"読書"の記事一覧

私たちはデマ屋に何をだまされているのか

「私たちは何を食べているのか」(安田節子)を読みました。 「はじめに」にもデマ満載でしたが、本編でいくらでも具体的な物が出てくると思うので、ツッコミはスキップします。 Ⅰ-① 農薬の人体汚染は待ったなし 相次ぐ警告(1) 除草剤グリホサートモンサントは遺伝子組み換え(GM)種子の90パーセントを握っていますが、それらGMの多くはラウンドアップを浴びても枯れないラウンドアップ耐性です。はい、ダウト! 「The sobering details behind the latest seed monopoly chart | PCC Community Markets」 これは…

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つくられた放射線「危険」論

『増補改訂版 つくられた放射線「安全」論』(島薗進)を読みました。 はじめに汚染地域の住民の、とりわけ子どもの健康に「直ちに影響がない」と言われても、先のことは知らされず、どうすればよいか分からない。それは、あなたが都合の悪いことを聞かなかったことにしているのではないですか? 例えば、枝野幸男官房長官は国会で次のように長期的にも影響はないと言っています。私は、三月十一日からの最初の二週間で三十九回記者会見を行っておりますが、このうち、直ちに人体あるいは健康に影響がないということを申し上げたのは、全部で七回でございます。  そのうちの五回は食べ物、飲み物についての話でございまして…

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新左翼・過激派全書: 1968年から現在まで

「新左翼・過激派全書: 1968年から現在まで」(有坂賢吾)を読みました。 というか、読もうとしました、が正しいですね。 「1 革共同系」まで読みましたが、何から何に分裂した、という話ばかりで、それぞれの主義主張が見えてこない。 立憲君主制・憲法改正・憲法九条・消費税などへの賛否をまとめた表でもあればよいのだが、パラパラとめくった限り600ページを超す本なのに表が一つも無い。 分裂・統合したとかは興味がないので、残りはほとんど読んでいない。 中核派と革マル派は同じものだと思っていたのだが、分裂して二つになったそうです。 最後に系統図ということで6個の図が示されてい…

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ウンコノミクス

「ウンコノミクス」(山口亮子)を読みました。 山口さんの本は過去2冊読んだことがありますが、まともだったので、この本もきっとそうなのでしょう。 目に留まったところを列挙します。 ・日本人の一日のウンコは200g。  昔は倍近くあった。食物繊維などたくさん食べていたからなのでしょうね。  欧米人はもっと少ない。  別途調べた「The human carbon budget: an estimate of the spatial distribution of metabolic carbon consumption and release in the United…

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Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち

「Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち」(シンシアリー)を読みました。 目に留まった点を書き留めます。 ・Z世代とは機動戦士Ζガンダムが好きな世代ではなく、韓国で「2030」と呼ばれる20代・30代の人のこと ・韓国には伝統人形(例えば日本の雛人形のようなもの)はない ・盗聴器・録音機などを使って勝手に記録することは韓国では違法ではない。  録音自体を違法とする国もあり、日本・イギリスは録音したものを他人と共有することが違法。  それを禁止する法律を作ろうとしたら、「私達の武器を奪われた」と自称弱者の人が騒ぐだろうと書いています。 ・韓国の紙幣には…

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科学的に間違ったサプリダイエット

「科学的に正しいサプリダイエット」(大貫宏一郎)を読みました。 「日本一のサプリ博士が答える」「科学的に正しい」とあるので、さぞかし科学的に正しいことが書かれているのでしょう。楽しみですね。 第1章 ダイエットの基礎知識本書で説明するダイエットサプリの多くが、この「機能性食品」です。そして、この機能性食品を一定の基準で表示できるよう国が制度化したものが「機能性表示食品」です。 簡単にいえば、機能性表示食品は機能性食品のエリートということになります。小林製薬の紅麹サプリ事件があってから、機能性表示食品にも懸念の声が上がっています。完璧な制度は存在しないので、常にブラッシュアップは…

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食のデマの属国日本①:はじめに

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 過去に散々デマを流してきた人(東京大学農学部の特任教授・名誉教授なのですけどね)なので、この本もデマ満載だと思うが、一応中身を見てから判断しましょう。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 初回は「はじめに」がツッコミ対象です。 法律名すら違います食料・農業・農村の「憲法」たる農業基本法が二五年ぶりに改正された。これは最初の一文ですが、赤字部分が不適切です。 「農業基本法」は1989年に廃止されて、そのような法律は通称も含め存在しません。 2024年に改正されたのは「食料・農業…

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日本史  敗者の条件

「日本史  敗者の条件」(呉座勇一)を読みました。 キャンセルカルチャー・オープンレターの被害者ということしか知りませんでしたが、目に留まったので読んでみました。 読んでみて初めて知ったのですが、普段は読まない自己啓発書の類でした。 一般的な自己啓発書とは異なり、「成功から学ぶ」のではなく「失敗から学ぶ」という内容です。 何をやっている人か知りませんでしたが、プロフィールを見ると日本中世史が専門とのこと。 時間がない人は、それぞれの最後の節だけ読むとよいでしょう。 源義経については「社会的に成功することは難しいが、成功者が驕ることなく身を慎むことはもっと難しい。そのこ…

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私たちは“正確な情報”を捨てていないか?

「私たちは何を捨てているのか」(井出留美)を読みました。 この人については胡散臭いイメージがありました。何をもってそう思ったかは覚えていませんが、以下のような超低レベルなデマを再生産していたのを見たからかもしれません。 種苗法改定 日本では種子法が廃止され、公共の種は企業に譲渡され、野菜の種子の実に9割が外国の圃場で生産されるようになった。また種苗法の改定で、これまで農家に認められてきた種の自家採取まで禁止され、毎年、企業から外国産の種を買わなくては農作物を生産できないようになってしまった。食料自給率を問う前に、農産物の種まで海外に依存することになってしまっているのだ(19)。 …

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「フクシマ、能登、そしてこれから」は「婦人之敵」

「フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる13人の物語」(藍原寛子)を読みました。 福島第一原発事故関連で「フクシマ」表記がされていてまともであったのは知る限り「フクシマ 土壌汚染の10年 - 放射性セシウムはどこへ行ったのか」(中西友子)のみです。 別に言葉狩りをしたいわけではありません。中西さんのように、科学的にまともなことを書いていて、福島県民を差別するような言動がなければ「フクシマ」と書いたところで問題とはしません。 著者の輝かしき経歴から風評加害者の類だと思いますが、一応中身を見てから判断しましょう。 13人のお話自体は、その人のことなので、著者である藍原…

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