「ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染」(平久美子)読みました。
この人は何の証拠もなくネオニコ中毒だと言った人です(真っ先に疑われる果物アレルギーの可能性について全く触れていない)が、どんな内容か見てみましょう。
※巻末にある引用文献の一覧
はじめに欧州でトウモロコシの種にまぶして機械で畑に撒くと、周辺のミツバチをはじめとする授粉昆虫、周囲をうっとうしいぐらい高密度で飛行していたガやトンボの類が激減し、その変化は年々加速した。なぜネオニコをコーティングしたトウモロコシの種をまくとミツバチが激減するんだ?
トウモロコシの種を食うわけでもなく、そこに花が咲いているわけでもな…
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「海洋生物と放射能の疑問50」を読みました。
図書館でこの本を見かけて「ALPS処理水」を「ALPS汚染水」と呼ぶような輩かな?と思い読んでみた次第です。
結論としては、普通の本であり、デマ本ではなかったです。
ぱらぱらと見て気になった点を書きます。
pⅰ:広島、長崎に投下された原子爆弾と放射能による健康被害、水爆実験による第五福龍丸乗組員の被ばく事故など核兵器の恐ろしさは忘れることができません。「はじめに」での記述です。
デマ本だと「広島、長崎、福島」を「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ」と書きたがるので、そこからも普通の本であることがうかがえます。
しかし「放射能によ…
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「自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード」(内藤正典、三牧聖子)を読みました。
と言いつつ、最後まで読む気にならず最初の50ページで終了。
イスラエルがあからさまな過剰防衛であることには同意するが内容が偏り過ぎでした。
アフガン戦争はテロ?アルカイダ殲滅作戦と同時に、アメリカ軍もNATO同盟国もタリバンと戦った。トルコは軍を派遣したが、偵察任務だけで戦闘には参加しなかった。
タリバンにとって、アメリカもNATO同盟国も侵略者であり占領軍だった。そこで民間人に多数の犠牲者が出た。タリバンとは無関係の住民から見れば、アメリカがテロ国家であり、戦闘に従事した国も同様だった。
…
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「もう原発にはだまされない」(藤田祐幸)を読みました。
なぜ読んだかというと、樋口英明という元裁判官による本「保守のための原発入門」(樋口英明)にこの本に書かれているデタラメにツッコんだのだが、図書館で偶然この本を見かけたためです。
どのようにデマが紹介されているのだろうか?と興味が湧いて手に取りました。
藤田氏は慶応大学で物理学の教員をやっていたとかいてありましたが、どのようなデマが書かれているのでしょうか?
臨界事故臨界事故とは、核分裂が連鎖的に続き、大量の熱や放射線が出ている状態(臨界)を制御できなくなる事態を指します。説明が間違っていますね。
制御できなくなることで…
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「女の氏名誕生」(尾脇秀和)を読みました。
この本を読むと女性の名前の付け方が現代とまるで違うことがわかります。
・江戸時代の女性の名前は二音節型というのが圧倒的に多かった。
きよ、かめ、たけ、じゆんなど。
りん、れん、みく、みゆ、りさ、りななどと今の人のようなものもあった。
・”お”を頭に付けて”おきよ”と他人を呼んでいた。
丁寧語のような意味があり、下女などを呼ぶ時や自分の名前を言う時には”お”をつけないケースがある。
”お”はあくまでも女性に対してであり、男性には付けない。
・江戸時代は村(現在の大字)ごとに管理されており、村は家を管理していた。
当…
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「カタツムリから見た世界: 絶滅へむかう小さき生き物たち」( トム・ヴァン・ドゥーレン)を読みました。
・ハワイにアフリカマイマイを駆除することを目的に肉食性のヤマヒタチオビ(これもカタツムリ)を導入したが、アフリカマイマイを食べず在来のカタツムリを優先して食べてしまった。
奄美大島にハブ除去のためにマングースを導入したがハブではなくアマミノクロウサギを襲ったというのと同じですね。
事前の影響調査をしたという形跡は全くなかった。
・粘液を出しながら進むがこれが結構重要な役割を果たしている。
粘液により木に逆さまでぶら下がることができる。
粘液を出すにはコストはかかるが…
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『「嫌われ者」の正体:日本のトリックスター』(石戸諭)を読みました。
これを見て、石戸氏はまともなことを言う人だなと認識したので読んでみようと思いました。
玉川徹――権力批判は最高の素材である2020年3月4日放映回で「医療機関にマスクを優先配布せよ」と訴えた同番組内でのコメントに、厚生労働省や内閣官房はツイッターでここぞとばかりに反論した。
「厚生労働省では、感染症指定医療機関への医療用マスクの優先供給を行った」(同省ツイッターより)
このツイートは瞬く間に広がり、医療関係者や医療ジャーナリストが「国民の不安を煽るメディアには官僚たちもファクトを以て対抗すべきだ」とこぞ…
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「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ」(響堂雪乃)を読みました。
秋嶋亮という名前が本名らしい。Wikipediaを見ると「社会学著作家」として名が通っているらしい。
社会学ねぇ。その名前を見ただけで胡散臭く思えるが、読んでから判断しましょう。
まえがき君たちが対峙する脅威とは、外国資本の傀儡と化した自国政府であり、生存権すら無効とする壮絶な搾取であり、永劫に収束することのない原発事故であり、正常な思考を奪う報道機関であり、人間性の一切を破壊する学校教育であり、貿易協定に偽装した植民地主義であり、戦争国家のもたらす全体主義である。そしてこれらの諸々が砂山のように堆積し…
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「森のきのこを食卓へ」(増野和彦)を読みました。
・キノコの生産量
2019年は、1位エノキタケ約13万トン、2位ブナシメジ約12万トン、3位生シイタケ7万トン、4位マイタケ5万トン、5位エリンギ約4万トン
1970年代からエノキタケ、80年代後半からブナシメジ、90年代からマイタケ、2000年からエリンギの生産量を増やした。
そうだよね。エリンギって昔は無かった。そしてエリンギって日本のキノコではない。
・干しシイタケは現在も80%は原木栽培だが、他は菌床栽培がメインで大規模化して減っている。
魚野川に行くと右岸に雪国まいたけの工場が見える。そこも菌床栽培なのでしょ…
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「グラウンド・ゼロがくれた希望」(堤未果)を読みました。
この本は堤氏の処女作ですが最初からデマ屋であったか見ていきましょう。
プロローグ外から攻撃されたことのないアメリカで、繁栄の象徴だったツインタワーが破壊され、3000人近くの人が死んだ。2023年に出した「堤未果のショック・ドクトリン」でも「過去に一度も外から攻撃されたことのないアメリカ本土」と書いていたが歴史について不見識であるのはこの時からなのですね。
英米戦争は何だったのですかね?
絶対安全だと思っていたアメリカが、いつまた襲われるかわからない場所になってしまったこと。個人が何を思うかは好き勝手にしてくれればよい…
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