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週刊金曜日の農薬再評価の記事、最初からやり直せ

週刊金曜日の「11月15日(1497)号」の「農薬再評価、最初からやり直せ 明日のために求められる予防原則 原 英二」というのを読みました。 なぜ読んだかというと、以下のように東大山室真澄教授がツイートしていたためです。週刊金曜日の11月15日号に、農薬再評価制度の問題点を指摘した記事が掲載されています。#ネオニコチノイド が審議中ですが、農薬メーカーが提出する文献で評価されています。https://t.co/l8JBT5mnBb— 山室真澄 (@YamamuroMasumi) November 16, 2024 バイオサイド本題に入る前に変なことが書かれていたのでツッ…

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子どもを壊す食のデマの闇④ 農家に訴えられろ!

「子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。 「第四章 食べるものが孫やひ孫の健康に影響を与えることも」にツッコミます。 新しい OR よくあるデマ文科省が2019年に発表した、通級による指導を受けている児童生徒数の推移調査では、発達障害と診断される子ども(編集部注:注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症、情緒障害の合計)が2006年には9792人だったのが、2017年には6万8839人と、1年で約7倍に増加していることがわかりました。発達障害と診断できるのは医師だけですが、この調査は教師がそうだと思ったものが計上されているだけなのでは?  日本で自閉症をはじめ発達障害の…

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フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方

『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(唐木英明、小島正美)を読みました。 はじめに強固な考えをもった人に対して、「科学的にはこうです」と言っても、説得することは不可能だろう。しかし、世の中の6割前後は「どちらが正しいか迷っている」と思われる人たちだ。本書はそのような迷いをもつ6割の人たちに対して、役に立つ参考書を目指した。陰謀論などにどっぷりつかってしまっている人は宗教と同じで救えないです。 ・6割かどうか知らないですが「迷っている」「どうなのかわからない」と思っている人達 ・陰謀論にはまっていたがこれは違うのでは?と疑問を持ちはじめた人達 これらの人達のために…

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本当は安全な国産食品⑦ 「反論」というジョーク集

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『「農薬工業会」の批判に反論する』と『おわりに』にツッコみます。 『「農薬工業会」の批判』は「週刊新潮の掲載記事に関する農薬工業会の見解」で見られます。 参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 『第七章 食べてはいけない「食パン」リスト』『第八章 パスタと野菜に気をつけろ』はスキップします。 ブーメラン、ブーメラン②第一章三三頁 【母親の体に入ったアセタミプリド(ネオニコの種類については一九頁の表1参照)が母体で代謝されると、その産物が胎盤関門という…

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本当は安全な国産食品⑤ 偽計業務妨害だね

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第五章 複合毒性』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 言っていることが超矛盾していますが複合毒性について、農薬に詳しい神戸大学の星信彦教授は言う。 「農薬の毒性検査と言いながら、通常、原体(主要成分)の親化合物しか調べていないことが問題なのです。化学物質は生体内で分解されて、複数の代謝産物になります。その中には、親化合物より毒性の強いものもあります。それ故、その毒性が、一足す一足す一は三程度ならいいのですが、10にも100にもなることがあるのです…

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本当は安全な国産食品③ 論文の解説がまるでダメ

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第三章 「現代病」と農薬』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 濃度が高すぎですね佐渡市でトキの野生復帰を研究していた新潟大学は、農薬の毒性について長年研究を続けてきた神戸大学の星信彦教授に調査の協力を依頼した。もちろん、農薬のせいでトキのエサであるドジョウなどが減ったことは容易に推察できたが、農薬がトキの繁殖能力に直接影響を与えている可能性も疑ったのだろう。 星氏は、「まさか天然記念物で実験するわけにはいかず、ウズラで実験しました」と言う。では、…

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本当は安全な国産食品④ 意味のない実験が好きだね

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第四章 脳細胞が〝発火〟する』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 ADIは個体差として10倍を見込んでいるが実は今、これが単なる相関関係でないことは、次々と実験で証明されつつある。例えば、星信彦神戸大学教授の「オープンフィールド試験」もその一つだ。 正方形の白い箱の中でマウスを自由行動させ、その情動を観察する実験である。*5 ・・・ クロチアニジンを無毒性量のわずか10分の1の量与えただけで、ほとんど出て行かなくなります。相関関係と言っている…

