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子どもを壊す食のデマの闇④ 農家に訴えられろ!

「子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。 「第四章 食べるものが孫やひ孫の健康に影響を与えることも」にツッコミます。 新しい OR よくあるデマ文科省が2019年に発表した、通級による指導を受けている児童生徒数の推移調査では、発達障害と診断される子ども(編集部注:注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症、情緒障害の合計)が2006年には9792人だったのが、2017年には6万8839人と、1年で約7倍に増加していることがわかりました。発達障害と診断できるのは医師だけですが、この調査は教師がそうだと思ったものが計上されているだけなのでは?  日本で自閉症をはじめ発達障害の…

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知らずに騙されていませんか? ネオニコチノイド 新版

「新版 知らずに食べていませんか? ネオニコチノイド」(水野玲子)を読みました。 昔の版を読んでデタラメっぷりをツッコミましたが、新版ではどうなっているか見ていきましょう。 昔の版でツッコんだ内容はスキップします。 論文をまるっきり読んでいませんねなぜEUは中止の決断ができたの? 科学的証拠の蓄積 世界一流の科学雑誌『ネイチャー』と『サイエンス』で、ネオニコチノイド農薬とミツバチ大量死を結び付ける証拠が発表されたからです。 ◆ネオニコチノイド農薬がミツバチの振興行動下させる。 ミツバチに致死レベルのネオニコチノイド(成分名:チアメトキサム)を与えた実験では、通常のハチと比…

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農薬と発達障害を関連付けて国会で発信する人

農薬が発達障害の原因であると流布する人達がいます。 国会会議録検索システムにて「農薬 発達障害」をキーワードで検索して、どのような発言をしているか調べました。 なお日本政府はどう言っているかというと、国会でも発言している長妻議員の質問主意書に次のように返しています。お尋ねの「ネオニコ系の農薬の使用と自閉症や広汎性発達障害との関係」については、政府としては、その因果関係は確認されていないと考えている。 ■立憲民主党 長妻昭 第208回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号 令和4年4月20日ネオニコチノイド系殺虫剤の話でございます。後者は有機リン系殺虫剤の話でござい…

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子どもを壊す食のデマの闇① 日本は農薬まみれだとしたい!

「子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。 民主党政権時代に農林水産大臣を3か月やっていた肩書を最大限活用してデマを散々流してきたので、書名からデマ本であることが想像されます。 年齢的に懺悔するには最後の機会だと思いますが、実際のところはどうなのか見ていきましょう。 「まえがき」は他の章と重複するだろうからスキップして「第一章 農薬づけの日本の食卓」からツッコミましょうか。 農薬使用量第一章で知っていただきたいのは、「いかに日本が農薬大国であるか」という現実です。 次ページのグラフを見てください。 日本は農地単位面積あたりの農薬使用量がOECD加盟国の中で第1位で…

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デマ屋だけしか知らない偽りの「汚染食品」

「日本人だけが知らない汚染食品」(内海聡)を読みました。 はじめに私は毒舌しか取り柄がない人間なのではっきり申しあげますが、今の日本人はあまりに思想が低く、あまりに場当たり的で、あまりに依存的であり、あまりに従属的であって、あまりに無関心です。「毒舌しか取り柄がない」とはご謙遜を。 デマが最たる取り柄ですよね? デマも毒舌もそもそも取り柄じゃないか。 「場当たり的」だというのには同意しますがね。そして、問題を先送りするのが大好き。 食は社会毒だけの問題ではなく、どんな食事療法や栄養療法をするかもふくめて、多重ジャンル化しています。「社会毒」って初めて聞く言葉ですね。 …

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本当は安全な国産食品⑦ 「反論」というジョーク集

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『「農薬工業会」の批判に反論する』と『おわりに』にツッコみます。 『「農薬工業会」の批判』は「週刊新潮の掲載記事に関する農薬工業会の見解」で見られます。 参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 『第七章 食べてはいけない「食パン」リスト』『第八章 パスタと野菜に気をつけろ』はスキップします。 ブーメラン、ブーメラン②第一章三三頁 【母親の体に入ったアセタミプリド(ネオニコの種類については一九頁の表1参照)が母体で代謝されると、その産物が胎盤関門という…

