金問題によって国民の政治不信が渦巻く中、今回の衆院選は、本当に厳しい戦いであった。
この改革への取り組みとともに、選挙公約である物価高の克服、公教育の再生、高齢者の支援、防災対策の強化、活力ある地域の実現、国際平和の主導、そして、女性と若者に光を当てることで新しい時代を切り開いていきたい。
信濃毎日新聞自民党が大敗 傲慢な「1強」政治の帰結
衆院選がきのう投開票された。自民党の議席数は公示前の256議席から大幅に減少し、単独過半数の233議席を割り込んだ。
カネがかかる政治の在り方から改めるかどうか選挙後も国民は凝視している。
京都新聞自公が過半数割れ 民意は政治改革やり直しだ
衆院選は、自民党の「政治とカネ」を巡る不信の中で始まり、一層深まる結果となった。民意は政治改革のやり直しを求めたとみるべきだ。
国会では抜本的な政治改革に的を絞り、野党が結束して実現させる気概を持たねば、期待は失望に変わりかねない。
新潟日報自公過半数割れ 政権への不信任明らかだ
衆院選は与党の自民、公明両党が公示前勢力の288議席から大幅に減らし、過半数の233議席に届かなかった。国民の政権への不信任が、鮮明になったと言える。
私たち有権者は次の選挙を見据えて、仕事ぶりに不足はないかをしっかりと見定めたい。民主主義を守るために、政治に関心を持ち続けることが大事だ。
西日本新聞自公過半数割れ 国民の怒りと受け止めよ
第50回衆院選は自民、公明の連立与党が議席を大幅に減らし、過半数を割った。2012年に自公が政権復帰して以降、初めての大敗だ。
国民は政局で混乱する国会を望んでいない。政策課題、政治改革ともに与野党で熟議を重ね、国民の信頼を得なくてはならない。
北海道新聞衆院選で自公過半数割れ 裏金への怒り受け止めよ
衆院選は、自民、公明両党の与党過半数割れとなった。自民党の裏金事件への自浄能力のなさや、政治とカネに関する改革意欲の乏しさに、有権者は極めて厳しい審判を下した。
立憲民主党は今後改めて各党に連携を呼び掛ける見通しだ。民意の新たな受け皿を形づくることができるかが問われる。
河北新報衆院選与党過半数割れ 「政治とカネ」に厳しい審判
自民党1強時代に幕を引く原因をつくったのが、他ならぬ自民党自身であることを思い知らされたのではないか。
「国民的利益の統合」が代議制の理念であることを、国民から議席を託されたすべての政党、一人一人の議員が、肝に銘じて行動しなくてはならない。
山陰中央新報衆院選を終えて 地方再生に目を向けて
3年ぶりとなった衆院選が終わった。
たとえどんな政権になろうとも、疲弊する地方の再生にもっと目を向け、東京一極集中の是正に本気で取り組んでほしい。
神戸新聞自公が過半数割れ/信頼される政治へリセットを
衆院選は27日投開票され、自民、公明両党の与党が過半数を割ることが確実となった。
多様な価値観を持つ人々の合意を形成し、その命と尊厳を守るために政治はある。国民の負託を受けた一人一人が「信頼される政治」の再生に取り組むときである。
中国新聞自公が過半数割れ 裏金のけじめ求めた民意
有権者の多くが、派閥裏金事件にけじめをつけられない自民党にこのままでは政権を任せられないと判断した。
ならば民意に沿って、まずは裏金事件の再調査による真相解明に取り組み、有権者の納得を得られる政治改革の実現に向けて野党と速やかに協議を始める必要がある。
日本農業新聞衆院選 自民大敗で激震 農政の停滞許されない
衆院選は、自民党が議席を大幅に減らし、船出したばかりの石破政権に大打撃となった。「政治とカネ」の問題に対する国民の厳しい審判と言える。
来夏には参院選がある。信頼回復はこれからだ。
山陽新聞自公過半数割れ 地方創生の灯を消すな
