"記事論評"の記事一覧

日本学術会議法改正におかしな理由で反対したXアカウント

日本学術会議法改正案が2025年6月11日に成立しました。 ・法案条文 ・参議院での投票結果 X(旧Twitter)でおかしな理由で反対しているものを調べました。 ・「学術会議」が含まれるポスト ・「いいね」100以上 ・期間は2025/01/01~2025/06/13  上記条件で、831アカウント、2804ポストがヒットした。 ・おかしな理由で日本学術会議法改正に反対したものか中身を見て確認  おかしな理由とは、日本学術会議の解体である、学問の自由・表現の自由を棄損する、違憲である、戦争をするためのもの、弾圧である、政府がイデオロギーを理由に解任できるという…

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山室真澄教授は藁人形論法に目覚める

東京大学の山室真澄教授が、ワカサギの餌がネオニコチノイド系殺虫剤によって減少したため、ワカサギが激減したという論文を発表しています。 山室論文を否定するような論文がでました。 以下は、東北大学のプレスリリースと論文です。 ・汽水湖の生態系にとっては農薬よりも温暖化による塩分変化の影響が深刻 | ニュース | 東北大学 工学研究科・工学部 ・Are brackish water copepods susceptible to neonicotinoid pesticides? An experimental assessment across different salinit…

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食のデマの属国日本⑥:煽って金儲けが目的

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 6回目は「第五章 多様な農業経営体からの後退」がツッコミ対象です。 日本語を読めないとは致命的だかつて、ある大手人材派遣会社の前会長がこんなことを言っていた。 「地方の山奥など僻地で、しかも農地に向かないような土地に住む必要はない。こういう土地に無理に住んで農業をやれば税金を投入して補助することになる。これこそが無駄というものだ、原野に戻したほうがいい」 これが間違った認識であることは言うまでもない。こうした考えで東京一極集中を進めていけば、いず…

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東大教授はグリホサートの使い方を知らずに叩いている?

東京大学山室真澄教授がまたおかしなツイートをしていたのでブログ記事ともどもツッコミます。 輸入小麦のグリホサートを懸念する情報をよく見ますけど、もしかしたら国産米の方が高いかもしれないと思ったりします。https://t.co/MEBfIfilrS— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) June 3, 2025 「草1本生えない畦 - Limnology 水から環境を考える」 よくもまぁ東大教授という肩書の人間が、簡単に調べれば間違いであるとわかることを書くなぁ。 輸入小麦・輸入米のグリホサート残留濃度アメリカの小麦はプレハーベストといって収穫前にグ…

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反ネオニコ東大教授が反グリホサートに参戦

反ネオニコチノイド系農薬(殺虫剤)の東大山室真澄教授が以下のようなツイートをしてます。 自宅近くの水田でアマガエルの声が聞こえなくなったのは2021年で、その年から毎年、田起し時に畦に除草剤をまいています。正確には「夜は晴れていても鳴いているが、昼間は雨が降っていても鳴かない。」です。アマガエルのヨルガエル化です。写真は2021年の田植え後の畦です。 pic.twitter.com/lGnMW13OwE— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) May 30, 2025 昨年は除草剤がまかれた後に、用水路の水を採水して分析してもらったところ、グリホサートが検出されま…

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食のデマの属国日本⑤:農業経済学者を名乗るのを辞めたら?

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 五回目は「第四章 腰砕けの価格転嫁誘導策」がツッコミ対象です。 見るべきデータが間違っている このようなグラフを持ち出して『「日本は農産物関税率が高い」は誤り』だと言っています。 2025年の本なのに1999年のデータを持ち出すとはどういうことか?と思うが、珍しくデータソースが示されているので見てみましょう。 「Post-Uruguay Round Tariff Regimes | OECD」 これがその元ネタです。 11.7という…

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食のデマの属国日本④:著者が今だけ、金だけ、自分だけの亡者

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 四回目は「第三章 今だけ、金だけ、自分だけの農業がもたらすもの」がツッコミ対象です。 緑の革命まず、「緑の革命」について触れておく。 緑の革命とは、1960年代に始まった農業改革を指す。おっ!珍しい。過去の誤りが修正されている。 過去の「世界で最初に飢えるのは日本」では、『1940年代から60年代にかけて、いわゆる「緑の革命」が起こった。』とWikipediaの間違った内容をそのまま書いていたのが正されている。 私のブログ記事を見て修正したので…

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東大特任教授による日米貿易協定デマ

東大鈴木宣弘特任教授が第一次トランプ政権時の日米貿易協定についてコラムを書いていたのでツッコミます。 「【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(1)|JAcom 農業協同組合新聞」 1 米国は自動車関税の撤廃を約束した。 →していない。上記のサブタイトルはコラムのものを使っています(以降同様)。  日本側は合意文書を開示せず、「時期は決まっていないが自動車関税の撤廃は約束された」と説明して署名したが、署名後に公にされた米国側の約束文書(英文、邦訳は出さず)には「自動車関税の撤廃についてはさらなる交渉次第」(Customs d…

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食のデマの属国日本③:少しは国の資料を見たらどうですか?

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 三回目は「第二章 なぜ、自給率を重視せず「有事立法」なのか」がツッコミ対象です。 もともと記載があります驚くべきことに、現行基本法の検証時における「中間取りまとめ」の段階から、食料自給率は、「国内生産と消費に関する目標の一つ」と、その位置づけはむしろ低下させられていた。 ・・・ 肝心の食料自給率については、与党からの要請を受け、「食料自給率向上」という文言が加えられはしたものの、なぜ自給率向上が必要で、そのためにどんな抜本的な施策を講じるべきとい…

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食のデマの属国日本②:今でもウクライナは小麦を輸出できないそうだ

「食の属国日本」(鈴木宣弘)を読みました。 ※既出のデマは基本的に細かく記載しません。過去ログのリンクかタグを見てください。 二回目は「第一章 今、何が求められているのか」がツッコミ対象です。 ウクライナは耕地を破壊され、播種(種まき)も十分にできない。海上も封鎖され、小麦を出したくても出せず、物理的に小麦の輸出が停止している。一時期「輸出が停止していた」が、以下を見てもらえば、今でも継続的に停止しているように書くのは大きな間違いです。 ※アメリカ農務省の「Grain and Feed Annual(Ukraine)」より引用 ■既出デマ ・東北の優良らし…

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