"読書"の記事一覧

このままではデマ屋が飢えない!

『このままでは飢える! 食料危機への処方箋「野田モデル」が日本を救う』(鈴木宣弘)を読みました。 過去に散々、農業・食の安全についてデマをばらまいた東大鈴木宣弘教授ですが、本書はどうでしょうか、見ていきましょう。 ※過去に出たデマについては触れません はじめに「お金を出せば食料はいつでも輸入できる」 かつてはまかり通ったこうした考えはいまや、まったく通用しなくなったことをご存じだろうか。 中国の「食料爆買い」、ウクライナ紛争、あるいは異常気象などにより、食料や生産資材が思うように調達できなくなった現実をわれわれは突きつけられている。あっ、デマ本確定ですね。 これは「はじめ…

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レイト・レッスンズ―14の事例から学ぶ予防原則

「レイト・レッスンズ―14の事例から学ぶ予防原則」(監訳:松崎早苗、訳:水野玲子・安間武・山室真澄)を読みました。 水野玲子氏、山室真澄氏の名前があり図書館で借りたのですが、翻訳者なので、さすがに変なことは書いていないだろうと思いました。 これは、欧州環境庁の「Late lessons from early warnings: the precautionary principle 1896–2000」を訳したものです。 原文は上記のリンクから全て見られます。 予防原則とは何か「予防原則(precautionary principle)」というのはよく聞くが、その定義が何…

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F1のタネが危ないことにしたい

「タネが危ない」(野口勲)を読みました。 「はじめに」から飛ばしますねよくできた野菜を選抜し、タネ採りを続ければ、普通三年も経てばその土地やその人の栽培方法に合った野菜に変化していく。何を超適当なことを言っているのでしょうね。 だったら、温暖化に3年で対応できるって話になるが、そんなわけない。 単に生産者の好むものが選抜されているに過ぎない。 生命本来の無限の可能性を秘めたタネなのである。F1となんら変わらない。F1も代を経て固定化すれば、同じ「固定品種」になる。 チャンチャラおかしいね。 「一粒万倍」という言葉に示されるように、一粒の菜っ葉のタネは、一年後に約一万倍…

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日本一の農業県はどこか:農業の通信簿

「日本一の農業県はどこか:農業の通信簿」(山口亮子)を読みました。 「誰が農業を殺すのか」という窪田新之助氏との共著は以前読みました。 この本は初の単著らしいです。どうでしょうか。 参考文献はこちら。 農政のコスパ宮城大学の大泉一貫名誉教授に相談して「都道府県の農業産出額を農業関連の予算で割れば、どれだけ効率のいい農政をやっているかランク付けできる」というアドバイスからランクを出してみたそうです。 群馬、茨城、栃木・・・富山、福井、石川というランクとのこと。 読み進めていって疑問に思ったことは次のこと。 ・なぜ農業所得ではなく農業産出額を使うのか?  農業単独…

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なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか

『なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか』を読みました。 シンシアリーさんの本はこれで6冊目です。 儒教今では、韓国保健県社会研究所が発表したデータ(2014年)によると、「長男には父母の扶養責任がある」という認識を持つ韓国民はわずか2.0%しかいません。15年前となる1998年は22.4%でした。 「父母の扶養はその家族の責任だ」という韓国民の認識も31.7%までさがっています(1998年は89.9%)。儒教の国はずなのに惨憺たる結果ですね。 儒教の悪いところだけ残っているのでしょうかね。 韓国の儒教の話は「韓国を蝕む儒教の怨念」にいろいろ書かれていましたね。 日本の…

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「先見力」の授業

『「先見力」の授業』(掛谷英紀)を読みました。 掛谷氏の本は以下に続く4冊目です。 ・学者のウソ ・知ってますか?理系研究の“常識" ・学者の暴走 Amazonレビュー先見力のある人が、よくアマゾンでレビューする商品とは?  ところで、この本のことがきっかけで、「アマゾンのレビューがある時期を境に大きく変化する本がほかにもあるのではないか?」と考えました。  そういう本が多数あれば、予測や論争が決着した後に優勢となるレビューを最初のうちにしていた人を「先見力のあるレビュア」、逆に劣勢となるレビューを最初のうちにしている多数派を「先見力のないレビュア」と定義して、その違い…

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脳にも悪い!食品デマ本

「脳にも悪い!違反食品」(小若順一、国光美佳、食品と暮らしの安全基金)を読みました。 「違反食品」の基準●「違反食品」とは何か 「日本人の食事摂取基準」は、男女・年齢別に、1日の基準が設定されている。ここからは1食分の食事と比較できるように、「50歳~6歳・男性」の基準を3分の1にし、 ①食分として販売されている食品の、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛の実測値が、すべて推定平均必要量の80%以下か、 ②市販食品に、ご飯、みそ汁、サラダ野菜の「基本セット」をつけて、ふつうの食事にし、それら1食分のカル・マグ・鉄・亜鉛がすべて推定平均必要量の80%以下になる、 そんな市販食品を「…

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日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか

「日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか」(岩瀬昇)を読みました。 本のタイトルからわかる通り、戦前の石油のことが書かれています。 水ガソリン詐欺事件昭和13年(1938年)(昭和20年、西暦1945年に終戦)。 航空本部教育課長の大西瀧治郎(神風特別攻撃隊の創始者の一人)が海軍次官の山本五十六(海軍元帥でライトニングに撃ち落とされた人)に働きかけ海軍で実施された、水からガソリンを作り出す実験のことです。 ガソリンは炭化水素なので、炭素と水素から構成される。 水は、酸素と水素から構成されるので、化学の範疇ではガソリンを作りようがない(核反応で炭素を作り出せば可能だ…

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知らずに騙されていませんか? ネオニコチノイド 新版

「新版 知らずに食べていませんか? ネオニコチノイド」(水野玲子)を読みました。 昔の版を読んでデタラメっぷりをツッコミましたが、新版ではどうなっているか見ていきましょう。 昔の版でツッコんだ内容はスキップします。 論文をまるっきり読んでいませんねなぜEUは中止の決断ができたの? 科学的証拠の蓄積 世界一流の科学雑誌『ネイチャー』と『サイエンス』で、ネオニコチノイド農薬とミツバチ大量死を結び付ける証拠が発表されたからです。 ◆ネオニコチノイド農薬がミツバチの振興行動下させる。 ミツバチに致死レベルのネオニコチノイド(成分名:チアメトキサム)を与えた実験では、通常のハチと比…

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陸の深海生物

「陸の深海生物」(小松貴)を読みました。 「陸の深海生物」という意味深なタイトルなので、何だろう?と読んでみた次第です。 洞窟などの暗く湿った場所に住む昆虫の写真と説明が載っています。 個別の種については興味は無いので読み飛ばしました。 洞窟にいる虫の特徴として、白い(紫外線の防護が不要なので色素が抜ける)、湿気が高い所でないと生きていけない、足がやたらと長い、目が退化しているなどがあるそうだ。 そのため、石灰石採掘などのために上物が無くなるのは彼らにとっては致命的であるとのこと。 波打ち際の下にできた汽水で満たされた地下空隙に生息していたものが地下水生物の先祖ら…

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