"記事論評"の記事一覧

印鑰智哉さん、新米の美味さを知らないなんてかわいそう!

週刊金曜日の「米不足でもなぜ輸出を優先?重イオンビーム放射線育種米の問題点」という印鑰智哉氏が書いた記事を読みました。 これはいつもの「あきたこまちR」に対する風評加害記事です。 デタラメな主張をぶった切ります。 新米を買ったことも、美味さも知らないの?お米売り場からお米が消え、全国で大きな騒ぎになった。でも新米の出荷が進み、米も戻ってきた。これで問題は解消したか?本来、新米が本格流通するのは10月から。それを早めに出荷しただけで、これでは問題の先送りにすぎない。驚きの記述です。 農林水産省の「米に関するマンスリーレポート(令和6年11月号)」をもとに説明します。 以下…

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共同通信が、佐渡金山追悼式に関する記事でも生稲氏が靖国参拝したとた誤報

『共同通信「生稲氏の靖国参拝報道は誤り」 見間違え、本人に確認せず「深くおわび」 - 産経ニュース』 この件で、佐渡金山の追悼式関連記事でどのように共同通信が報道したかをまとめました。 詳細はこちら。 概要25日に共同通信が誤報であると発表したので、24日までの記事の中から、靖国参拝に関する記事だけを抽出しています。 共同通信は次のように「見送ったことに関連した複数の記事」といっているが、23日のは「見送る予定」なので説明が不正確ですね。生稲氏が今月24日、日本政府代表として出席した世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に韓国政府関係者が参加を見送ったことに関連し…

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東大教授よ、まずは正しい数値・正しい比較対象を示そう!

東大の鈴木宣弘特任大学教授が次のようなコラムを出しているのでツッコミます。 「【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如|JAcom 農業協同組合新聞」 20haで効率化は頭打ちどころか悪化?日本にも100haの稲作経営もあるが、水田が100か所以上に分散している。 規模拡大しても効率化できずにコストが下がらなくなる(グラフのように20ha以上になると60kg当たり生産費が上昇し始める)。 ぱっと見ただけで分かる間違いを先ず示しましょう。 「20ha以上になると60kg当たり生産費が上昇し始める」 とあるが、グラフで生産費が上昇し始めるのは30ha以上です。 …

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週刊金曜日の農薬再評価の記事、最初からやり直せ

週刊金曜日の「11月15日(1497)号」の「農薬再評価、最初からやり直せ 明日のために求められる予防原則 原 英二」というのを読みました。 原英二という方は存じ上げないがどのような内容でしょうか? なぜ読んだかというと、以下のように東大山室真澄教授がツイートしていたためです。週刊金曜日の11月15日号に、農薬再評価制度の問題点を指摘した記事が掲載されています。#ネオニコチノイド が審議中ですが、農薬メーカーが提出する文献で評価されています。https://t.co/l8JBT5mnBb— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) November 16, 202…

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ヤバい“食”のデマ屋に潰される“農”⑥クズっぷりに吐き気がしますね

「ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体」(堤未果、藤井聡)を読みました。 第6回は『第5章 「最適化」に抗うために』と「おわりに」がツッコミ対象です。 バイオ燃料藤井聡:「地球にやさしいバイオ燃料」と言って、アフリカの人が1年間に食べる量のトウモロコシで、わずか1リットルの燃料を作って「食料危機」なんて言っているとしたら、その偽善性には吐き気がしますね。デタラメばかり言う大学教授に吐き気がしますね。 「Maize in Africa」によると、アフリカで1年あたりのトウモロコシの消費量が最も少ないのは、ガーナとウガンダの19kgです。 「論説 …

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東大山室真澄教授はプロを「ウソを書くエセ研究者」と呼ぶ

東大山室真澄教授が科学者ならぬバリ名誉棄損となるツイートをしていたのでツッコミます。 「ネオニコに問題がない」といっているか?先日紹介したとおり、#EU ではヒトへの健康影響を考慮して #ネオニコチノイド を #規制 しています。ところが日本でネオニコを含む農薬使用について審議する委員に、ブログで堂々とネオニコに問題がないとのウソを書くエセ研究者が就任しています。https://t.co/rS1QIwCDvO— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) October 30, 2024 ここで「ウソを書くエセ研究者」と呼んでいるのは農研機構上級研究員である永井孝志氏のこ…

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ヤバい“食”のデマ屋に潰される“農”⑤エセ医療談義

「ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体」(堤未果、藤井聡)を読みました。 第5回は『第4章 食料「自決権」のヒントは地方にあり』がツッコミ対象です。 リウマチ藤井聡:新潟の貧農の家に生まれた角栄は、豪雪地帯・新潟の冬がどれだけ厳しい環境か、農家にとって過酷な状況かというのをよく知っていました。 春になっても、雪解け水が冷たすぎて大半の農業従事者がリウマチになっていたというような厳しさです。嘘をつくな! 新潟の情報は見つけられなかったので東北地方のデータを見てみましょう。 農村におけるリウマチ性疾患の地域別統計調査成績 この統計で一番患者の多い昭…

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ヤバい“食”のデマ屋に潰される“農”④ 多様性のある土は最高?

「ヤバい“食” 潰される“農” 日本人の心と体を毒す犯人の正体」(堤未果、藤井聡)を読みました。 第四回は『第3章 農業は日本の精神である』がツッコミ対象です。 デマ屋は情報をアップデートしない・できない堤未果:政治史を見るとアメリカとの力関係が最大の要因ですが、国内農業の位置づけも、それに伴ってすっかり低下してしまいました。 本当に、農耕民族という視点から改めて現状を見ると愕然としますよね。 江戸時代には「士農工商」階級の上から2番目だったのに。ぷぷっ。武士の階級はありましたが、それ以外は明確なものはありませんでした。 情報がアップデートできていませんね。恥ずかしいですね…

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汚染水が海洋放出されると国会で発言する人2024

いまだに「ALPS処理水を希釈して海洋放出する」ことを「汚染水海洋放出」といって福島の復興を邪魔する人たちがいます。 国会でそのように発言している国会議員・政党を調べました。 ・国会会議録検索システムで検索 ・期間は 2022/11/18~2024/10/09 ・「汚染」をキーワードに検索し、PFASなど関係無い汚染は中身を見て除外 ・「海洋放出」と言わずとも文脈からそれを意味するものは対象とする ・国会議員限定で参考人等は対象外 ・質問主意書、請願は対象外 ・前回とは異なり、一つの会議で複数回発言があったものは一つにまとめている 過去(2019/11/19~202…

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「世界で最初に飢えるのは日本」を読むとバカになる

東大鈴木宣弘特任教授の「世界で最初に飢えるのは日本」で「米を食うとバカになる」という話があったが、出典の本が古くて確認できずツッコミができませんでした。 しかし、めでたいことに「頭脳 : 才能をひきだす処方箋 - 国立国会図書館デジタルコレクション」で中身を確認できたので、彼の主張を否定してあげましょう。 鈴木教授の主張鈴木教授のデタラメな内容は以下からも確認できるので、該当部分を引用します。 『「米を食うとバカになる」と洗脳された…日本人の食生活を激変させた洋食推進運動の恐ろしすぎる内容 こうして日本の食はアメリカに握られた | PRESIDENT Online(プレジデント…

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