知床観光船事故:安全を最優先とすべき?社説はどう書く
知床観光船事故が起きて朝日新聞が「万全の注意を払い、安全を最優先にしろ!」という社説を書いていて、他はどうなのか気になり調べました。
30紙が事故に関して社説を出しており、その内12紙が安全を最優先とすべきとしています。
個人的見解としては、安全基準(公的、業界、自社のもの)を守れば良いと思います。
安全を最優先にしたらレジャーなどできない。
なんでも安全安全というのは逆に安全を棄損するものだと思う。
川に行くとぱっと見で危険がないのに「危険だから入るな」みたいな看板をよく見る。
何がどう危険なのかは、小さな危険を体験しないと実感できない。
■朝日新聞
産経新聞/東京新聞/京都新聞/神戸新聞/静岡新聞/佐賀新聞/信濃毎日新聞/南日本新聞/宮崎日日新聞/山形新聞/山陰中央新報/愛媛新聞/新潟日報/東奥日報/福井新聞/福島民報/茨城新聞/陸奥新報
30紙が事故に関して社説を出しており、その内12紙が安全を最優先とすべきとしています。
個人的見解としては、安全基準(公的、業界、自社のもの)を守れば良いと思います。
安全を最優先にしたらレジャーなどできない。
なんでも安全安全というのは逆に安全を棄損するものだと思う。
川に行くとぱっと見で危険がないのに「危険だから入るな」みたいな看板をよく見る。
何がどう危険なのかは、小さな危険を体験しないと実感できない。
安全が最優先と主張する新聞
■朝日新聞
それぞれに万全の注意を払い、安全を最優先にした行動を徹底してもらいたい。■毎日新聞
安全を最優先すべき旅客事業者の姿勢として、理解しがたい。■日本経済新聞
観光や輸送に関連する事業者は利用者や乗客の安全最優先を肝に銘じ、事故防止の対策をあらためて徹底してほしい。■読売新聞
観光船の運航会社は、事故が発生した場合、いかに乗客の命を守るか、安全を最優先にルートや装備、対応手順を点検すべきだ。
観光に携わる全ての関係者は、安全確保が最優先であることを改めて肝に銘じ、施設や設備の点検に取り組んでほしい。■北海道新聞
コロナ禍で落ち込んだ売り上げの回復に観光地の期待は大きいだろうが、事業者は安全最優先を改めて肝に銘じてもらいたい。■中国新聞
休業を経て、久しぶりに大勢の客を迎える観光地も多かろう。安全を最優先にして、万全の点検と準備を整えてほしい。■山陽新聞
出掛ける側も迎える側も、安全を最優先にした準備や行動を徹底したい。■沖縄タイムス
事業者は、気象条件による運航の判断基準をしっかりと設け、安全を最優先にルートや装備、対応手順をいま一度点検してほしい。■福島民友新聞
命を預かる運航会社と乗員が安全を最優先にするのは言うまでもない。■高知新聞
最優先である安全をないがしろにすることは認められない。■桐生タイムス
危険や不安の要素が少しでもあればプロとして安全を最優先する。■世界日報
大型連休を控える中、他の交通機関は今回の事故を他山の石とし、安全最優先で業務を遂行しなければならない。
安全が最優先と主張する新聞
産経新聞/東京新聞/京都新聞/神戸新聞/静岡新聞/佐賀新聞/信濃毎日新聞/南日本新聞/宮崎日日新聞/山形新聞/山陰中央新報/愛媛新聞/新潟日報/東奥日報/福井新聞/福島民報/茨城新聞/陸奥新報
安全が最優先と書く社説一覧
新聞 | 社説 |
---|---|
要約 | |
世界日報 | 知床観光船事故 安全管理は十分だったか |
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が浸水し、乗っていた26人が行方不明となった事故では多くの死者が出ている。海上保安庁や自衛隊、消防などは行方不明者の捜索・救助に全力を挙げなければならない。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客数が減少する中、地元の観光業にとっては大きな打撃となろうが、これだけ大きな事故が起きた以上、当然の対応である。交通機関は他山の石に大型連休を控える中、他の交通機関は今回の事故を他山の石とし、安全最優先で業務を遂行しなければならない。 | |
中国新聞 | 知床観光船事故 惨事なぜ防げなかった |
楽しいはずの観光が暗転した。痛ましい海の惨事だ。 休業を経て、久しぶりに大勢の客を迎える観光地も多かろう。安全を最優先にして、万全の点検と準備を整えてほしい。 | |
日本経済新聞 | 事故究明と連休の安全徹底を |
