読めば読むほどおかしい お米のはなし
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「知れば知るほどおもしろい お米のはなし」(柏木智帆)を読みました。
悪評をもとに読もうと思ったわけではないと思うのだが、実際読むとおかしな記述が沢山あった。
質の低い参考文献をそのまま信用して書いているのかもしれません。著者は真贋能力が低いのかもしれない。
だが、古墳と米の生産量の因果は逆ではないか?コメの生産量が増えたら古墳を作れるようになったのでは?
参考までに、ChatGPTに試算してもらったら、動員された人の食料の2%程度しかカバーできないと言っている。
他の融資は使い道が決まっていて使い勝手が悪かったので、小麦は日本要求して、アメリカの小麦だけではパンに適さないので、カナダ産も要求していました。
まるで違うでしょう?
詳細はこちら参照のこと。
例えば「二割」で検索すると「イタリアが約二割が米食であるが、それは主食ではない」
「西洋」で検索すると「日本人は西洋人よりばかであろうか、ばかではない」とある。
この本では、米ばかりでビタミンBが足りないのは良くないので、小麦食にすればそれが改善される。
米を主食とするのならば、ビタミンBを補う食事をしろと言っているに過ぎない。
どこから持ってきた情報か知らないが、二次引用のデタラメなものだ。
詳細はこちら参照のこと。
・タイが輸出したのは備蓄米
・タイで在庫がなくなった
・上記を満たすには、備蓄米を放出しなければならないほどの不作であった必要がある。
不作でなければ備蓄米の放出は不要。
にわかに信じられませんね。実際どうだったのでしょうか?調べてみましょう。
「Food Balances (-2013, old methodology and population) | FAOSTAT」を見ると笑えます。まるっきりのデタラメです。

1993年に米の在庫は20.2万トン減りましたが(プラスは在庫減少、マイナスは在庫増加)、その2年前分のを相殺しているので、備蓄米の放出は不要。
また、1990年と同様の国内消費量であり、特段おかしなものではない。なお1989年は799.0万トン。
しかし、「不稔」の割合が高いままの品種が登録され商用利用されるとは到底考えられない。
品種登録の際の審査でも「不稔」の割合は調べられ、それが高いものを喜んで育てる人はそうそういないはず。
「審査基準 稲種」
その後「誤解されやすいのですが、決してパンや麺を否定しているわけではありません。家庭では何を食べようが自由です。」と書いている。
パンや麺を否定しているようにしか読めませんね。
異性化糖などを問題として挙げているが、仮に対策とするのならば、サトウキビ・テンサイから作った砂糖に変えることであり、完全米飯給食ではない。
異性化糖 ⇔ サトウキビ・テンサイから作った砂糖
パンや麺 ⇔ 完全米飯給食
という関係性だから、「パンや麺を否定しているわけではありません」は主張として明らかに成り立たない。
・短粒種には日本で育てているジャポニカ米があるが、日本のものは温帯ジャポニカ種で、熱帯ジャポニカ種というのもあるそうだ。
そしてミシシッピ川流域で育てられているジャポニカ種は長粒種とのこと。
目に留まった箇所を箇条書きしました。
これまでの内容から、信用しても良いのか疑わしく思い、ChatGPTに聞いてみた。
「ミシシッピ川流域で育てられているジャポニカ種は長粒種」は間違いで中粒種とのこと。
「Mississippi Rice Variety Trials, 2018」
知れば知るほどおもしろい お米のはなし: ルーツから歴史、抱える課題まで
柏木智帆
三笠書房
2025/5/19
悪評をもとに読もうと思ったわけではないと思うのだが、実際読むとおかしな記述が沢山あった。
質の低い参考文献をそのまま信用して書いているのかもしれません。著者は真贋能力が低いのかもしれない。
古墳
現代の感覚で考えると、そんなに巨大な墓が必要なのだろうか......と疑問ですが、大きな古墳づくりに駆り出された人たちが食べるためにお米の生産量が増え、大きい古墳の周囲を囲む堀は田んぼの用水路としても使われるなど、古墳は結果として稲作と米食文化の発展の一助になりました。『「水田と前方後円墳」』によると、古墳の周りの堀は、そこの土を掘り出して古墳を作り、溜まった水を水田に使ったのだろうと書かれている。
だが、古墳と米の生産量の因果は逆ではないか?コメの生産量が増えたら古墳を作れるようになったのでは?
参考までに、ChatGPTに試算してもらったら、動員された人の食料の2%程度しかカバーできないと言っている。
戦後、アメリカの余剰小麦を買わされた?
どこから仕入れたのか知らないが、デマ屋がよく言うことが書かれています。戦後の日本はアメリカから経済復興資金を得たいという思惑があり、1954(昭和29)年に「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定(MSA協定)」の締結に踏み切りました。この内容は、小麦60万トン、大麦116万6000トン、総額5000万ドルのアメリカ農産物を受け入れ、その食料を国内で販売した資金のうち4000万ドルはアメリカ側の取り分として日本への軍事援助などに使い、残り1000万ドルを日本の取り分として経済復興に使うというものでした。正しくは、15%が日本への贈与、約6割が返済義務がある融資で、残りはアメリカが日本国内でキッチンカーなどに使いました。
他の融資は使い道が決まっていて使い勝手が悪かったので、小麦は日本要求して、アメリカの小麦だけではパンに適さないので、カナダ産も要求していました。
まるで違うでしょう?