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本当は安全な国産食品② 残留農薬基準への無知をさらけ出す

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第二章 密室で決められる安全基準』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 アホですねいまや農薬大量使用国として定着している。 これでも「国産は安全」と言えるのだろうか。アホ極まりないですね。「農薬使用量≠農薬残留量」ですよ。 「農薬使用量が多い=農薬残留量が多い可能性がある」というだけ。 「農薬使用量≠農薬残留量」の分かり易い例を示しましょう。 「食パンのグリホサート残留調査」に国産小麦から作った食パンとそうでないもののグリホサートの残留量…

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本当は安全な国産食品① 「国産は危険」神話

『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。 『第一章「国産は安全」神話』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。 過去ログはこちらからどうぞ。 この本の一部が 『「日本の基準はゆるすぎる」緑茶の飲みすぎは"農薬中毒"を引き起こす 普通の農薬と違うネオニコのリスク | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』 や 『何年も経ってから障害が…“農薬大国”日本の現実 「見えない毒性」から身をも守るためには? | 文春オンライン』 から見られます。 これらに対するツッコミが以下でされていますが、これを予…

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農薬再評価の文献調査に対する不当なクレーム

民主党時代に農林水産大臣をしていた山田正彦氏が新しいブログ記事を出したのでツッコミます。 「農薬再評価制度、日本の生態系を守るためでなく農薬メーカーの利益のため運用されていることが明らかに」 これは、木村ー黒田純子氏が現代農業に「農薬再評価制度に異議あり!農薬メーカーは不都合なデータを隠している」という記事を出したものをもとにしています。 木村氏の学者にあるまじき散々な騙しについて過去ツッコんでいるので、怪しいですね。 現代農業の記事全文は確認できないのですが、木村氏が Facebook で詳細は日本内分泌撹乱物質学会のニュースレターを見てくれと書いてあったので、それをベース…

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文藝春秋 農家が嘆く「有機栽培」の壁(奥野修司)

文藝春秋2023年4月号の緊急特集「ウクライナ戦争でさらに深刻化 日本の食が危ない!」にジャーナリスト?奥野修司氏の記事があったのでツッコみます。 有機栽培とはなにか?農薬や化学肥料を使わない「有機栽培」に対して、農薬や化学肥料を使う栽培法を「慣行栽培」という。さっそく間違っていますね。 「有機栽培」は農薬を使えます。硫酸銅など一部の化学農薬すら使えるので大間違いです(詳細はこちら)。 まず訪ねたのが、巨大な消費地を抱える首都圏の農家だ。 ・・・ 農薬を使わないと、市場が求める規格に合わないものができて安く買いたたかれるし、量が揃わなければ他の産地にシェアを奪われる。本当に…

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ネオニコについて煽るテレビと目的不明の実験

TBSの報道特集が「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という番組を放送しました。 これに関して、今まで東京大学の山室真澄教授の論文にツッコミを入れてきました。 今回は、神戸大学大学院 星信彦教授のマウスにおける実験についてツッコみます。 実験で使うのは通常のマウスと無毒性量のネオニコを投与したマウス。 無毒性量とは、これ以下ならあらゆる動物実験でも異常が認められないと国が定めた量のことだ。番組では、この説明をした後、ネオニコ投与の有無でマウスの行動に差が出ていることを報道しています。 無毒性量と言っている濃度がいくらなのかわからないので今までツッ…

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知らずに騙されていませんか? ネオニコチノイド

「知らずに食べていませんか? ネオニコチノイド」(水野玲子)を読みました。 Amazonでこの本のページを見ると「この商品を見た後に買っているのは?」に出てくる人達が素晴らしい。 奥野修司、山田正彦、木村ー黒田純子、山室真澄、内海聡、安田節子 では本題に入ります。 その論理、全く理解できません農林水産省は、2013年~15年の3年間をかけ、農薬が原因と疑われているミツバチ減少や大量死の調査を行い、報告書『蜜蜂被害事例調査』をまとめました。被害発生から10年以上経過し、やっと同省は80~85%の蜜蜂被害が水稲のカメムシ防除が行われている時期に発生していることを認めました。 …

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