山室真澄教授は藁人形論法に目覚める

東京大学の山室真澄教授が、ワカサギの餌がネオニコチノイド系殺虫剤によって減少したため、ワカサギが激減したという論文を発表しています。
山室論文を否定するような論文がでました。
以下は、東北大学のプレスリリースと論文です。
・汽水湖の生態系にとっては農薬よりも温暖化による塩分変化の影響が深刻 | ニュース | 東北大学 工学研究科・工学部
・Are brackish water copepods susceptible to neonicotinoid pesticides? An experimental assessment across different salinity levels - ScienceDirect(汽水のカイアシ類はネオニコチノイド系農薬に感受性を示すか?異なる塩分濃度下での実験的評価)
この論文対して山室教授は怒りのツイートをしていました。
いつものことですが山室教授は、他人に厳しく自分には超甘です。
山室教授のおかしな主張を指摘しましょう。
何を根拠にそのようなことを言っているのでしょうか?
論文を見ると、公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団の助成番号2301の助成を受けて実施しましたとあります(This study was financially supported by The Salt Science Research Foundation (2301).)。
その報告書は↓で見られます。
「2023年度(令和5年度)一般公募研究助成 - 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団」
「財団の概要 - 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団」は、内閣府所管の公益財団法人でありそこからの資金助成は利益相反でないし、農薬メーカーとは全く関係ない。
みごとな陰謀論で、もろ名誉棄損です。裁判をしたら山室教授が負けるでしょう。
論文では、宍道湖におけるキスイヒゲナガミジンコの減少の原因が塩分濃度変化にあるとは言っていません。
「農薬よりも塩分変化の影響が深刻」と言っているだけです。
論文のDiscussionから機械翻訳含め引用します。
実験室での試験結果として、塩分の方がイミダクロプリドより効くと言っているだけで、キスイヒゲナガミジンコの減少要因は複数あるのでしょうと言っている。
そもそも、キスイヒゲナガミジンコは減っていないのですよ。
以下のグラフは、山室教授の資料と国土交通省の資料を合体したものです。

※詳細はこちら参照
減っているように見えるが島根県のデータでは減っていないし、国土交通省も怪しいデータであり検証不可能なデータであることを認めている。
人の研究の文句ばかり言っていないで、自分の研究の穴だらけなのを見直したらどうですか?
まあ、見直したら破綻していることが明らかになるだけですが。
----------------2025/06/14 追記 ここから----------------
耐性の話でウンカの話を持ち出している。
「我が国におけるイネウンカ類3種の薬剤感受性の動向」(農研機構の資料)
「Insecticide susceptibilities in populations of two rice planthoppers, Nilaparvata lugens and Sogatella furcifera, immigrating into Japan in the period 2005–2012 - Matsumura - 2014 - Pest Management Science - Wiley Online Library」(元論文)
そもそも殺虫剤の散布対象の地上に住むウンカと水生昆虫を同列に語れるものなのでしょうか?
大学教授がゆるい情報をだすので、仕方ないが素人が調べました。
「Unintentional exposure to terrestrial pesticides drives widespread and predictable evolution of resistance in freshwater crustaceans - Major - 2018 - Evolutionary Applications - Wiley Online Library」
によると、農薬の濃度の違いで耐性の違いが100倍程度出ていて、地上昆虫と水生昆虫で同じような傾向があるそうだ。
「Genetic differentiation in pesticide resistance between urban and rural populations of a nontarget freshwater keystone interactor, Daphnia magna - Brans - 2021 - Evolutionary Applications - Wiley Online Library」
こちらの論文では、濃度が高い都市部と低い田舎で2倍近い耐性の違いがあるというもの。
「Drivers of pesticide resistance in freshwater amphipods - ScienceDirect」(全文はこちら)
耐性の違いが4倍異なるというもの。
これらの論文から水生昆虫でも濃度の違いで耐性の違いがあるだろうことがわかります。
宍道湖と同様にキスイヒゲナガミジンコが優占種で汽水湖であり、周りが畑作(山室教授は畑作の場合は水田よりも河川流出濃度は低いと言っている)であるである網走湖はワカサギは減っていない。
人の研究に文句を言うのではなく、網走湖と宍道湖のネオニコ濃度と耐性の違いから1994年時点の状況を推察してみなさいよ。
----------------2025/06/14 追記 ここまで----------------
山室論文を否定するような論文がでました。
以下は、東北大学のプレスリリースと論文です。
・汽水湖の生態系にとっては農薬よりも温暖化による塩分変化の影響が深刻 | ニュース | 東北大学 工学研究科・工学部
・Are brackish water copepods susceptible to neonicotinoid pesticides? An experimental assessment across different salinity levels - ScienceDirect(汽水のカイアシ類はネオニコチノイド系農薬に感受性を示すか?異なる塩分濃度下での実験的評価)
この論文対して山室教授は怒りのツイートをしていました。
日本で初めてネオニコチノイド系殺虫剤が水田で使われた1993年に、宍道湖の動物プランクトン(主にキスイヒゲナガミジンコ)が激減しました。1993年以前と以後とで塩分に有意差はありません。ですのでこの事象については、占部論文の主張である「農薬よりも塩分変化の影響が深刻」は、明確に誤りです。 pic.twitter.com/YjF2T0phio
— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) June 12, 2025
宍道湖での動物プランクトン減少を指摘したScience誌論文の査読でも、上記2点は、当然ながら指摘されていました。イミダクロプリドだけを使って「農薬よりも塩分変化に強い影響を受ける」と結論する占部論文は、極めて粗暴だと思いました。詳しくは下記をご覧ください。https://t.co/6o74W9eCCg
— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) June 12, 2025
いつものことですが山室教授は、他人に厳しく自分には超甘です。
山室教授のおかしな主張を指摘しましょう。
バリバリの陰謀論
「日本の著名な生態学者は、農薬メーカーとつるんでいるのか?」と疑っていましたが、やっぱりそうかと思ったプレスリリースが、本日、東北大学から発信されました。農薬メーカーとつるんでいるということですね。
何を根拠にそのようなことを言っているのでしょうか?
論文を見ると、公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団の助成番号2301の助成を受けて実施しましたとあります(This study was financially supported by The Salt Science Research Foundation (2301).)。
その報告書は↓で見られます。
「2023年度(令和5年度)一般公募研究助成 - 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団」
「財団の概要 - 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団」は、内閣府所管の公益財団法人でありそこからの資金助成は利益相反でないし、農薬メーカーとは全く関係ない。
みごとな陰謀論で、もろ名誉棄損です。裁判をしたら山室教授が負けるでしょう。
藁人形論法
日本で初めてネオニコチノイド系殺虫剤が水田で使われた1993年に、宍道湖の動物プランクトン(主にキスイヒゲナガミジンコ)が激減しました。1993年以前と以後とで塩分に有意差はありません。ですのでこの事象については、占部論文の主張である「農薬よりも塩分変化の影響が深刻」は、明確に誤りです。みごとな藁人形論法ですね。
論文では、宍道湖におけるキスイヒゲナガミジンコの減少の原因が塩分濃度変化にあるとは言っていません。
「農薬よりも塩分変化の影響が深刻」と言っているだけです。
論文のDiscussionから機械翻訳含め引用します。
In conclusion, the present study does not mean to rule out the adverse effects of imidacloprid on the brackish water copepod S. tenellus.ね。誰も塩分濃度が原因だとは言っていない。
・・・
To accurately assess the toxic effects of pesticides on brackish water animals, environmental factors such as salinity should be considered as potential reference or background factors.
結論として、本研究は汽水域のカイアシ類であるS. tenellusに対するイミダクロプリドの有害影響を否定するものではない。
・・・
汽水域の動物に対する農薬の毒性影響を正確に評価するためには、塩分濃度などの環境要因を潜在的な参照要因または背景要因として考慮する必要がある。
実験室での試験結果として、塩分の方がイミダクロプリドより効くと言っているだけで、キスイヒゲナガミジンコの減少要因は複数あるのでしょうと言っている。
ならば自分でやれば?
次に、占部論文では「現在」のキスイヒゲナガミジンコを用いて実験しているのが、問題です。イミダクロプリド耐性はついていると考えるべきで、今調べるなら、水田で空中散布される殺虫剤として最新の、スルホキサフロルを対象とすべきでしょう(耐性が先発殺虫剤よりついていないと考えられます)。耐性を付けているのならばなぜワカサギは増えないのですか?
そもそも、キスイヒゲナガミジンコは減っていないのですよ。
以下のグラフは、山室教授の資料と国土交通省の資料を合体したものです。