北海道・知床半島沖のオホーツク海で26人が乗った観光船が遭難し、多数の死者が出る痛ましい海難事故が起きた。現場海域では海上保安庁などによる捜索が続いている。 家族連れや友人との屋外レジャーでも熱中症や水難などの危険がつきまとう。開放感が大きなトラブルにつながることのないよう注意すべきだろう。 | |
朝日新聞 | 観光船遭難 尊い命なぜ失われた |
重大な海難事故が発生した。乗客24人と乗員2人を乗せ、北海道・知床半島沖を航行していた観光船がおととい午後、消息を絶った。 自身の体調、気象条件、機器の整備、稼働させるまでの手順――。それぞれに万全の注意を払い、安全を最優先にした行動を徹底してもらいたい。 | |
読売新聞 | 知床観光船遭難 不明者の捜索に全力を挙げよ |
海上から雄大な自然を眺める人気の観光船で、何が起こったのか。国は行方不明者の捜索に全力を挙げるとともに、遭難当時の状況を詳しく調べる必要がある。 近年は、観光船による座礁事故や衝突事故が各地で後を絶たない。観光船の運航会社は、事故が発生した場合、いかに乗客の命を守るか、安全を最優先にルートや装備、対応手順を点検すべきだ。 | |
山陽新聞 | 知床の観光船事故 惨事に至る背景の究明を |
結婚を誓っていた若いカップル、両親と一緒だったはずの幼い女の子、ゴルフ仲間…。観光客らの命を奪う惨事となった。 新型コロナウイルス禍による休業を経て、待望の客を迎える観光地も少なくない。出掛ける側も迎える側も、安全を最優先にした準備や行動を徹底したい。 | |
桐生タイムス | 人の命を預かる意識 |
北海道の知床半島沖で観光船が浸水し、乗っていた26人のうち11人が亡くなった。残りの15人の捜索は今も続いている。 変わらない価値観のはずだ。TAGS:事故北海道知床観光船。 | |
沖縄タイムス | 知床観光船事故 捜索と原因解明を急げ |
北海道・知床半島沖で23日午後、観光船が「沈みかけている」と連絡した後、消息を絶った。乗客24人、乗員2人が乗っていた。 県内ではすでに海のレジャーシーズンに入っている。事業者は、気象条件による運航の判断基準をしっかりと設け、安全を最優先にルートや装備、対応手順をいま一度点検してほしい。 | |
福島民友新聞 | 知床観光船事故/不明者救助と原因究明急げ |
北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行していた観光船が23日午後、消息を絶った。船には子ども2人を含む乗客乗員26人が乗っていた。 事業者は船体や安全な運航に欠かせない備品などを入念に点検してもらいたい。また、観光客の書き入れ時とはいえ、天候が悪く、乗客の安全を確保できない場合は営業中止などをちゅうちょなく判断すべきだ。 | |
高知新聞 | 【知床観光船遭難】安全重視の運航だったか |
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が遭難した事故は、乗客乗員26人のうち、これまでに発見された11人の死亡が確認された。なお15人が行方不明になっている。 高知県内も人の動きが多くなり、海や山のレジャーと親しむ機会も増える。もちろん日常から意識すべきことだが、すべては安全あってのことという思いを改めて確認したい。 | |
北海道新聞 | 知床の運航会社 危機意識甘く責任重大 |
知床半島沖を航行していた乗客・乗員計26人の小型観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が遭難して、あすで1週間になる。まだ多くの人が行方不明だ。 久々に各地で多くの人出が見込まれる。コロナ禍で落ち込んだ売り上げの回復に観光地の期待は大きいだろうが、事業者は安全最優先を改めて肝に銘じてもらいたい。 | |
毎日新聞 | 観光船の社長会見 安全意識の欠落明らかに |
北海道の知床半島沖で浸水した観光船の運航会社「知床遊覧船」の社長が、事故発生から5日目に初めて記者会見した。浮き彫りになったのは、運航管理のずさんさだ。 船体は見つかっておらず、事故が起きた経緯は分かっていない。このような惨事を二度と起こさないために、原因を究明しなければならない。 | |
読売新聞 | 知床観光船事故 誤った出航判断が惨事招いた |
荒天が予想される中、大勢の観光客が乗った船を出航させた運航会社の責任は重大だ。安全軽視が甚だしい。 今回の事故は、大型連休を目前に控えた全国の観光地にも衝撃を与えた。観光に携わる全ての関係者は、安全確保が最優先であることを改めて肝に銘じ、施設や設備の点検に取り組んでほしい。 |
その他事故に関する社説一覧
新聞 | 社説 |
