除染土再利用に関する社説 押しが弱いなぁ
福井新聞の「除染土の再利用 安全の理解醸成、道筋示せ」をピックアップ。
NGではないが、今一歩。
環境省は、除染土を実際に道路の盛り土や農地のかさ上げに使う実証試験を福島県内で実施し、安全性を確認できたとしている。除染土をさらに汚染されていない土で覆うことで、周辺住民への放射線の影響は無視できるレベルになるという。また、昨年10月から貯蔵施設の敷地内に除染土を使って道路を造り、再利用する際の工事や管理の手順を検討している。変なことは言っていないが、政府が言ったことをそのまま書いているだけであって、自身の言葉として書いていない。
NGではないが、今一歩。
今日の社説:一覧
新聞 | 社説 |
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要約 | |
朝日新聞 | 水道行政移管 立て直しへ連携強化を |
上水道行政の所管が今月、厚生労働省から国土交通省と環境省に移った。水道事業は老朽化や経営悪化などで土台が揺らいでおり、能登半島地震でもリスクが露呈した。 地域の実情を踏まえ、持続可能なやり方と負担を住民とともに考え、実行に移すのは運営者の責任だ。安全な水を手軽に使える環境を将来に残すために、知恵を絞りたい。 | |
朝日新聞 | 自衛隊の歴史観 戦争の反省 風化を懸念 |
戦後、平和憲法の下で再出発した自衛隊で、旧軍と「断絶」していないのではないかと疑われる事態が相次いでいる。 防衛力の抜本的強化の旗をふるばかりで、歴史の教訓がなおざりにされる現状を放置するようでは、その指導力に国民の支持は得られまい。 | |
毎日新聞 | 日米比の安保協力 緊張緩和の努力も必要だ |
南シナ海における軍事的な緊張を高めない取り組みが必要だ。訪米中の岸田文雄首相が米国のバイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領と会談した。 関係国が中国との対話を継続することが欠かせない。米中両国も参加する東南アジア諸国連合(ASEAN)の関連会合などを活用し、危機回避へ向けた方策を探るべきだ。 | |
毎日新聞 | 政治資金の制度見直し 徹底した透明化の議論を |
自民党派閥の裏金問題を受け、政治資金規正法の改正を話し合う特別委員会が衆参両院に設置された。カネの流れを徹底的に透明化する必要がある。 抜本的見直しをするつもりがあるのか。「火の玉となって党の先頭に立ち、取り組む」と言った首相の本気度が問われている。 | |
東京新聞 | 韓国与党大敗 日韓改善流れ止めるな |
韓国の総選挙で、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を支える保守系与党「国民の力」が大敗した。 日中韓3カ国の首脳会談も5月末、ソウル開催の方向で調整している。あらゆる機会をとらえ、日韓関係と東アジア情勢の安定に向けて率直に話し合ってほしい。 | |
中日新聞 | さくら道ラン 最後の力走に声援を |
開始から30年。名古屋市から金沢市までを走り抜く「さくら道国際ネイチャーラン」が、今年で幕を閉じる。 今後も新たなつながりを見つけ、絆を強めていきたい。 | |
読売新聞 | 万博まで1年 開幕の高揚感を生み出せるか |
大阪・関西万博は、来年4月13日の開幕まで残り1年となった。にもかかわらず、盛り上がりを欠いたままだ。 政府は、復興は土木工事、万博は建築工事が中心のため、事業は重複しないとしているが、復興に悪影響が出ないよう目配りしてほしい。 | |
読売新聞 | 韓国与党敗北 対日関係に影響が及ばぬよう |
任期を3年残す韓国の尹錫悦大統領の政権基盤が揺らぐ結果となった。日韓関係に悪影響が及ばないよう望みたい。 尹氏は選挙の敗因をしっかり分析し、今後の政権運営に生かすべきだろう。 | |