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本当は安全な国産食品③ 論文の解説がまるでダメ

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第三章 「現代病」と農薬』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 濃度が高すぎですね佐渡市でトキの野生復帰を研究していた新潟大学は、農薬の毒性について長年研究を続けてきた神戸大学の星信彦教授に調査の協力を依頼した。もちろん、農薬のせいでトキのエサであるドジョウなどが減ったことは容易に推察できたが、農薬がトキの繁殖能力に直接影響を与えている可能性も疑ったのだろう。 星氏は、「まさか天然記念物で実験するわけにはいかず、ウズラで実験しました」と言う。では、…

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本当は安全な国産食品② 残留農薬基準への無知をさらけ出す

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第二章 密室で決められる安全基準』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 アホですねいまや農薬大量使用国として定着している。 これでも「国産は安全」と言えるのだろうか。アホ極まりないですね。「農薬使用量≠農薬残留量」ですよ。 「農薬使用量が多い=農薬残留量が多い可能性がある」というだけ。 「農薬使用量≠農薬残留量」の分かり易い例を示しましょう。 「食パンのグリホサート残留調査」に国産小麦から作った食パンとそうでないもののグリホサートの残留量…

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本当は安全な国産食品① 「国産は危険」神話

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第一章「国産は安全」神話』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 この本の一部が 『「日本の基準はゆるすぎる」緑茶の飲みすぎは"農薬中毒"を引き起こす 普通の農薬と違うネオニコのリスク | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』 や 『何年も経ってから障害が…“農薬大国”日本の現実 「見えない毒性」から身をも守るためには? | 文春オンライン』 から見られます。 これらに対するツッコミが以下でされていますが、これを予…

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食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

『食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点』(中西準子)を読みました。 ちょっと古い本ですが、今でも十分役立つ内容が書かれています(それだけ社会が進歩していないという残念な結果なのだが)ので、読んでみると良いでしょう。 水道水のリスクリスクトレードオフについてペルーの水道水の件が書かれている。 水道水の塩素処理によって発がん性物質のトリハロメタンができるのだが、トリハロメタンを規制するために塩素処理をやめた。 するとコレラが蔓延し多くの犠牲者を出した。 ごく小さなリスクを避けようとしたら別の大きなリスクが顕在化したという良い例ですね。 無駄な回収今、日本で問…

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文藝春秋 農家が嘆く「有機栽培」の壁(奥野修司)

文藝春秋2023年4月号の緊急特集「ウクライナ戦争でさらに深刻化 日本の食が危ない!」にジャーナリスト?奥野修司氏の記事があったのでツッコみます。 有機栽培とはなにか?農薬や化学肥料を使わない「有機栽培」に対して、農薬や化学肥料を使う栽培法を「慣行栽培」という。さっそく間違っていますね。 「有機栽培」は農薬を使えます。硫酸銅など一部の化学農薬すら使えるので大間違いです(詳細はこちら)。 まず訪ねたのが、巨大な消費地を抱える首都圏の農家だ。 ・・・ 農薬を使わないと、市場が求める規格に合わないものができて安く買いたたかれるし、量が揃わなければ他の産地にシェアを奪われる。本当に…

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佐渡島のトキ減少はネオニコチノイド農薬が原因?

「溺れる魚,空飛ぶ魚,消えゆく魚」(鹿野 雄一、高村 典子)を読みました。 大学の教養で使う教科書みたいに堅苦しい感じの書き方でした。 かつて海水面が今より100mほど低かった1万年ほど前、瀬戸内海は、東古瀬戸内川や西古瀬戸内川の2つの川であったと言われている。北海道方面で大陸と繋がっていたのは知っていたが、それは知らなかった。 川だったので、本州・九州・四国で同系統の淡水魚がいるそうだ。 タイトルにもなっている「溺れる魚」タウナギは水面から鼻先を出して空気呼吸をしている。深い水槽では溺れて死んでしまう。そんな魚もいるんですね。 タウナギは氾濫原に住む魚で浅い所に適応し…

