非科学が日本人の“食と命”を壊す!
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「農協が日本人の“食と命”を守り続ける!」(久保田治己)を読みました。
本の帯にデマ屋として有名な堤未果氏が載っています。
過去に堤氏が帯にある本は全てデマ本でしたが、この本はどうでしょうか?
規制緩和されているという事実はないので、それを「理解している消費者」というのは、間違った理解をしている消費者です。
安全基準であるADIは規制が強化されることはあっても、緩和されたものは見たことも聞いたこともない。
ADIに収まるように農薬残留基準値は決められているので、トータルとして緩和はされていない(個々の農産物の変化を見る意味はない)。
コウノトリのために、無農薬・無化学肥料が第一で、水の管理(田に水を張る期間を長くし、水深も高めにする)・魚道は二の次のような書かれ方をしている。
実際のところは、有機農業ではコウノトリの餌になる魚類・爬虫類の増加にあまり寄与せず、水の管理・魚道の効果が大きいのです。
オーガニック!ってなっていて目が曇っているようです。
・水田の生物多様性に配慮した農法の保全効果: これまでの成果と将来の課題
・(研究成果) 有機・農薬節減栽培と生物多様性の関係を解明 | プレスリリース・広報
枯葉剤の主成分は、2,4-Dと2,4,5‑Tが同量混合されていて、2,4,5‑Tは製造過程でダイオキシンができることもあり昭和50年に農薬登録が失効しています。
片や2,4-Dは普通に使われています。
極端な言い方だが「水はベトナム戦争で使用された枯葉剤の主成分だから危険だ」と同類の表現だと思ってもらうとわかりやすいでしょう。
食品添加物は、食品の安全や食品ロスを減らすことに寄与するものが多々あります。
農薬を使うことによりカビ毒の発生を減らします。
適切な慣行農業は、エセ有機農業よりも「食品の安全を確かなものとします」。
現在の食品の放射能は他のリスクと比べたら全く無視できるものです。
遺伝子組み換えが危険であるという、まともなエビデンスはありません。
「企業による種の支配を招く」というが、それは生活クラブのような非科学的な人達が過剰な安全を求めるために、安全性試験に過剰なコストがかかり企業(大企業)でないと開発できない状態にしたためです。
優良な非遺伝子組み換え品種を企業が育種した場合は、「企業による種の支配を招く」ことになり、遺伝子組み換えであるかどうかは関係ありません。
一応、矛盾があることは認識していたのですね。
しかし「流通業者に徹することで解決した」は笑えますね。矛盾があることに目をつぶったに過ぎず、何の解決にもなっていない。
安心は、お気持ちの話なので矛盾していても成立しうるが、安全はそうではない。
変な理屈を立てようが、動物実験の結果は変わらない。
上記から、このJA全農元常務理事は不誠実であるとわかりましたね。
遺伝子組み換え食品ほど長期の安全性が確認されたものは存在しないでしょう。
遺伝子組み換えではなく普段食べているものは、目に見える問題が出ていないので「単に安全だろう」と思っているに過ぎない。
遺伝子組み換えのように安全性の試験をしているわけはない。
この人は、食の安全についてのまるっきりの素人ですね。
「発がん性があるといわれる除草剤」はグリホサートのことだろうが、各国の安全機関は発がん性はないと言っている。
「蜂群崩壊の原因ではないかと疑われている殺虫剤」は、ネオニコチノイド系農薬のことだろうが、日本で蜂群崩壊は起きていない。
他国も普通に使っています。
以下を見てもらえばデタラメであることがわかるでしょう。
そもそも、日本ではグリホサートをごく少ない例外を除き農作物にはかけません(枯れてしまうので)。
そのため、残留量は極々少ないのだから、日本だけが大量に使っているとしても人間の「安全」には何の影響もないことは自明なのです。
それを知らないか、知らないふりをしている人物の本だと理解しましょう。
農協が日本人の“食と命”を守り続ける!
久保田治己
ビジネス社
2024/8/1
本の帯にデマ屋として有名な堤未果氏が載っています。
過去に堤氏が帯にある本は全てデマ本でしたが、この本はどうでしょうか?