※詳細はこちら参照
減っているように見えるが島根県のデータでは減っていないし、国土交通省も怪しいデータであり検証不可能なデータであることを認めている。
人の研究の文句ばかり言っていないで、自分の研究の穴だらけなのを見直したらどうですか?
まあ、見直したら破綻していることが明らかになるだけですが。
----------------2025/06/14 追記 ここから----------------
耐性の話でウンカの話を持ち出している。
「我が国におけるイネウンカ類3種の薬剤感受性の動向」(農研機構の資料)
「Insecticide susceptibilities in populations of two rice planthoppers, Nilaparvata lugens and Sogatella furcifera, immigrating into Japan in the period 2005–2012 - Matsumura - 2014 - Pest Management Science - Wiley Online Library」(元論文)
そもそも殺虫剤の散布対象の地上に住むウンカと水生昆虫を同列に語れるものなのでしょうか?
大学教授がゆるい情報をだすので、仕方ないが素人が調べました。
「Unintentional exposure to terrestrial pesticides drives widespread and predictable evolution of resistance in freshwater crustaceans - Major - 2018 - Evolutionary Applications - Wiley Online Library」
によると、農薬の濃度の違いで耐性の違いが100倍程度出ていて、地上昆虫と水生昆虫で同じような傾向があるそうだ。
「Genetic differentiation in pesticide resistance between urban and rural populations of a nontarget freshwater keystone interactor, Daphnia magna - Brans - 2021 - Evolutionary Applications - Wiley Online Library」
こちらの論文では、濃度が高い都市部と低い田舎で2倍近い耐性の違いがあるというもの。
「Drivers of pesticide resistance in freshwater amphipods - ScienceDirect」(全文はこちら)
耐性の違いが4倍異なるというもの。
これらの論文から水生昆虫でも濃度の違いで耐性の違いがあるだろうことがわかります。
宍道湖と同様にキスイヒゲナガミジンコが優占種で汽水湖であり、周りが畑作(山室教授は畑作の場合は水田よりも河川流出濃度は低いと言っている)であるである網走湖はワカサギは減っていない。
人の研究に文句を言うのではなく、網走湖と宍道湖のネオニコ濃度と耐性の違いから1994年時点の状況を推察してみなさいよ。
----------------2025/06/14 追記 ここまで----------------
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