山室真澄教授はクマが出没するのをネオニコが原因だという

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東大山室真澄教授がまたデタラメを流布していたのでツッコミます。

市街地にクマが出没するのは、魚などのタンパク質が足りないからだと言う。
そして、タンパク質が足りないのは、ネオニコチノイド系農薬の散布によって水生昆虫が減ったことにより魚が激減したからだと言います。

少しは調べてから断定的な言いっぷりをしてもらいたいところです。

知床半島のヒグマの糞から食性を調べた論文があります。
Dining from the coast to the summit: Salmon and pine nuts determine the summer body condition of female brown bears on the Shiretoko Peninsula - PMC

この論文から以下の図を引用します。
ヒグマの食性

動物性のものは、Insects(昆虫)、Salmon(サケ)だけです。
8月にサケがありますが、8月下旬からサケの遡上があるためで、8月16日にヒグマに襲われた件とは無関係です。

埼玉県のツキノワグマで1993-1994年に同様に糞を調べた研究があります。
Seasonal food habits of the Asiatic black bear (Ursus thibetanus) in the Chichibu Mountains, Japan
動物性のものは、ハチ・アリ・シカなどが出てきますが、魚類は出てこないので、食べたとしてもレアだということがわかります。

「この季節、クマが必要なのは魚などのタンパク質です」
というが、ヒグマやツキノワグマが、この季節に摂っているのは昆虫であり魚ではありません。
そのため、水生昆虫、魚がたとえ減っていたとしてもクマには関係ありません。

以上から、山室教授の主張は、まるっきりデタラメであることがわかりました。

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