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基準値のからくり ←超おすすめ本です

「基準値のからくり」を読みました。 この本は、ツイッターでフォローしている永井孝志さんなどによるものです。 永井さんのブログ「リスクと共により良く生きるための基礎知識」はおすすめです。 永井さんが書いている第2章(食文化と基準値)、第5章(古典的な決め方の基準値)、第8章(生態系保全の基準値)をメインに読みました。 20歳未満の飲酒が認められないのは何故?その理由(※20歳未満の飲酒禁止の理由)1947年の青少年禁酒法案に関する参議院議事録に見ることができる。・・・つまり、20歳になれば自己責任が取れるなど、法律の面で自立する「成年」となるから、というわけである。 ・・…

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魚はなぜ減った?冤罪を追う

「魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う」を読みました。 TBSの報道特集が「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という番組を放送しました。 この番組は、東京大学の山室真澄教授が書いて Science に載った論文などをベースにしたものです。 そして、この本は Science の論文を一般向けに解説したものです。 過去、この論文や番組についてツッコんできました。 それについては、第一弾、第二弾、第三弾、第四弾、第五弾、第六弾、第七弾を見て下さい。 この論文を簡単に説明します。 宍道湖のワカサギが1993年を境に激減した。 その原因は、ネオニコチ…

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いろいろ疑義が見つかる宍道湖のワカサギ激減ネオニコ原因説

TBSの報道特集が「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という番組を放送しました。 これは、東京大学の山室真澄教授が書いて Science に載った論文をベースにしたものです。 山室教授説に対するツッコミ第四弾です。 過去分は第一弾、第二弾、第三弾を見て下さい。 宍道湖のオオユスリカほぼ消滅したのはネオニコが原因?Science には次のように書かれています(機械翻訳)宍道湖の底生無脊椎動物は、ネオニコチノイドの継続的な適用が開始されてから23年後の1982年(流域でネオニコチノイドが使用される前)から2016年の間に、姿を消すか、著しく減少しました。 深刻な影…

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宍道湖のワカサギ減少はネオニコチノイド系農薬が原因?

TBSの報道特集の「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という動画を見ました。 以下を読んでもらえばわかると思いますが根拠薄弱もよいところです。 (他にもいろいろツッコんでいるので、タグ「山室真澄」から見てください) この番組は、2019年のScienceに載った東京大学の山室真澄教授の論文がベースになっています。 「Neonicotinoids disrupt aquatic food webs and decrease fishery yields(ネオニコチノイドは水域の食物網を破壊し、漁獲高を減少させる)」 ・・① 有料でAbstractしか見…

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デマ本が売られる

「日本が売られる」を読みました。 ただし、実際に読んだのは第一次産業に関連する部分だけです。 その低レベルさから、とても他を読む気にならない。 著者は、国際ジャーナリストという肩書で商売しているようですが、国際ジャーナリストというのは一次情報を見ない人種なのでしょうかね? 主要農作物種子法に関する数々の間違い日本人の主食である「コメ・麦・大豆」という3大主要農産物が、どんなときにも安定供給されるよう、それらの種子の生産と普及を国の責任とした「種子法」を導入する。国の責任ではありません。都道府県の責任です。 種子法第七条を見てみましょう。(原種及び原原種の生産) 第七条…

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沖縄の米軍ヘリ輸送物落下。自分なら人が居ようと構わず落とすって、職業意識低すぎでしょ。

琉球新報の「米軍ヘリ構造物落下 つり下げ輸送恒久中止を」ピックアップします。 沖縄の海兵隊のヘリが吊り下げているものが不安定となったので、切り離して海に落としたという話。 米軍は「投下前に周辺に船舶や民間人がいないことを確かめた」と主張するが、額面通りには受け取れない。  機体の安定が保てなくなるような緊急事態に陥ったとき、地上や海上の状況を確認する余裕があるとは思えないからだ。まずは乗員の安全を優先して対処するだろう。自分達だったらそうするってことですね。 琉球新報の社員は職業意識がまるでないということがわかりました。 そりゃ軍人さんに失礼ですわ。 沖縄タイムスもこ…

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