勲章の近代史: 権威と欲望のメカニズム

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勲章の近代史: 権威と欲望のメカニズム」(刑部芳則)を読みました。
というか、登場する用語が多すぎてついていけないので途中で挫折しました。

・・・さらに小川賢治『勲章の社会学』(晃洋書房、二〇〇九年)は、現代社会学の観点から日本と外国の勲章制度を比較しているが、近代日本の勲章制度の歴史的な考察に不十分さが感じられる。
つまり、これまで日本近代史として勲章制度を考察した研究は存在しないのである。
・・・
本書は、日本史研究者が歴史学の研究手法にもとづいて描く、初の勲章の歴史書である。
今まで、勲章に関する体系的な書籍が無いと言ってたが、その後にそのような研究が存在しないという。
そして、本書は初めての書籍だという。
書籍と研究がごちゃごちゃになっていて気持ち悪い。
編集者は気にならなかったのかね?

自然科学においては、書籍と研究(≒査読論文)は学術的価値がまるで違う。
研究 > 書籍 であるが、文系は査読論文が少ないのかね?
仮に文系が査読論文に重きを置かないのならば、学問的に非常に問題があると言える。

その他、目に留まったものを箇条書きします。

・2007年に賞勲局に勲章の製造コストを確認したところ、400万以下であり、勲一等瑞宝章は77万円
・昭和の初めに売勲事件が発覚した。
 勲章を発行する組織のトップが借金のために起こした事件。
 勲三等と四等の間には差があり、民間人で勲三等をもらうのは容易でなかった。
・日本で勲章をはじめて与えたのは薩摩藩。パリ万国博覧会の際にフランスの高官に与えた。
 勲章は国家元首が授けるものであり、薩摩藩が勲章を出したことは問題だった。
・明治政府で勲章制度ができるのが遅れたのは、位階(左大臣、参議など)の制度があったため
・勲章とは別に、褒章が何の説明もなく書かれていた。
 調べると、勲章は長年にわたり国に貢献した場合に与えられ、褒章は特定の分野のもので短期的なものでも認められる。

勲章の近代史: 権威と欲望のメカニズム
刑部芳則
吉川弘文館
2025/6/25

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