発足したばかりの石破茂政権が国民に信任を問うた第50回衆院選は、与党の自民党と公明党が議席を大幅に減らし、定数の過半数を割り込んだ。
政権の行方にかかわらず与野党による対策の議論が急がれる。地方創生の灯を消してはならない。
世界日報総選挙自民敗北 「岸破」連携を改めるべきだ
3年ぶりに衆院選が行われ、自民が議席大幅減となった。岸田文雄前政権および発足直後の石破茂政権に国民からノーが突き付けられた形だ。
今回の敗北は岸田政治とこれを受け継ぐ岸破連携にこそ、本質的要因ありと看破すべきだ。それを明確にし、自民党は新しく出直さなければならない。
秋田魁新報[2024衆院選]自民敗北 裏金事件に厳しい審判
衆院選は27日に投票が行われ、即日開票された。与党の自民党が大幅に議席を減らす一方、野党第1党の立憲民主党が躍進した。
人口減少や少子高齢化が進む中、財政のかじ取りはますます厳しさを増す。国会では将来を見据えた責任ある議論を展開してもらいたい。
福島民友新聞衆院選・与党過半数割れ/政治の機能不全は許されぬ
新政権発足から26日後の投開票となった第50回衆院選は、与党の自民、公明両党が議席を大幅に減らし、過半数割れとなった。
解決しなければならない課題は山積する。各議員は県民の思いを国政に届け、復興を着実に前に進めてほしい。
福島民報【2024衆院選 与党過半数割れ】民意にどう向き合うか
第50回衆院選は自民党と公明党の政権与党が過半数割れした。自民の裏金問題に対する不信は日増しに高まった感がある。
特別国会、来年度の予算を議論する通常国会に臨む当選者には、生活者の目線に立った政治の実現を望みたい。
福井新聞石破自民大敗 政権を担う資格はあるか
衆院選は、石破茂首相率いる自民党に厳しい審判が下った。
政局は当面、混乱を極めるだろうが、有権者が望むのは安全で安定した暮らしだ。経済政策をはじめ、生活に寄り添う政治の実現のために、懸命に汗をかいてもらいたい。
高知新聞【自公過半数割れ】再出発する覚悟が要る
与党の自民、公明両党に有権者の厳しい審判が下された。政権運営に「ノー」を突きつけられたといっても過言ではないだろう。
それが政治不信の払拭や政治離れの回避にもつながるはずだ。
佐賀新聞与党過半数割れ 民意に従い政治を変えよ
衆院選で自民、公明両党が過半数割れの大敗を喫した。有権者は連立与党にノーを突き付けた。
同時に安倍政権以来続いた、少数意見に耳を貸さない1強政治への疑念が背景にあることを与野党双方は忘れてはならない。
東奥日報民意に従い政治を変えよ/衆院選で与党過半数割れ
衆院選で自民、公明両党が過半数割れの大敗を喫した。有権者は連立与党にノーを突き付けた。
自公が大敗したのに加え、維新や共産党が議席を減らし社民党は1議席にとどまった。既成政党への不信感が底流にあると肝に銘じるべきだ。
日刊工業新聞自民に厳しい審判 政治の混乱、経済への影響懸念
第50回衆院選の投開票が27日に行われ、自民党に厳しい審判が下された。
日本は政治改革を推進し、経済再生に向けたアクセルを踏み直したい。
八重山日報沖縄は自公の実質勝利か
▽政権交代含み衆院選は自民、公明が全465議席中215議席にとどまり、過半数を割り込んで少数与党に転落した。
だが県民は「オール沖縄」勢力や、玉城県政に疑問を抱き始めている。それに無反省のまま、他人事のようなことを言っている場合ではないだろう。
陸奥新報衆院選に審判「民意を真摯に受け止めよ」
衆院選に審判が下った。自民党は公示前の256議席から大きく議席数を減らす「惨敗」を喫し、就任したばかりの石破茂首相(同党総裁)は大きな痛手を負った。
国民の不満の受け皿となった以上、政治の信頼回復へ大きな役割を果たすことが求められる。

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