子どもを壊す食のデマの闇⑪ デママップ

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子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。

「第十一章 オーガニック給食マップ」にツッコミます。

デマ拡散ネットワーク

弁護士の田尻和子さんが代表を務める「くまもとのタネと食を守る会」は、食の安心安全について勉強会をするなかで、外国産小麦を使用している学校給食のパンにグリホサートが残留していることを知ったそうです。グリホサートの人体へのリスクをリーフレットにまとめ、広く伝える活動をしたり、「熊本県の学校給食に国産小麦を使用してください」という要望内容で母親たちを中心に署名活動を広く展開し、1万5000超もの署名を集め、県の教育委員会及び熊本県に提出して意見交換をしました。
食の未来 – くまもとのタネと食を守る会」このページを見ると、なんとまぁレベルの低いデタラメが沢山あること。

例えばこれ。
2017年に海外から輸入される農産物のグリホサート残留基準が大幅に引き上げられました。
輸入されている農産物だけ基準が引き上げられたように書かれているが、内外で別基準にするのはWTO協定違反となるので出来ません。
そもそも、グリホサートの安全基準(ADI:一日摂取許容量)は変わっていません。個々の農産物を議論しても意味がない。
デマ屋は残留基準値(農薬使用基準)のことしか触れず、ADI(安全基準)については触れません。

グリホサートの発がん性のことも書いていますが、IARCだけが「ヒトに対しておそらく発がん性がある」としただけで、他の機関は発がん性は無いとしています。

嘘に塗り固められたオーガニック給食運動などクソくらえ!

くまもとのタネと食を守る会の國本聡子さんは、この活動をふり返り「①確実な内容の情報提供」「②伝えやすい形で誰でもできる取り組みにする工夫」「③諦めずに続け、きっと動いてくれると相手を信じる気持ち」の3つが特に重要だと話しています。
①は素晴らしいブラックジョークですね。

この後、農薬が!添加物が!と非科学的であったり、N=1の話が出てくるが馬鹿らしいので省略します。

子どもを壊す食の闇
山田正彦
河出書房新社
2023/10/21

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