トマト缶の黒い真実「ジャン=バティスト・マレ」(太田出版)

魚を他の場所から仕入れて少し生簀で飼ってそこの産地にするのと同じ原理なんだろうが、トマト缶もご多分に漏れないそうだ。

中国で育てて3倍濃縮にしたのをイタリアが輸入し、薄めて2倍にして塩を加えてイタリア産として輸出している。
トマト缶にもランクがあって、トマトの品質ではなく詰め物が多いとランクが下がり、最低ランクだと30%程度しかトマトが無いらしい。

イタリアの狭い国土でトマトをなんでそんなに輸出できるか疑問だったが、そういうカラクリなのね。

イタリアは腐敗していて、マフィアが横行しているのは知っていたが、トマトの収穫にも遺憾なく発揮している。
人権なんてあったものじゃない。

アフリカへの輸出は中国の独壇場らしいが、それ以外はイタリア・アメリカなどの後塵を拝している理由が良くわからない。
ブランド力っていうのがあるのだろうが、加工品に含まれる分には、イタリア産というブランドのトマト缶を使う意味もない。
中国がイタリアディスカウントキャンペーンをしたら、イタリア産のブランド価値を低下出来るだろうが、
中国はウイグルの問題がるから、イタリア・中国のマフィア合戦をしてつぶしあったら喜ぶのはアメリカだけっていう理由で中国は手を出していないのかもしれない。
その辺まで突っ込んで書いてもらったら良かったのだが、それが無く残念。

トマト缶に使うトマトは、普通に食べるトマトとは別物で、長細く硬くつぶれ難く水分が少ない品種を使っているそうだ。
機械で収穫するのに、柔らかいとつぶれてしまうし、濃縮するのに水分が多いとそれだけ無駄なコストがかかる。
だから、普通のトマトが豊作だからそれをトマト缶にすれば良いと言われても出来ないんだって。

トマト缶の黒い真実
ジャン=バティスト・マレ
太田出版
2018/3/2



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