世界は進化に満ちている
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「世界は進化に満ちている」(深野祐也)を読みました。
いつも本を読む時には気になったページをメモをするのだが、p.75 以前の分をロストしてしまったのでその範囲はコメントありません(読んだばかりで再度頭か読み直すのはキツイので)。
だが外来種として日本に来たオオブタクサは食べる。
なぜそうなったかというと、オオブタクサが先に日本に来て、後からブタクサハムシが来たので、その間にオオブタクサは天敵がために防御機能を低下させる進化をしていたから。
これは深野氏が大学院生の時の研究だが、ブタクサアレルギーでその後の研究は断念したそうです。
本書とは関係ないが、前野ウルド浩太郎氏はバッタの研究者だが、バッタアレルギーになったって書いたあったと思う。
・ハワイ諸島のコウロギが鳴かなくなった(オスがメスを呼ぶために実際には羽をこすりつける)。
その原因がおもしろい。寄生バエは鳴き声を頼りにコウロギを見つけるので、鳴かないオスは5年(20世代)で90%まで増えた。
鳴けないのにどのようにメスと巡り会ったかというと、鳴けるオスの近くでスタンバっていたそうだ。
ハワイ諸島の別の島でも同じように鳴かなくなったオスが増えたが、それぞれ異なる遺伝子が原因だった。
・オーストラリアに外来種として入ってきたオオヒキガエルには、オタマジャクシにも毒がある。
蛇がどのように進化したかというと、口が小さくなったというもの。
口の大きさで食べられる餌の大きさが決まり、小さい口だとオオヒキガエルを食べられない。
口の大きさに加え耐毒性も高まったそうだ。
・外来種を駆除するために必要なことが書かれている。
その一つに遺伝的多様性を増やさないこと。対策はフェロモン・薬剤など何でも良いが、多様性があると耐性のある個体が増えてしまうので、多様性を増やさない(追加の侵入を防ぐ)のが大事とのこと。
遺伝的多様性が大事である例としてスペリオル湖のロイヤル島(カナダと書かれていたが、アメリカの島)のオオカミのことが書かれていた。
冬に湖が凍ると外から個体が移入して遺伝的多様性が高まるが、温暖化で凍ることが減って遺伝的多様性が減り、近交弱勢により個体が減り、ヘラジカが増え植物に多大な影響がでた。
対策として外からオオカミを入れたら多様性が高まり個体数も増え、ヘラジカが減ったそうだ。
この話の流れで絶滅危惧種の保護などの問題も書かれている。遺伝的多様性が減り、特に世代交代が早い昆虫などは変われる環境に適応進化してしまい、自然に戻すと元のの状態に比べ生存率が落ちるそうだ。
植物も同じで、種子休眠しなくなったり、休眠期間が均一化して、毎年異なる環境になる自然界では生存しにくくなる。それを回避するための方策の一つとして、世代を進めないように種子更新の間隔を伸ばすことが書かれている。
・ヒトの進化のことも書かれていて、農耕を始めたことによって、デンプンを効率的に分解する酵素であるアミラーゼが多く分泌されるようになったそうだ。
だが、添付されているグラフでは駆除開始してから20週間後までの話であり、あったとしても1世代しか経っていないだろうから進化は関係ないはずで、単に臆病な個体が残ったという話のように思える。
参照文献として「Sampling bias resulting from animal personality: Trends in Ecology & Evolution」が示されているが、Abstract しか見られないので真偽は確認できず。
世界は進化に満ちている
深野祐也
岩波書店
2025/6/24
いつも本を読む時には気になったページをメモをするのだが、p.75 以前の分をロストしてしまったのでその範囲はコメントありません(読んだばかりで再度頭か読み直すのはキツイので)。
面白いと思ったこと
・北米では、ブタクサハムシはブタクサを食べるが、オオブタクサは食べない。だが外来種として日本に来たオオブタクサは食べる。
なぜそうなったかというと、オオブタクサが先に日本に来て、後からブタクサハムシが来たので、その間にオオブタクサは天敵がために防御機能を低下させる進化をしていたから。
これは深野氏が大学院生の時の研究だが、ブタクサアレルギーでその後の研究は断念したそうです。
本書とは関係ないが、前野ウルド浩太郎氏はバッタの研究者だが、バッタアレルギーになったって書いたあったと思う。
・ハワイ諸島のコウロギが鳴かなくなった(オスがメスを呼ぶために実際には羽をこすりつける)。
その原因がおもしろい。寄生バエは鳴き声を頼りにコウロギを見つけるので、鳴かないオスは5年(20世代)で90%まで増えた。
鳴けないのにどのようにメスと巡り会ったかというと、鳴けるオスの近くでスタンバっていたそうだ。
ハワイ諸島の別の島でも同じように鳴かなくなったオスが増えたが、それぞれ異なる遺伝子が原因だった。
・オーストラリアに外来種として入ってきたオオヒキガエルには、オタマジャクシにも毒がある。
蛇がどのように進化したかというと、口が小さくなったというもの。
口の大きさで食べられる餌の大きさが決まり、小さい口だとオオヒキガエルを食べられない。
口の大きさに加え耐毒性も高まったそうだ。
・外来種を駆除するために必要なことが書かれている。
その一つに遺伝的多様性を増やさないこと。対策はフェロモン・薬剤など何でも良いが、多様性があると耐性のある個体が増えてしまうので、多様性を増やさない(追加の侵入を防ぐ)のが大事とのこと。
遺伝的多様性が大事である例としてスペリオル湖のロイヤル島(カナダと書かれていたが、アメリカの島)のオオカミのことが書かれていた。
冬に湖が凍ると外から個体が移入して遺伝的多様性が高まるが、温暖化で凍ることが減って遺伝的多様性が減り、近交弱勢により個体が減り、ヘラジカが増え植物に多大な影響がでた。
対策として外からオオカミを入れたら多様性が高まり個体数も増え、ヘラジカが減ったそうだ。
この話の流れで絶滅危惧種の保護などの問題も書かれている。遺伝的多様性が減り、特に世代交代が早い昆虫などは変われる環境に適応進化してしまい、自然に戻すと元のの状態に比べ生存率が落ちるそうだ。
植物も同じで、種子休眠しなくなったり、休眠期間が均一化して、毎年異なる環境になる自然界では生存しにくくなる。それを回避するための方策の一つとして、世代を進めないように種子更新の間隔を伸ばすことが書かれている。
・ヒトの進化のことも書かれていて、農耕を始めたことによって、デンプンを効率的に分解する酵素であるアミラーゼが多く分泌されるようになったそうだ。
疑問に思ったこと
ニュージーランドの外来種であるフクロギツネの駆除の話で、臆病な個体はワナにかかりにくく、それは性格が遺伝されるといことが書かれている。だが、添付されているグラフでは駆除開始してから20週間後までの話であり、あったとしても1世代しか経っていないだろうから進化は関係ないはずで、単に臆病な個体が残ったという話のように思える。
参照文献として「Sampling bias resulting from animal personality: Trends in Ecology & Evolution」が示されているが、Abstract しか見られないので真偽は確認できず。
世界は進化に満ちている深野祐也
岩波書店
2025/6/24
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