『「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論』(川端裕人 )を読みました。
川端裕人氏の本は何冊か読んだがご本人も色盲なのだそうだ。
色盲は連続的で多様だということが書かれている。
先天的色覚「異常」の人は区別できるが、「正常」の人は区別できない色があるそうだ。
このことから、完全に「多様性」だということがわかる。
「異常」は原語としての「常と異なる」(メジャーではない)という意味でとらえるのならばよいのだが、劣っている・病気のような意味合いで使っている人がいるから問題なのだろうと思った。
連続的で多様だという話で、真っ先に思いついたのは発達障害。
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「お米が消える日: なぜ日本人の主食が守られないのか」(安田節子)を読みました。
有名なデマ屋の本であり、過去に何度も登場しているデマは基本スキップしますが、特に気になったところだけ言及します。
しかし、米関係の悪本が沢山出回っているようで問題ですね。
この本は三和書籍からの出版ですが、過去読んだ本は全てデマ本という素晴らしい出版社です。
はじめに米はそれだけで十分なカロリー源であり、特にタンパク質は吸収率のよい良質のものだ。典型的な日本食の栄養バランスの良さは、日本の風土に則した祖先の深い知恵が生きている。種は何年も保存することができる。まことに有難い穀物だ。見事に単なる思…
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「復興ストレス:失われゆく被災の言葉」(伊藤浩志)を読みました。
①脳死臓器移植
②遺伝子組み換え食品
③福島第一原発事故関係の「美味しんぼ」の鼻血
プロローグで、この3つを同列に扱っていて、読む価値がないと判断しました(結局読んだのは「プロローグ」と「あとがき」だけ)。
①は、人の死の定義をどうするかというお気持ちの問題。
②は、現在の安全性審査に従っていれば科学的に安全であると科学的コンセンサスができています。
③も、「美味しんぼ」の前提では、放射線は鼻血の原因ではないというのが科学的コンセンサスです。
②③で科学的コンセンサスが無いかのように本書では示されて…
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「アリ語で寝言を言いました」(村上貴弘)を読みました。
興味深いことが色々書かれていたので箇条書きします。
第1章 アリはすごい!・働きアリだけになっても7年間コロニーが維持されることがある
・通常、働きアリは年齢で役割が決まっている。若いうちは巣の中で、年を取ると巣の外で働く(危険で残された寿命が短いため)。
・北アメリカやオーストラリアの乾燥地帯にある「ミツツボアリ」は、お腹に蜜を溜め込み、天井にぶら下がり、食料が少ない時期にそれを供給する。
・「ジバクアリ」は、敵に襲われたりした時に胸にある毒腺を膨らませて爆発させる。その時に死んでしまう。
・ひとつの巣に複数の女王…
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「核兵器」(多田将)を読みました。
内容は良いと思うのですが、読みにくい。
「発条」と書いていて、何と読むのだろう?と考えてしまう。
文脈から「バネ」であることはわかるが、普通そう書かないし、「発条」と書く理由がわからない。
ちゃんと校正してもらいたかった(わざとこうした?わざとならば何の意図がある?)。
他には、硼素(ホウ素)、弗化水素酸(フッ化水素酸)、沃素(ヨウ素)、延いては(ひいては)、齎す(もたらす)、雖も(いえども)、跋(ばつ:あとがきという意味)など。
「イメージ」も「イメイジ」としていたり意味わからん。
特に目に留まった内容を列挙します。
・ポロニ…
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「歪められる食の安全」(山田正彦)を読みました。
多数のデマ・デタラメをご堪能下さい。
・第一章 「無添加」と表示ができなくなった
・第二章 パンの原材料である小麦の産地がわからない
・第三章 消された「遺伝子組み換えでない」という表示
・第四章 ゲノム編集食品は表示不要に
・第五章 食品表示をめぐる攻防
・第六章 日本の水田がなくなる
・第七章 私たちにできることはたくさんある
・参考文献
第一章 「無添加」と表示ができなくなった自分のことを棚に上げる元農林水産大臣・弁護士消費者庁が食品表示に関するガイドライン案をまとめたのは、実はこの会議の4か月前、21年…
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「農協が日本人の“食と命”を守り続ける!」(久保田治己)を読みました。
本の帯にデマ屋として有名な堤未果氏が載っています。
過去に堤氏が帯にある本は全てデマ本でしたが、この本はどうでしょうか?
第1章 コウノトリとJAたじま人間は、今の日本人は、一体何を食べているのか、何を食べさせられているのか。次々と規制緩和されている食品添加物や輸入食品の残留農薬基準を理解している消費者は、どのくらいいるのだろうか。うわぁ。JA全農の元常務理事でもこの低レベルさには驚きます。堤氏が帯に載るわけだ。
規制緩和されているという事実はないので、それを「理解している消費者」というのは、間違った理解…
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「勲章の近代史: 権威と欲望のメカニズム」(刑部芳則)を読みました。
というか、登場する用語が多すぎてついていけないので途中で挫折しました。
・・・さらに小川賢治『勲章の社会学』(晃洋書房、二〇〇九年)は、現代社会学の観点から日本と外国の勲章制度を比較しているが、近代日本の勲章制度の歴史的な考察に不十分さが感じられる。
つまり、これまで日本近代史として勲章制度を考察した研究は存在しないのである。
・・・
本書は、日本史研究者が歴史学の研究手法にもとづいて描く、初の勲章の歴史書である。今まで、勲章に関する体系的な書籍が無いと言ってたが、その後にそのような研究が存在しないという。
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「ヘンな科学」(五十嵐杏南)を読みました。
この本では、イグノーベル賞を受賞した研究が紹介されています。
面白いのを紹介します。
・ビッグサンダーマウンテンで尿路結石が出る
後ろの席の方が効果が高い。
スペースマウンテンなどより激しいものでは効果はない。
時速65kmで速すぎず、ガタガタ動くのが良いらしい。
・性行為の後にはスギ花粉やダニのアレルギー症状が弱まる
リラックスすることが効いているらしい
・昇進はランダムで行うと良い
昇進前後で求められる能力に差がある場合は、ランダムの方が当たり外れが少ないとのこと。
・心臓移植をしたネズミの寿…
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「知れば知るほどおもしろい お米のはなし」(柏木智帆)を読みました。
悪評をもとに読もうと思ったわけではないと思うのだが、実際読むとおかしな記述が沢山あった。
質の低い参考文献をそのまま信用して書いているのかもしれません。著者は真贋能力が低いのかもしれない。
古墳現代の感覚で考えると、そんなに巨大な墓が必要なのだろうか......と疑問ですが、大きな古墳づくりに駆り出された人たちが食べるためにお米の生産量が増え、大きい古墳の周囲を囲む堀は田んぼの用水路としても使われるなど、古墳は結果として稲作と米食文化の発展の一助になりました。『「水田と前方後円墳」』によると、古墳の周りの堀は、そ…
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