『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(鈴木宣弘、森永卓郎)を読みました。
森永氏(獨協大学経済学部教授)のことは名前を知っているくらいでどのような人かは知りません。
鈴木氏(東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)は、農業に関する有名なデマ屋です。
デマ本だと思いますが見ていきましょう。
第一章 世界経済はあと数年で崩壊する森永 2023年だったかな、農水省が有事の対策を発表しましたよね。いざとなれば食料は配給制にして、みんなでイモを植えてしのごうという。
鈴木 ええ。有事に食料危機が起きた場合、花農家などに強制的にイモや米を作るよう命令するための法律…
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『「やさしさ」の免罪符 暴走する被害者意識と「社会正義」』(林智裕)を読みました。
特に気になった箇所にコメントします。
この本の脚注・参考資料集はこちら。
第1章 被害者文化という侵略者断罪の流れは過去の行為にまで遡り、ときに歴史的人物にも及ぶ。たとえば2018年には、『大草原の小さな家』などで知られる米国を代表する児童文学作家、ローラ・インガルス・ワイルダーが、「作品の中に反先住民、反黒人の感情が含まれている」ことを理由に、冠の児童文学賞か名前を外された。
2013年からSNSのハッシュタグなどで発生し、2020年には米国で黒人のジョージ・フロイドが白人警察官に殺害された…
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「日本保守党 ~日本を豊かに、強く。」(百田尚樹、有本香)を読みました。
今のLGBTQ+騒ぎに閉口するが、これは誤読というか、判決文読んだ?百田 現に、2023年7月11日、最高裁判所が、経済産業省に勤めるトランスジェンダー女性の職員が、職場の女性用トイレの使用を制限されているのは不当だとして国を訴えた裁判で、トイレの使用制限を認めた国の対応は違法だとする判決を言い渡しました。いわば、トランスジェンダー女性を自称すれば、その人物は女子トイレでも女性更衣室でも自由に入れるという絶対的なお墨付きを、司法が与えたことになります。「そんなことはあり得ない」と言い切っていた人たちはどう責任をと…
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「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎)を読みました。
事前に著者およびこの本のことは知らなかったが、本のタイトルに目が留まり読み始めました。
最終書である9章で秋田の母校にて講演をするくだりでは不覚にも泣けてしまいました。
本で泣いてしまったのは久しぶりですね。前野氏自身には比べものにならないくらいの感情の高まりがあったのでしょう。
本の概要は上記リンクから見てもらうとして、目に留まったことを書き連ねます。
バッタ研究所が殺虫剤を保管する倉庫を訪れることになった。バッタを退治する際には大量の殺虫剤が使用されるが、殺虫剤は人や家畜にとっても有害で、環境汚染を…
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『安倍晋三VS.日刊ゲンダイ-「強権政治」との10年戦争』(小塚かおる)を読みました。
モリカケ桜、特に森友学園の問題を安倍晋三氏に帰す記載があったので、この人はデマ屋で読むに値しないと思ったが、パラっとめくってみました。
デタラメな主張満載でとてもではないが全部をちゃんとは読んでいません。
経済にまるで詳しくないがこれは間違いだよね?「3本の矢」と言いながら、実際は金融緩和頼みの一本足打法だった。
金融緩和は金利を下げ、低く抑えること。安倍政権では、金融機関が保有する国債を日本銀行が大量に買い入れることで金融機関に資金供給した。何を言っているのでしょうかね?
金融機関に資…
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「農協の闇」(窪田新之助)を読みました。
読んだといっても全ては読んでいません。
農協のカルテル(和歌山の梅を安く仕入れるために)を記事にしようとしたら農協(広告主)からの横槍が入ったというような話が書かれている。
だが、それはどんな組織でも多かれ少なかれ存在する問題であり、農協に限った話ではない。
不健全な行いをすれば結局は業界として廃れていく(カルテルの件だと農家が廃業して仕入れさえできなくなるなど)。
著者の指摘を是として改善していけばよいのだが、それをできる組織か、できないかで未来を占えるかと思う。
JAとぴあ浜松は、実家が浜松ということで読んだが、それ以…
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「ALPS水・海洋排水の12のウソ」(烏賀陽弘道)を読みました。
以前読んだ「フェイクニュースの見分け方」ではそれほど変なことは書いていなかったが、烏賀陽氏は常日頃、書かれていることを実践はしていませんでした(他人を批判するためには書かれていることを実践するが、自身の行動には適用できないという人)。
この本では、烏賀陽氏がついたウソはどれくらい書かれているでしょうか?(12個以上はあるような気がするなぁ~)
1回目は「はじめに」にツッコみます。
はじめにデマ仲間みなさんこんばんは。烏賀陽弘道です。フリーランスの報道記者をやっております。福島第一原発事故を発生当日から1年間取材…
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「アンモナイト学入門: 殻の形から読み解く進化と生態」(相場大佑)を読みました。
アンモナイトに関しては、もう研究尽くされて新しいものは無いのだろうな~と思って読んだら全くそんなことはなくてビックリ。
「専門用語はできるだけ一般的な言葉に置き換えたり」とあったが、それによって逆に理解が進まないというのがあった。
「種」「種類」「類」とあるが、その説明をしていないので、包含関係がわからない。
そこは1ページ使ってでも目・科・属・種などを説明して、それを使ってほしかった。
その他の目に留まった内容。
・アンモナイトはオウムガイ/イカ/タコと同じ頭足類
・登場した順番…
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『トラクターの世界史 - 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』(藤原辰史)を読みました。
■この本の残念な点
・図解が少ない。
トラクターの構造を説明されても、じっくり見たことも触ったこともない人(私)には理解できない。
トラクターメーカーの資本関係(買収・合併・出資など)の説明があるが、関係性が図示されていないのでぱっとわからない。
シェアの変遷をグラフ化してあったらうれしかったが、なかった。
・いろいろな人が登場するが、その人がどのメーカーなどに繋がる人か最初に書かれていないので、何の話をしているのだろう?と今一ピンとこない。
・学校の歴史の授業と同じで近現代史につ…
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「失敗の科学」(マシュー・サイド)を読みました。
参考文献に関する「卷末注」をページの下に引用しています。
本書の目的「失敗との向き合い方」がすべてを決める
人類は過去2000年余りの間に目覚ましい発展を遂げた。とくにここ2、3世紀の進歩は驚異 的だ。企業やスポーツチームのみならず、科学、技術、経済がさまざまな進化を遂げ、人々の生活 があらゆる面で変わった。
本書はその過程を覗きながら、人間が失敗から学んで進化を遂げるメカニズム、あるいは創造力 を発揮して革命を起こすメカニズムを明らかにしていく。ビジネスや政治の世界でも、日常生活で も、基本的な仕組みは同じだ。 我々が進化を…
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