「国民の違和感は9割正しい」(堤未果)を読みました。
この本へのツッコミ1回目は「はじめに」が対象となります。
うずらの卵で一人窒息死が出ると、大騒ぎして全ての卵を廃棄するのに、ワクチン後に数万人死亡しても、立ち止まるどころかわざわざ工場で大量生産し、定期接種を推奨してくる国。早速デマですね。
「小1はウズラの卵ダメ?給食窒息死から学ぶ食育」
これによると、小学校の給食で使用を取りやめたところもあり、急に販路を確保できず一部廃棄したケースもあったそうです。
また、一つの業者では「収入1割減」となったらしい。
※「出荷数減」ではないことに注意
データを見てみましょう。…
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「死なないための暴力論」(森元斎)を読みました。
暴力を定義づける①「暴力を定義づける①」ということで次が書かれている。政府だけではない。多くの企業も同じように私たちに暴力をふるっている。客として商品を買う場合、その商品の価値が勝手に決められている。200円くらいでつくられているのに、1000円で売られたりして、客は掠め取られているのである。労働も同じだ。商品をつくっている、あるいは実際に売っているのは労働者なのに、その売り上げは丸々労働者に支払われず、ほとんど企業に掠め取られる。税金の収奪も掠め取りの収奪も、暴力である。
・・・
は学生として留学したりすると、年金なるものの納付は…
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『うさんくさい「啓発」の言葉 人”財”って誰のことですか?』(神戸郁人)を読みました。
この本は「有識者」にインタビューしたのをまとめたそうです。
インタビューの対象に過去散々デマを流した堤未果氏が登場します。
主に堤氏が関係する部分をツッコみます。
はじめに第六章以降では、少し目先を変え、「啓発ことば」的な語彙が持つ特性を分解したときに見いだせる要素に着目。様々な分野で活躍されている、有識者の方々へのインタビューを通じて、その本質に迫るまでの軌跡をまとめました。専門知の力を借りて、私たちの心を揺さぶろうとする語句やフレーズの影響力について考察することで、言葉との適切な向き合…
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「分水嶺の謎 峠は海から生まれた」(高橋雅紀)を読みました。
過去に「土偶を読む」という本を批判した「土偶を読むを読む」という本を読みました。
土偶の専門家ではない人が極々一面的な判断から「土偶を読む」が書かれたが、「土偶を読むを読む」では”検証可能性がない”などの理由で滅多切りされていました。
「分水嶺の謎 峠は海から生まれた」は、「土偶を読む」に類するものではないか?というのが読んだ感想です。
そう思った理由を以下に述べます。
「旅の準備 | 地形の基本を知る」ということでp.51までを使ってデービスの河川争奪説の説明をしています。
キーワードとして次のものが…
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『「発達障害」と間違われる子どもたち』(成田奈緒子)を読みました。
第1章 「発達障害と間違われる子」が増えている現実に学校などから「発達障害では?」と指摘されて、私のところに相談にくる事例の中には、医学的には発達障害の診断がつかない例も数多く含まれているのです。
私はそのような例を「発達障害もどき」と呼んでいます。
発達障害もどきとは何かを大まかにお伝えすると、「発達障害の診断がつかないのに、発達障害と見分けのつかない症候を示している状態」を指します。
これは、私が診療を通して出会った子どもたちの症候を見る中でつくった言葉で、そういった診断名があるわけではないことを、ご注意くだ…
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「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を読みました。
出版社・書店に対する脅迫があったとか、読まずしてヘイト本だという主張を見かけたので読んでみた次第です。
読まないことには評価を下せないので見ていきましょう。
はじめに 伝染(p.10)昨今のご多分にもれず、北東部のリベラルアーツ・カレッジでは、みずから申請した名前、性的指向、人称代名詞の使用を認めている。(p.13)2017年10月、わたしが住むカリフォルニア州で、患者が申請した人称代名詞〔heやsheやtheyなど)の使用を拒んだ医療従事者に懲役を科す法律が制定された。*6ニューヨーク…
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「工作・謀略の国際政治 - 世界の情報機関とインテリジェンス戦」(黒井文太郎)を読みました。
目に留まった箇所を書きます。
・ハマスの件は、野外音楽フェスティバル会場を襲撃して拉致したりロケット砲を打ち込んだだけではなく、ガザを囲む壁を越えてイスラエル軍基地への攻撃をかけたそうだ。
・ウクライナでは2014年のクリミア侵攻以降アメリカによる情報機関の支援をうけている。
・ワグナルは民間軍事会社という体をとっているが、実態はロシア軍の情報機関GU(参謀本部総局)のダミー組織のような存在。
プリゴジンは軍隊出身ではなく、食料品店チェーン・レストラン・カジノ経営をしていて、プー…
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「空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ」(黒川信雄)を読みました。
黒川氏は産経新聞の記者でロシアに11カ月語学留学し、特派員として行っていたそうです。
ロシアの侵攻時にウクライナ・ロシアにはいなかったそうで、キーウに居た「ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録」より臨場感は劣るが、ロシア側の視線がよく描かれていると思います。
ロシア軍の行動がスマートフォンで撮影され、それが戦況を変える大きなきっかけになったケースは少なくない。現地メディアの第一報が、SNSにアップされた住民らの動画で構成されていることは当たり前となった。
そのような事態をロシア軍は強く…
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「難しいことはわかりませんが、50歳でも農業を始められますか?」(深瀬貴範)を読みました。
何歳でも問題なく始められますよ!みたいな無責任なことを書かれているか気になって読んだ次第です。
結論を言うと、ちらほら気になる書き方をしていたので(そのため途中で読むのを止めました)、個人的にはおすすめしません。
農業への関心が高まり、53歳からは自分でも家庭菜園で農業をするようになりました。著者のプロフィールは「農林水産省補助事業の元運営責任者であり、同省へ農業人材確保の提案も行ってきた農業キャリアコンサルタント」とあり、農家ではありません。
それにしても、家庭菜園は趣味の範疇であっ…
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「明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか」(福嶋聡)を読みました。
「トランスジェンダーになりたい少女たち」を書店から排除しようとしていることに関係したことを書いているのかな?と思い読んでみた次第です。
福嶋氏の経歴を見てひょっとしたら知っている人かも?と過去ログを調べると「フェイクと憎悪 : 歪むメディアと民主主義」の著者の一人でした。
13人の著者人で相対的にまともだと思えた2人の中の1人が福嶋氏。
ヘイト本のことを語っているのに、驚くことに「ヘイト」が何であるかを定義していないのです。
例えば「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に…
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