パワハラ上司を科学する?セクハラ・暴行は無視?

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パワハラ上司を科学する」(津野香奈美)を読みました。

この方は「産婦人科実習で麻酔のかかった女性の膣に手を突っ込ませていた」ということを書いて炎上した後に↓を書いた人です。
このことがあり、読んでみましたが、参考文献がちゃんと記されており、本文中でもそれとの関係性がわかるように書かれており、外形的にはちゃんとした本のように見えます。
ただ、この分野には全く疎いので、指定された文献が適切かはわからない。
※実験条件に問題がないか、定説となっているかを判断する能力が私にはないため

そのため、本文だけ読んでいると、本当にそのようにいえるのか疑問に思うものがそれなりにあったが、なんとも言えない。

目に留まった箇所を書きます。

厚生労働省の
職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました!~ ~ セクシュアルハラスメント対策や妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント対策とともに対応をお願いします ~ ~
をもとに、パワハラの6類型を示している。
⑴ 身体的な攻撃(暴行・傷害)
⑵ 精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言)
⑶ 人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
⑷ 過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害)
⑸ 過小な要求(業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
⑹ 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
上記が表で示されているのだが、この本は表のタイトルが表の下に書かれている。
論文では、表のタイトルは上、図の場合は下に書くもので、本で両方上というのはあるが、両方下という本は見た記憶がない。

・日本以外ではパワハラの被害者は女性の方が多いが、日本では男女ほぼ同数か、男性の方がやや多い
・パワハラしているか?に「はい」と答えるよりも、パワハラを受けたか?に「はい」と答えるのは13倍多い
・人は優越性を得ると横柄になる
・社会的地位の高い人は、そうでない人と比べ、相手の表情から感情を適切に読み取れない
・男性の方が攻撃的な行動をとりやすい
・陰湿ないじめは女性の方が行為者になりやすい
 これはよく聞く話ですね。
・低い協調性、低い正直さ・謙虚さ、高い外向性(上っ面の良さ、上司に好かれやすい)とパワハラに正の相関がある
 子供を対象とした研究でも同じ結果が得られている

ところで、例えば日本ではDVで男女間の大きな差がないことを本に書かれていることで説明できるのだろうか?
令和5年度調査 | 内閣府男女共同参画局

パワハラ上司を科学する
津野香奈美
筑摩書房
2023/1/7

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