第1章 コウノトリとJAたじま
人間は、今の日本人は、一体何を食べているのか、何を食べさせられているのか。次々と規制緩和されている食品添加物や輸入食品の残留農薬基準を理解している消費者は、どのくらいいるのだろうか。うわぁ。JA全農の元常務理事でもこの低レベルさには驚きます。堤氏が帯に載るわけだ。
規制緩和されているという事実はないので、それを「理解している消費者」というのは、間違った理解をしている消費者です。
安全基準であるADIは規制が強化されることはあっても、緩和されたものは見たことも聞いたこともない。
ADIに収まるように農薬残留基準値は決められているので、トータルとして緩和はされていない(個々の農産物の変化を見る意味はない)。
コウノトリのために、無農薬・無化学肥料が第一で、水の管理(田に水を張る期間を長くし、水深も高めにする)・魚道は二の次のような書かれ方をしている。
実際のところは、有機農業ではコウノトリの餌になる魚類・爬虫類の増加にあまり寄与せず、水の管理・魚道の効果が大きいのです。
オーガニック!ってなっていて目が曇っているようです。
・水田の生物多様性に配慮した農法の保全効果: これまでの成果と将来の課題
・(研究成果) 有機・農薬節減栽培と生物多様性の関係を解明 | プレスリリース・広報
第5章 遺伝子組み換えとIPハンドリング
アメリカから輸入したレモンから除草剤の2,4-Dが検出されたのである。この2,4-Dはレモンのヘタを緑のまま保ち長期間落ちないようにする効果があるが、アメリカがベトナム戦争で使用した枯葉剤の主成分でもある。非常に問題のある記述ですね。
枯葉剤の主成分は、2,4-Dと2,4,5‑Tが同量混合されていて、2,4,5‑Tは製造過程でダイオキシンができることもあり昭和50年に農薬登録が失効しています。
片や2,4-Dは普通に使われています。
極端な言い方だが「水はベトナム戦争で使用された枯葉剤の主成分だから危険だ」と同類の表現だと思ってもらうとわかりやすいでしょう。
生活クラブ連合会は、21都道府県にある33の単位生協と生活クラブ共済連とで構成されており、組合員数は約42万人にものぼっている。この生協は、食品の安全・安心に極めて厳しい基準を設けて、組合員の健康を守る取り組みを続けている。しかもその考え方を通常総会の決議で「生活クラブの消費財10原則」として定めている。あまりにも素晴らしい原則なので、全部を掲載したいところだが、長くなるので一部を抜粋させていただく。「あまりにも素晴らしい」非科学的な原則ですね。
・・・
第1 原則安全性を追求します。
食品添加物や農薬の使用を限りなく削減するとともに、独自の放射能検査を実施することで食品の安全を確かなものとします。
人体や食品に直接触れるものへの化学物質の使用についても安全性を追求します。
第2原則 遺伝子操作された原材料は受け入れません。
生命倫理に反し、企業による種の支配を招く「食べ物の遺伝子操作」に反対します。原材料だけでなく、飼料などにおいても遺伝子組み換えのものは使わないことを基本とします。
食品添加物は、食品の安全や食品ロスを減らすことに寄与するものが多々あります。
農薬を使うことによりカビ毒の発生を減らします。
適切な慣行農業は、エセ有機農業よりも「食品の安全を確かなものとします」。
現在の食品の放射能は他のリスクと比べたら全く無視できるものです。
遺伝子組み換えが危険であるという、まともなエビデンスはありません。
「企業による種の支配を招く」というが、それは生活クラブのような非科学的な人達が過剰な安全を求めるために、安全性試験に過剰なコストがかかり企業(大企業)でないと開発できない状態にしたためです。
優良な非遺伝子組み換え品種を企業が育種した場合は、「企業による種の支配を招く」ことになり、遺伝子組み換えであるかどうかは関係ありません。
2つ目は、全農サイドの課題だ。安全・安心なPHFトウモロコシを扱えば、今まで扱っていた普通のトウモロコシが安全・安心ではないという自己矛盾に陥ってしまう。PHFトウモロコシを一生懸命取り扱ったあげく、全農の組合員から「全農の飼料は安全ではないのか?」という質問を突きつけられることも予想される。PHFとは、ポストハーベスト農薬フリーのこと。
この難題に関しては全農内部でも大激論の末、「配合飼料または畜産物の実需者が望めば、普通のトウモロコシでもPHFのトウモロコシでも安定供給いたします」という流通業者に徹することで解決した。
一応、矛盾があることは認識していたのですね。
しかし「流通業者に徹することで解決した」は笑えますね。矛盾があることに目をつぶったに過ぎず、何の解決にもなっていない。
安心は、お気持ちの話なので矛盾していても成立しうるが、安全はそうではない。
変な理屈を立てようが、動物実験の結果は変わらない。
上記から、このJA全農元常務理事は不誠実であるとわかりましたね。
次に問題となったのは、遺伝子組み換え(GMO)技術である。これも笑えます。
平成9年(1997)、GMOトウモロコシの商業生産がアメリカで始まることとなった。長期的安全性が確認されていないGMOトウモロコシに対する消費者の不安から、遺伝子組み換えをしていない飼料原料への要望が高まり、これまでのPHFに加え遺伝子組み換えもしていないPHF/NON-GMOトウモロコシの取り扱いについて検討が始まった。
遺伝子組み換え食品ほど長期の安全性が確認されたものは存在しないでしょう。
遺伝子組み換えではなく普段食べているものは、目に見える問題が出ていないので「単に安全だろう」と思っているに過ぎない。
遺伝子組み換えのように安全性の試験をしているわけはない。
この人は、食の安全についてのまるっきりの素人ですね。
おわりに
発がん性があるといわれる除草剤や蜂群崩壊の原因ではないかと疑われている殺虫剤などを日本だけが大量に使用し続けているし、加工食品には食品添加物も当然のように使用している。もうこれはデマだと言ってよいですね。
「発がん性があるといわれる除草剤」はグリホサートのことだろうが、各国の安全機関は発がん性はないと言っている。
「蜂群崩壊の原因ではないかと疑われている殺虫剤」は、ネオニコチノイド系農薬のことだろうが、日本で蜂群崩壊は起きていない。
他国も普通に使っています。
以下を見てもらえばデタラメであることがわかるでしょう。
こちらは、悪名高い?ネオニコチノイド系殺虫剤の尿中濃度の論文。
— 晴川雨読 (@Seisenudoku) May 17, 2025
オーガニック給食を導入している韓国の方が濃度が高いのはどういうことでしょうね?
Profiles of urinary neonicotinoids and dialkylphosphates in populations in nine countries - PMChttps://t.co/fB8HgVhy4P pic.twitter.com/WAU3OryxnE
そもそも、日本ではグリホサートをごく少ない例外を除き農作物にはかけません(枯れてしまうので)。
そのため、残留量は極々少ないのだから、日本だけが大量に使っているとしても人間の「安全」には何の影響もないことは自明なのです。
それを知らないか、知らないふりをしている人物の本だと理解しましょう。
農協が日本人の“食と命”を守り続ける!久保田治己
ビジネス社
2024/8/1
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