産経新聞 | 日米比首脳会談 協力して自由の海を守れ |
日本と米国、フィリピンという3つの海洋民主主義国が安全保障や経済など幅広い分野で連携、協力を進めることを歓迎したい。 岸田首相は米議会演説で日本が「控えめな同盟国」から「外の世界に目を向け、強くコミット(関与)した同盟国」へ自らを変革してきたと説いた。米比との協力はその実例である。 | |
産経新聞 | 大谷の元通訳訴追 違法賭博の恐怖を物語る |
これでおそらく、大谷翔平は、野球に専念できるようになるだろう。ただし、これまで二人三脚で歩んできた相棒に裏切られた心の傷は別である。 誰しも泥沼にはまる可能性はある。改めてこの事件を、違法賭博の恐怖を胸に刻み込む教訓としたい。 | |
日本経済新聞 | 与党大敗でも日韓協力の歩みを着実に |
10日投開票した韓国総選挙で与党の国民の力が目標の過半数どころか選挙前の議席も割る大敗を喫した。 日韓が重層的な関係を築くのは日本の国益につながる。世界のなかの日韓というグローバルな視点で互いに知恵を出しあいたい。 | |
日本経済新聞 | 米議会演説が問う日本の覚悟 |
日本は米国とともに国際秩序の維持に努め、その負担を分かち合う。岸田文雄首相が米議会演説でこう誓った。 訪米にあわせて初めて開いたフィリピンを交えた3カ国首脳会談はその一環で意義がある。幅広い協力を着実に積み重ねてほしい。 | |
東亜日報 | 総選挙での与野党の無謀なインフラ公約はすべて取り除くべきだ |
第22代総選挙の与野党当選者が選挙期間中に打ち出したインフラ公約を履行するためには少なくとも278兆ウォンがかかることが分かった。 実益もなく予算だけがかかる「後先考えない」公約から玉と石とを選り分け、新しい国会発足前に不要な公約は果敢に取り除く必要がある。 | |
朝鮮日報 | 尹大統領は自ら惨敗について見解表明し、国民の不安を解消せよ |
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、早ければ来週にも総選挙での惨敗について自ら見解を表明する案を検討中だという。 大統領が今からでも、初心に返って謙虚かつ率直な姿勢で韓国国民とコミュニケーションに努めるのであれば、国民も大統領を再び支持しない理由はない。 | |
琉球新報 | 日米首脳会談 沖縄無視の同盟強化だ |
日本の米国追随姿勢は目に余る。沖縄にさらなる基地負担を強いるような同盟強化、軍事一体化を受け入れるわけにはいかない。 残念ながら沖縄はその埒外(らちがい)に置かれている。民主主義国家を掲げるならば、日本政府は沖縄の声を国内政治と対米交渉に反映させなければならない。 | |
沖縄タイムス | 日米首脳会談 一体化で増す基地負担 |
岸田文雄首相とバイデン米大統領の日米首脳会談で前面に押し出されたのは、一層の同盟強化と一体化だ。 実践を強く求めたい。米国だけでなく中国とも首脳や閣僚級の直接対話が必要だ。 | |
しんぶん赤旗 | 大阪万博まで1年/矛盾と破綻明らか 中止決断を |
「大阪・関西万博」の開幕まで1年となりました。 日本共産党は、あらためてきっぱりと「万博中止」を決断することを求めます。府民世論に背き「万博・カジノ」に固執する維新政治の転換へ、世論と運動をさらに高めましょう。 | |
信濃毎日新聞 | 政治改革特別委 全ての抜け道をふさげ |
疑惑の解明なくして何を「改革」しようというのか。議論を厳しく注視しなければならない。 自民党では幹部に億単位で支給されるが、使途の公開義務はない。抜け道をふさぐには、政治資金の性質や金額で線引きせず、入りと出を全て公開すればいい。 | |
信濃毎日新聞 | 国基金の見直し 無駄の膨張を総括せよ |
政府が、中長期的な政策のため積み立てている基金に無駄がないか総点検した結果、約10の基金が廃止の方向となった。 どれも当たり前の対応である。放置し、安易に膨らませてきた政権の責任は重い。 | |