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要約 | |
佐賀新聞 | 救助と原因究明を急げ 知床観光船事故 |
子ども2人を含む乗客乗員計26人を乗せ、北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行中の観光船が「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部に救助を要請し、行方不明になった。1管の航空機や巡視船、地元の漁船に陸海空自衛隊の航空機も加わって現場海域の捜索を続けており、岩場などで乗客らの発見と死亡確認が相次いだ。 斜里町には現地対策本部が置かれ、運輸安全委員会の船舶事故調査官も現地入りした。救助と原因究明に全力を挙げるのは言うまでもないが、乗客の家族に、できる限りの支援と情報提供をするよう心がけてほしい。 | |
北海道新聞 | 知床観光の海難 捜索と原因究明全力で |
大型連休入りを前に、近年例のない重大な観光船事故が起きた。おととい、知床半島の西側を航行していた小型観光船から救助要請があった。 この大型連休はコロナ対策の移動制限が解かれ、道内各地で多くの人出が見込まれる。各事業者は安全に万全を期さねばならない。 | |
宮崎日日新聞 | 知床観光船事故 |
子ども2人を含む乗客乗員計26人を乗せ、北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行中の観光船が「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部に救助を要請し、行方不明になった。1管の航空機や巡視船、地元の漁船に陸海空自衛隊の航空機も加わって現場海域の捜索を続けており、岩場などで乗客らの発見と死亡確認が相次いだ。 斜里町には現地対策本部が置かれ運輸安全委員会の船舶事故調査官も現地入りした。救助と原因究明に全力を挙げるのは言うまでもないが、乗客の家族にできる限りの支援と情報提供をするよう心がけてもらいたい。 | |
山形新聞 | 知床観光船事故 救助と原因究明を急げ |
子ども2人を含む乗客乗員計26人を乗せ、北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行中の観光船が「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部に救助を要請し、行方不明になった。1管の航空機や巡視船、地元の漁船に陸海空自衛隊の航空機も加わって現場海域の捜索を続けており、岩場などで乗客らの発見と死亡確認が相次いだ。 斜里町には現地対策本部が置かれ、運輸安全委員会の船舶事故調査官も現地入りした。救助と原因究明に全力を挙げるのは言うまでもないが、乗客の家族に、できる限りの支援と情報提供をするよう心掛けてほしい。 | |
産経新聞 | 知床観光船事故 業者は安全第一の確認を |
北海道知床半島沿岸で不明となった観光船には子供2人を含む観光客24人と乗員2人の計26人が乗っていた。海上保安庁や北海道警、自衛隊などが懸命の捜索を続けているが、冷たい海で救助した人の意識はなく、救出活動は難航している。 台風による荒天の中で出航を強行したことが事故につながったとされる。過去の重大事故の反省を、決して忘れてはならない。 | |
茨城新聞 | 知床観光船事故 救助と原因究明を急げ |
子ども2人を含む乗客乗員計26人を乗せ、北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行中の観光船が「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部に救助を要請し行方不明になった。1管の航空機や巡視船、地元の漁船に陸海空自衛隊の航空機も加わって現場海域の捜索を続けており、岩場などで乗客らの発見と死亡確認が相次いだ。 斜里町には現地対策本部が置かれ、運輸安全委員会の船舶事故調査官も現地入りした。救助と原因究明に全力を挙げるのは言うまでもないが、乗客の家族に、できる限りの支援と情報提供をするよう心がけてほしい。 | |
京都新聞 | 知床観光船遭難 捜索と原因解明を急げ |
雄大な景色を望む人気の観光地で、なぜこんな惨事が起きたのか。北海道・知床の沖合で観光船が浸水して消息を絶ち、子どもを含む26人が安否不明となった。 コロナ感染はまだ収束していないものの、大型連休が近づき、各地でにぎわいが予想される。観光に携わる事業者は改めて安全確保に努めてほしい。 | |