詳細はこちら参照のこと。
米を食べるとバカになる?
当時の慶應義塾大学医学部教授の林氏も1958(昭和33)年に出版した著書『頭脳━才能をひきだす処方箋』(光文社)の中で、「米食をすると頭脳が悪くなる。日本人を西洋人と比べると二割方アタマが悪い」「米食民族は一歩遅れる」「日本は水田を全廃して総パン食をめざせ」などと書いていました。本の中に書いてある内容とはまるで違います。
例えば「二割」で検索すると「イタリアが約二割が米食であるが、それは主食ではない」
「西洋」で検索すると「日本人は西洋人よりばかであろうか、ばかではない」とある。
この本では、米ばかりでビタミンBが足りないのは良くないので、小麦食にすればそれが改善される。
米を主食とするのならば、ビタミンBを補う食事をしろと言っているに過ぎない。
どこから持ってきた情報か知らないが、二次引用のデタラメなものだ。
詳細はこちら参照のこと。
タイ米
1993(平成5)年の米騒動です。記録的な冷夏によってお米が不足し、中国、タイ、アメリカなどからお米が緊急輸入されました。この文章から読み取れるのは、次のようになります。
・・・
日本政府からの要請でタイから輸出されたのはタイの備蓄米でした。このお米について、数年前にバンコクに行ったときにタイのお米事情に詳しい現地の大学名誉教授から「日本に出したお米はあまり良いお米ではなかった」と教わりました。
・・・
当時の緊急輸入によって、タイではお米の在庫がなくなり米価が高騰しました。そのために低所得層の人たちがお米にありつけないといった事態が起きたことを私たちは忘れてはならないと感じます。
・タイが輸出したのは備蓄米
・タイで在庫がなくなった
・上記を満たすには、備蓄米を放出しなければならないほどの不作であった必要がある。
不作でなければ備蓄米の放出は不要。
にわかに信じられませんね。実際どうだったのでしょうか?調べてみましょう。
「Food Balances (-2013, old methodology and population) | FAOSTAT」を見ると笑えます。まるっきりのデタラメです。

1993年に米の在庫は20.2万トン減りましたが(プラスは在庫減少、マイナスは在庫増加)、その2年前分のを相殺しているので、備蓄米の放出は不要。
また、1990年と同様の国内消費量であり、特段おかしなものではない。なお1989年は799.0万トン。
マジですか?
重イオンビームを使った育種との比較として次のことが書かれているが、かなり疑わしい内容です。ガンマ線で遺伝子を変異させて開発された品種と、化学薬品を使って遺伝子を変異させて開発された品種を先祖に持つある品種は、もみはできるのに中身のお米がスカスカといった「不稔」の状態になりやすくなってしまい、栽培する農家たちが困っています。育種段階で重イオンビームよりもガンマ線の方が「不稔」になりやすいことは「イオンビームおよびガンマ線による突然変異育種に関する研究」から確認できます。
しかし、「不稔」の割合が高いままの品種が登録され商用利用されるとは到底考えられない。
品種登録の際の審査でも「不稔」の割合は調べられ、それが高いものを喜んで育てる人はそうそういないはず。
「審査基準 稲種」
現在の給食は健康に悪いのですか?
給食は生きた教材です。子ども時代に給食で食べた揚げパンに郷愁を感じる大人もいると思いますが、時代は変わりました。平成初期と比べても、現代ではブドウ糖果糖液糖などの異性化糖や油脂類が多い加工食品が手に入る機会が圧倒的に増えました。パン・麺がでる給食は健康を無視したものであり、米に変えると健康になると読めますね。
「食育」という言葉ばかりが一人歩きしていますが、本当の食育とは子どもの健康が基軸です。いつまで「食育」の名のもとに、子どもの健康を無視した給食を提供し続けるのでしょうか。大切なのは、栄養素の計算に基づいた献立ではなく、子どもたちの健康を重視した献立です。これからを生きる子どもたちにとって、完全米飯給食(週五回米飯給食)の意義はとてつもなく大きいと感じます。
その後「誤解されやすいのですが、決してパンや麺を否定しているわけではありません。家庭では何を食べようが自由です。」と書いている。
パンや麺を否定しているようにしか読めませんね。
異性化糖などを問題として挙げているが、仮に対策とするのならば、サトウキビ・テンサイから作った砂糖に変えることであり、完全米飯給食ではない。
異性化糖 ⇔ サトウキビ・テンサイから作った砂糖
パンや麺 ⇔ 完全米飯給食
という関係性だから、「パンや麺を否定しているわけではありません」は主張として明らかに成り立たない。
その他
・沖縄で最も育てられている品種は宮城県で育種された「ひとめぼれ」・短粒種には日本で育てているジャポニカ米があるが、日本のものは温帯ジャポニカ種で、熱帯ジャポニカ種というのもあるそうだ。
そしてミシシッピ川流域で育てられているジャポニカ種は長粒種とのこと。
目に留まった箇所を箇条書きしました。
これまでの内容から、信用しても良いのか疑わしく思い、ChatGPTに聞いてみた。
「ミシシッピ川流域で育てられているジャポニカ種は長粒種」は間違いで中粒種とのこと。
「Mississippi Rice Variety Trials, 2018」
知れば知るほどおもしろい お米のはなし: ルーツから歴史、抱える課題まで柏木智帆
三笠書房
2025/5/19
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