京都新聞 | 有機フッ素の規制 被害予防優先で取り組みを |
発がん性など健康への悪影響が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)が各地の河川などから高い濃度で検出され、住民に不安が広がっている。 日本でもPFASが水源で高濃度で検出された場合の除去方法について環境省が夏にも指針を出す方針という。対策が自治体任せにならぬよう、資金面の手当ては欠かせない。 | |
新潟日報 | 韓国与党大敗 対日関係後戻りさせるな |
大統領の求心力低下は避けられない。独断的とされる政治姿勢が招いた結果だ。 登録に韓国の理解は欠かせない。覇権主義的な動きを強める中国や核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を抑止する観点からも、米国を含めた日韓の緊密な連携は不可欠なはずだ。 | |
西日本新聞 | 日米同盟強化 国民への説明軽んじるな |
訪米中の岸田文雄首相がバイデン大統領と会談し、安全保障分野の連携強化に合意した。自衛隊と米軍の一体的な運用が加速する。 外交まで米国偏重になるのは危うい。日本は戦後築いてきた平和国家として独自の外交を展開し、地域の緊張緩和に貢献すべきだ。 | |
北海道新聞 | 政治改革特別委 まず実態解明の徹底を |
衆参両院は、自民党派閥の裏金事件を受け、政治改革特別委員会を相次いで設置した。 政権党としての政策推進の正当性が問われている。野党案を全て受け入れるくらいの覚悟がなければ、国民の信頼回復は望めまい。 | |
河北新報 | 成年後見制度見直し 利用者の尊厳と意思が第一 |
超高齢化社会に不可欠な仕組みとして期待を受けて誕生したものの、使い勝手の悪さが指摘されて久しい。 多様化するニーズを踏まえ、利用者の尊厳や意思を最大限に考慮しながら制度を抜本的に改善していくことが必要だろう。 | |
静岡新聞 | 日米同盟の深化 国民へ丁寧な説明必要 |
訪米した岸田文雄首相は米ワシントンのホワイトハウスでバイデン大統領と会談し、在日米軍の連携強化に向けた指揮・統制枠組みの見直しで一致した。 それを根本に置き、対話を重視した外交を貫いてもらいたい。米国一辺倒に偏らない独自の外交姿勢も必要だ。 | |
神戸新聞 | 警察の司法取引/透明で公正な捜査が前提 |
兵庫県警が自動車販売会社の元社長や税理士らを逮捕した融資金詐欺事件を巡り、捜査協力の見返りに刑事処分を減免する司法取引(協議・合意制度)が成立していたことが分かった。 供述への過度な依存を脱却する狙いもある。透明で公正な捜査を実現する大前提を忘れてはならない。 | |
中国新聞 | 韓国総選挙、与党大敗 日本との関係悪化気がかり |
韓国の総選挙で、対日関係の改善に尽くしてきた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の保守系与党が大敗した。 両国関係が良好であれば、北東アジア地域の平和と安定の土台にもなるはずだ。 | |
日本農業新聞 | 始まった物流24年問題 協業進め輸送力向上を |
トラック運転手の労働時間の規制強化が4月から始まった。農産物の輸送に欠かせない人繰りは、今後一層難しくなる。 東京から名古屋、福岡から広島などの距離感だ。協業を進め、効率良く都市に運ぶ連携策を模索したい。 | |
山陽新聞 | 首相の訪米 国内でも同盟強化説明を |
岸田文雄首相が米国を訪問し、バイデン大統領との会談や、連邦議会上下両院合同会議での演説に臨んだ。2015年の安倍晋三元首相以来となる国賓待遇を伴う公式訪米である。 東アジア地域の安定に向け、日中のハイレベル対話を進められるか。首相の手腕が問われる。 | |
世界日報 | 岸田首相訪米 同盟をさらなる高みへと導け |