信濃毎日新聞 | 知床観光船事故 命を預かる自覚あったか |
北海道・知床の雄大な自然を海から望むクルーズで、痛ましい遭難事故が起きた。知床半島沖で観光船「KAZU1(カズワン)」(19トン)が浸水後に消息を絶ち、懸命の捜索が続いている。 冷たい海に落ちればすぐに体温を奪われ、命の危機に陥ってしまう。救命設備の充実が欠かせない。 | |
南日本新聞 | [知床観光船事故] 不明者の救助急ぎたい |
北海道・知床半島沖のオホーツク海で、子ども2人を含む計26人が乗った観光船が消息を絶った。遭難したとみられ、知床岬周辺の岩場などで乗客らの発見と死亡確認が相次いでいる。 今週末には大型連休が始まる。事業者には、あらためて安全管理の手順を確認してもらいたい。 | |
山陰中央新報 | 知床観光船事故 捜索と原因究明を急げ |
子ども2人を含む乗客乗員計26人を乗せ、北海道・知床半島沖のオホーツク海を航行中の観光船が「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部に救助を要請し、行方不明になった。23日のことだ。 斜里町には現地対策本部が置かれ、運輸安全委員会の船舶事故調査官も現地入りしている。捜索と原因究明の一方で、乗客の家族に、できる限りの情報提供と支援を行うよう心がけてほしい。 | |
新潟日報 | 知床観光船事故 捜索と原因究明に総力を |
知床の大自然を楽しむはずの船の観光ツアーが、一転して多くの犠牲者を出す大惨事になった。残る不明者の捜索を急ぐとともに、原因究明に総力を挙げたい。 安全軽視は重大な事故を招きかねない。事業者は、船体の点検や安全管理を改めて見直し、事故防止を徹底してもらいたい。 | |
東京新聞 | 知床観光船事故 安全確認を徹底せねば |
北海道・知床半島沿岸で観光船が遭難し、犠牲者が相次いで確認された。不明者の救出を急ぐとともに、事故の再発防止に向けて、事故原因の究明と安全の再確認に努めてほしい。 船に限らない。交通機関や遊具なども含め、安全確認をいま一度、徹底すべきである。 | |
毎日新聞 | 知床の観光船事故 惨事招いた責任は重大だ |
行方不明者の捜索に全力を挙げるとともに、惨事が起きた原因を究明しなければならない。北海道の知床半島沖を航行していた観光船が消息を絶った。 今年は3年ぶりに、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されていない中でゴールデンウイークを迎える。観光地を訪れる多くの人が安心できるよう、安全対策の徹底が求められる。 | |
神戸新聞 | 知床観光船遭難/惨事招いた原因の究明を |
北海道・知床半島沖のオホーツク海で23日、乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン)」が遭難した。子どもを含む乗客らの死亡が相次いで確認され、依然多くが行方不明となっている。 大型連休が近づく中、観光船の事故は人ごとではない。各事業者は安全対策を改めて徹底してほしい。 | |
福井新聞 | 知床観光船の遭難 救助と原因究明に全力を |
北海道・知床半島沖で子ども2人を含む乗客乗員26人を乗せ航行中だった観光船が浸水後に消息を絶った遭難事故。第1管区海上保安本部の巡視船や航空機、地元の漁船に陸海空自衛隊の航空機も加わって現場海域などの懸命の捜索を行っており、岩場などで乗客らの発見が相次いでいる。 福井県内でも小浜や坂井市三国町などの遊覧船が観光の目玉になっており、今回の事故を教訓に万全の対策を講じてもらいたい。そのためにも救助と原因究明に全力を挙げる必要がある。 | |
福島民報 | 【観光船遭難事故】再発防止へ総点検を |
北海道・知床半島沖で発生した観光船の遭難事故は多くの死者を出す惨事となった。本県在住者も巻き込まれた。 それでも同種の事故は絶えず、国側の監督責任が取りざたされた例は少なくない。国も旅客船だけではなく集客関連業全般に幅を広げ、対策を強化すべきだ。 | |
静岡新聞 | 知床観光船遭難 不明者の救助に全力を |
北海道・知床半島を海上から巡る観光船が遭難し、消息を絶った。乗客乗員は26人。 家族とともに美しい景色などを楽しめる観光船は各地で人気があるが、トラブルも相次いでいるという。悲惨な事故が繰り返されぬよう、しっかりとした対策を講じることが求められる。 | |
愛媛新聞 | 観光船遭難 不明者発見と家族支援に全力を |
なぜこんな大惨事になったのか。徹底究明を求める。 大型連休は各地で人出が見込まれる。すべての関係者が当事者意識を持って安全を点検してほしい。 | |
