デマ屋は何がおかしい
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『何かがおかしい 「がん急増」の謎』(森田洋之)の一部を読みました。
なぜこの本を読むことになったかは忘れました。
著明なデマ屋が紹介しているのでデマ屋であるだろうことは容易に想像できます。
原口一博氏の本「ガンになった原口一博が気付いたこと」を読みましたが、デタラメのオンパレードです。
「【森田洋之】反ワク医師『夕張パラドックス』|みんなの陰謀論」を見ると酷いものです。
夕張市の件はこの本にも書いてありました(見出しで確認)。
デマ本を真面目に全部読むのは時間の無駄なので、「第六章 メディアはなぜ騙されたのか」のオーストラリアのHPVワクチンの所だけ見てみましょう。
それを解説しましょう。
引用部分で「上の図」「次の図」と言っているのは以下の2つの図です。


※「Cervical cancer in Australia statistics | Cancer Australia」より引用
ワクチン接種開始が2007年なのに、それより前に減っていることを「ウソ」である根拠の一つとしてます。
減っているのは何か理由があると思うのが普通でしょう。
そう、ワクチン以外の対策をしているのです。
1991年から子宮頸がん検診をはじめて、子宮頸がんの前段階を見つけるようになったためです。
「About the National Cervical Screening Program | Australian Government Department of Health, Disability and Ageing」
もう1点は、2020年以降に増えているからHPVワクチンの効果がないという主張です。
みごとな騙しですね。
「子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV)関連がんの予防」の「図2.1.1 子宮頸がん年齢階級別罹患率の推移」を見てもらえばわかりますが、20歳代後半から罹患し、30代後半から40代がピークとなります。
2007年に12~13歳の接種を開始したので、2020年では25~26歳であり、全体の傾向に大きく寄与しません。
「National Cervical Screening Program monitoring report 2024, Data - Australian Institute of Health and Welfare」に年齢別の時系列データがあるので見てみます。
上記のデータの一部をグラフにしてみました。

10万人当たりの罹患率は、2007年に20~24歳で0.7人、25~29歳で5.9人、2020年では20~24歳で0.1人、25~29歳で3.3人で減っています。
2020年に増えているのは、グラフに載せていないが、40~44、50~54歳であり、HPVワクチン接種対象外の人たちです。
HPVワクチンの有効性を示していますね。
ということで、HPVワクチンの件はデタラメだということです。
自身の主張に都合の悪いことは言わず、都合のよいことだけを言う(もしくは無知)ゴミのような本だと分かっていただけたと思います。
何かがおかしい 「がん急増」の謎
森田洋之
講談社
2025/6/5
なぜこの本を読むことになったかは忘れました。
著明なデマ屋が紹介しているのでデマ屋であるだろうことは容易に想像できます。
「デマに惑わされるな。」と言った担当大臣の引用資料がデマだったって?あり得ない。厚労省が公式データ修正→「ワクチン有効」は嘘でした…の衝撃。」(森田洋之医師) https://t.co/qd3rcaVTBT
— 原口 一博 (@kharaguchi) April 8, 2025
原口一博氏の本「ガンになった原口一博が気付いたこと」を読みましたが、デタラメのオンパレードです。
「【森田洋之】反ワク医師『夕張パラドックス』|みんなの陰謀論」を見ると酷いものです。
夕張市の件はこの本にも書いてありました(見出しで確認)。
デマ本を真面目に全部読むのは時間の無駄なので、「第六章 メディアはなぜ騙されたのか」のオーストラリアのHPVワクチンの所だけ見てみましょう。
HPVワクチンデマ
「オーストラリアは子宮頸がんを克服」のウソ撲滅はできていませんが、「オーストラリアがワクチン接種で子宮頸がんに勝った」というのはウソではありません。
・・・
しかし、「オーストラリアがワクチン接種で子宮頸がんに勝った」という説は実はかなり怪しいものです。
上の図は、オーストラリアでの子宮頸がんの罹患率の推移です。
これによると、オーストラリアにおける子宮頸がんの罹患率は1980年代から2002年くらいにかけて低下してきています。
ただ、オーストラリアで12~13歳の女子への子宮頸がんワクチン接種プログラムが開始されたのは2007年なので、子宮頸がんの罹患率低下はワクチン接種開始前の出来事です。むしろ、ワクチン接種開始後は横ばい状態です。
た、次の図はオーストラリアの子宮頸がんの死亡率(前掲のグラフは罹患率)のグラフですが、これを見ても、低下はワクチン接種開前から始まっており、ワクチン接種開始後はやはり横ばい状態です。むしろ、2020年以降は増加傾向すら見てとれます。
つまり、オーストラリアでは子宮頸がんは撲滅されていないどころか、子宮頸がんワクチン接種開始の効果もはっきりしないのです。
それを解説しましょう。
引用部分で「上の図」「次の図」と言っているのは以下の2つの図です。


※「Cervical cancer in Australia statistics | Cancer Australia」より引用
ワクチン接種開始が2007年なのに、それより前に減っていることを「ウソ」である根拠の一つとしてます。
減っているのは何か理由があると思うのが普通でしょう。
そう、ワクチン以外の対策をしているのです。
1991年から子宮頸がん検診をはじめて、子宮頸がんの前段階を見つけるようになったためです。
「About the National Cervical Screening Program | Australian Government Department of Health, Disability and Ageing」
もう1点は、2020年以降に増えているからHPVワクチンの効果がないという主張です。
みごとな騙しですね。
「子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV)関連がんの予防」の「図2.1.1 子宮頸がん年齢階級別罹患率の推移」を見てもらえばわかりますが、20歳代後半から罹患し、30代後半から40代がピークとなります。
2007年に12~13歳の接種を開始したので、2020年では25~26歳であり、全体の傾向に大きく寄与しません。
「National Cervical Screening Program monitoring report 2024, Data - Australian Institute of Health and Welfare」に年齢別の時系列データがあるので見てみます。
上記のデータの一部をグラフにしてみました。

10万人当たりの罹患率は、2007年に20~24歳で0.7人、25~29歳で5.9人、2020年では20~24歳で0.1人、25~29歳で3.3人で減っています。
2020年に増えているのは、グラフに載せていないが、40~44、50~54歳であり、HPVワクチン接種対象外の人たちです。
HPVワクチンの有効性を示していますね。
ということで、HPVワクチンの件はデタラメだということです。
自身の主張に都合の悪いことは言わず、都合のよいことだけを言う(もしくは無知)ゴミのような本だと分かっていただけたと思います。
何かがおかしい 「がん急増」の謎森田洋之
講談社
2025/6/5
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