岸田文雄首相が米国を訪問した。日本の首相が国賓待遇で訪米するのは安倍晋三氏以来9年ぶり。 また日米同盟や多国間枠組みの構築・運営で強い指導力を発揮し、そのスキームを日本の安全保障強化に結実させる努力が重要だ。 | |
茨城新聞 | 大阪・関西万博まで1年 現実変える道を照らせ |
大阪・関西万博が1年後に始まる。政府主導で準備は加速してきたが、万博がやって来るのを心待ちにする「わくわく感」が広がる気配はない。 未来を見据えた技術や、多様性を重んじる文化が、過酷な現実を変革する道を照らし出す祝祭になることを期待したい。 | |
秋田魁新報 | 移住・就職支援拠点 一元化、成果につなげよ |
県が東京・京橋に設けた「県あきた暮らし・交流拠点センター(愛称アキタコアベース)」が今月で半年を迎えた。 文字通り移住・就職の動機付けとなる中核施設としなければならない。 | |
山形新聞 | 韓国総選挙で与党惨敗 関係改善、流れ止めるな |
韓国総選挙は、最大野党「共に民主党」が議席の半数以上を獲得する圧倒的勝利を収め、尹錫悦(ユンソンニョル)政権の保守系与党「国民の力」は惨敗した。 尹氏は世論への丁寧な対応が求められるが、日本も長期的な関係維持に向け、歴史問題で韓国にくすぶり続ける不満を和らげるための対応を検討していく必要があろう。 | |
福島民友新聞 | 日本版DBS/子ども守れる仕組みつくれ |
卑劣な性犯罪から、子どもたちが安全に生きる権利を守る仕組みにしなければならない。 雇用者側が子どもらの訴えを軽視して、対応を怠ることがあってはならない。政府は、安全確保措置が的確に実行されるよう、判断基準などを明示する必要がある。 | |
福島民報 | 【阿武隈川水害試算】危機意識高めて対策を |
気候変動による降水量の増加を踏まえた国土交通省東北地方整備局の初の試算で、福島、宮城両県の阿武隈川流域は4万4100世帯が浸水する可能性があるとされた。 豪雨は河川整備の完了を待ってはくれない。いつ起きても被害を避けられるよう、避難の在り方を含め、各家庭のルールを普段から話し合っておきたい。 | |
福井新聞 | 除染土の再利用 安全の理解醸成、道筋示せ |
東京電力福島第1原発事故後に発生した大量の除染土をどう再利用するのか。 原発処理水問題と同様に、除染土の再利用は全国の課題として考えるべきだろう。本格実施につながるよう、国は国民理解の拡大と有効な次の施策を展開してほしい。 | |
高知新聞 | 【韓国与党大敗】日韓関係の悪化を防げ |
韓国総選挙(国会定数300)は、革新系の最大野党「共に民主党」が比例代表向けの系列政党と合わせ175議席を獲得し、尹錫悦(ユンソンニョル)政権の保守系与党「国民の力」に圧勝した。 来年は日韓国交正常化60年という節目の年だ。安保を含む幅広い共通の課題に立ち向かう対等なパートナーとして関係を築いていきたい。 | |
佐賀新聞 | 大阪・関西万博まで1年 現実変える道を照らせ |
大阪・関西万博が1年後に始まる。政府主導で準備は加速してきたが、万博がやって来るのを心待ちにする「わくわく感」が広がる気配はない。 未来を見据えた技術や、多様性を重んじる文化が、過酷な現実を変革する道を照らし出す祝祭になることを期待したい。 | |
東奥日報 | 関係改善の流れ止めるな/韓国与党惨敗と日本 |
韓国総選挙は、最大野党「共に民主党」が議席の半数以上を獲得する圧倒的勝利を収め、尹錫悦(ユンソンニョル)政権の保守系与党「国民の力」が惨敗する結果となった。 尹氏は世論への丁寧な対応が求められるが、日本も長期的な関係維持に向け、歴史問題で韓国にくすぶり続ける不満を和らげるための、より一歩踏み込んだ対応をとっていく必要がある。 |
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