陸奥新報 | 知床観光船事故「運航に関する制度の検証必要」 |
北海道・知床半島沖で23日に発生した観光船「KAZU1(カズワン)」(19トン)の遭難は、26人の死者・不明者を出す惨事となった。海上、上空から懸命の捜索が続けられてきたが、26日夕になっても10人超が安否不明のままだ。 知床遊覧船も海上保安庁の安全講習を受けていたというのだからなおさらだ。不明者の救助、原因究明とともに、運航に関する各種制度に不備はないのか検証を急ぐ必要がある。 | |
信濃毎日新聞 | 知床観光船事故 乗客の安全軽んじた末に |
北海道・知床半島沖で乗客24人と乗員2人が乗った観光船「KAZU1(カズワン)」が遭難した事故で、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長が初めて記者会見した。浮かび上がるのは、同社のあまりにもずさんな安全管理体制と、危機管理意識の欠如だ。 この時点で踏み込んだ手だてを取れなかったか。安全軽視の事業者の独断専行を許さない仕組みに整えていく必要がある。 | |
山形新聞 | 知床遭難で社長会見 安全対策の強化を図れ |
北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人を乗せた観光船が遭難した事故を巡り、運航会社「知床遊覧船」の社長が事故発生から5日目の27日になって、ようやく記者会見した。社長は天候の悪化が見込まれる中での出航について「間違っていた」と述べた。 斉藤鉄夫国交相は「二度と悲惨な事故を起こさないよう対策を総合的に検討する」としている。乗客の安全や人命を軽視するような事業者は、一掃しなければならない。 | |
山陰中央新報 | 知床遭難で社長会見 安全ないがしろにした |
北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人を乗せた観光船が遭難した事故を巡り運航会社「知床遊覧船」の社長が事故発生から5日目の27日になって、ようやく記者会見した。これまで社長は地元の斜里町や国土交通省による非公開の説明会に何度か同席し、乗客家族らからの質問に応じたが、公の場で事故について語ることはなかった。 荒天が予想されても、ツアーを実施することが常態化していたとされ、客の安全よりも収益を優先した末の「人災」ともいえる。事故の経緯と背景について、踏み込んで解明を尽くすことが求められる。 | |
朝日新聞 | 観光船事故 安全軽視が生んだ悲劇 |
知床半島沖で消息を絶った観光船の運航会社の社長がおととい、事故後初めて会見した。尊い人命を預かっているという緊張感をもって、己の仕事に向き合っていたとは思えない。 大型連休が始まった。旅客船だけでなく観光・行楽に携わる各事業者は、この惨事を他山の石として、施設や機器の安全な運用に徹してもらいたい。 | |
東奥日報 | 運航の安全ないがしろに/知床遭難事故で社長会見 |
北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人を乗せた観光船が遭難した事故を巡り、運航会社「知床遊覧船」の社長が事故発生から5日目の27日になって、ようやく記者会見した。それまで社長は地元の斜里町や国土交通省による非公開の説明会に何度か同席し、乗客家族らからの質問に応じたが、公の場で事故について語ることはなかった。 荒天が予想されても、ツアーを実施することが常態化していたとされ、客の安全よりも収益を優先した末の「人災」ともいえる。事故の経緯と背景について、踏み込んで解明を尽くすことが求められる。 | |
産経新聞 | 観光船事故原因 前兆の見逃しが許し難い |
重大事故には、必ずその前兆というべき事象がある。あの時この問題に正しく対処していれば、不備を明らかにしていればと後悔したときには、すでに悲劇的な結果を招いている。 謝罪すべき理由は「騒がせた」ことではない。被害者家族の怒りは当然で、誤った土下座には不快感しかない。 | |
福井新聞 | 知床観光船の社長会見 「至らなさ」が度を超える |
起こるべくして起きた事故だった―。知床半島沖で遭難した観光船の運航会社社長の記者会見を聞いて、そう感じた人も少なくないはずだ。 社長のずさんさが事故を招いたと言ってもいい」と証言。社長自ら一番の事故原因に挙げた「私の至らなさ」が度を超えていたというほかない。 |
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