「子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。
「第四章 食べるものが孫やひ孫の健康に影響を与えることも」にツッコミます。
新しい OR よくあるデマ文科省が2019年に発表した、通級による指導を受けている児童生徒数の推移調査では、発達障害と診断される子ども(編集部注:注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症、情緒障害の合計)が2006年には9792人だったのが、2017年には6万8839人と、1年で約7倍に増加していることがわかりました。発達障害と診断できるのは医師だけですが、この調査は教師がそうだと思ったものが計上されているだけなのでは?
日本で自閉症をはじめ発達障害の…
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『「発達障害」と間違われる子どもたち』(成田奈緒子)を読みました。
第1章 「発達障害と間違われる子」が増えている現実に学校などから「発達障害では?」と指摘されて、私のところに相談にくる事例の中には、医学的には発達障害の診断がつかない例も数多く含まれているのです。
私はそのような例を「発達障害もどき」と呼んでいます。
発達障害もどきとは何かを大まかにお伝えすると、「発達障害の診断がつかないのに、発達障害と見分けのつかない症候を示している状態」を指します。
これは、私が診療を通して出会った子どもたちの症候を見る中でつくった言葉で、そういった診断名があるわけではないことを、ご注意くだ…
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『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(唐木英明、小島正美)を読みました。
はじめに強固な考えをもった人に対して、「科学的にはこうです」と言っても、説得することは不可能だろう。しかし、世の中の6割前後は「どちらが正しいか迷っている」と思われる人たちだ。本書はそのような迷いをもつ6割の人たちに対して、役に立つ参考書を目指した。陰謀論などにどっぷりつかってしまっている人は宗教と同じで救えないです。
・6割かどうか知らないですが「迷っている」「どうなのかわからない」と思っている人達
・陰謀論にはまっていたがこれは違うのでは?と疑問を持ちはじめた人達
これらの人達のために…
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「新版 知らずに食べていませんか? ネオニコチノイド」(水野玲子)を読みました。
昔の版を読んでデタラメっぷりをツッコミましたが、新版ではどうなっているか見ていきましょう。
昔の版でツッコんだ内容はスキップします。
論文をまるっきり読んでいませんねなぜEUは中止の決断ができたの? 科学的証拠の蓄積
世界一流の科学雑誌『ネイチャー』と『サイエンス』で、ネオニコチノイド農薬とミツバチ大量死を結び付ける証拠が発表されたからです。
◆ネオニコチノイド農薬がミツバチの振興行動下させる。
ミツバチに致死レベルのネオニコチノイド(成分名:チアメトキサム)を与えた実験では、通常のハチと比…
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農薬が発達障害の原因であると流布する人達がいます。
国会会議録検索システムにて「農薬 発達障害」をキーワードで検索して、どのような発言をしているか調べました。
なお日本政府はどう言っているかというと、国会でも発言している長妻議員の質問主意書に次のように返しています。お尋ねの「ネオニコ系の農薬の使用と自閉症や広汎性発達障害との関係」については、政府としては、その因果関係は確認されていないと考えている。
■立憲民主党 長妻昭
第208回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号 令和4年4月20日ネオニコチノイド系殺虫剤の話でございます。後者は有機リン系殺虫剤の話でござい…
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「子どもを壊す食の闇」(山田正彦)を読みました。
「第二章 表示が消される食品添加物」にツッコミます。
着色料一例をあげると、イギリスで2007年、合成着色料のタール系色素が「子どもの多動性行動に関係している」という調査結果が出て、EUでは食品メーカーに警告表示を義務付け、自主的に使用を中止するよう勧告しています。子どもの発達障害が増加している背景には、農薬や添加物が影響している可能性がある、と考えられているからです。デマ屋の文章に正確性を求めるだけ無駄なのですが、読んでイライラしますね。
赤字の部分は誤りで、下線の部分はミスリードです。
この話を時系列にならべて正し…
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「パンと牛乳は今すぐやめなさい! (3週間で体が生まれ変わる)」(内山葉子)を読みました。
参考文献が巻末に載っていたので転記しました。
本文を読む前に転記したのだが、本文を読むと参考文献とリンクをさせていない!
クソですね。
参考文献を載せて、それっぽく見せられればよいのでしょう。
「はじめに」で次のように書いていますが、「科学的に解説」する気なんてまるでないことがよくわかります。パンと牛乳の両方について科学的に解説し、日本人向けの具体的な改善法をお伝えしたいということも、本書を著した理由です。
量の概念皆無・デメリットしか言わない「はじめに」に次のように書かれています…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。
『「農薬工業会」の批判に反論する』と『おわりに』にツッコみます。
『「農薬工業会」の批判』は「週刊新潮の掲載記事に関する農薬工業会の見解」で見られます。
参考文献はこちらから参照ください。
過去ログはこちらからどうぞ。
『第七章 食べてはいけない「食パン」リスト』『第八章 パスタと野菜に気をつけろ』はスキップします。
ブーメラン、ブーメラン②第一章三三頁
【母親の体に入ったアセタミプリド(ネオニコの種類については一九頁の表1参照)が母体で代謝されると、その産物が胎盤関門という…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。
『第六章 〝不自然〟な食べ物』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。
過去ログはこちらからどうぞ。
おかしな論文ばかりを引用しますね環境脳神経科学情報センターの木村-黒田純子氏は指摘する。「グリホサートを主成分とするラウンドアップは動物の腸内細菌に影響を及ぼすことが分かっています。善玉細菌を減少させ、悪玉細菌を増やすことが複数報告されていて*1、これは人間でも起こるでしょうね。腸内細菌の異常は、全身の免疫や代謝に異常を起こして免疫疾患を起こしたり、さらに脳にも影響して、一部の自閉症の…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。
『第三章 「現代病」と農薬』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。
過去ログはこちらからどうぞ。
濃度が高すぎですね佐渡市でトキの野生復帰を研究していた新潟大学は、農薬の毒性について長年研究を続けてきた神戸大学の星信彦教授に調査の協力を依頼した。もちろん、農薬のせいでトキのエサであるドジョウなどが減ったことは容易に推察できたが、農薬がトキの繁殖能力に直接影響を与えている可能性も疑ったのだろう。
星氏は、「まさか天然記念物で実験するわけにはいかず、ウズラで実験しました」と言う。では、…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。
『第四章 脳細胞が〝発火〟する』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。
過去ログはこちらからどうぞ。
ADIは個体差として10倍を見込んでいるが実は今、これが単なる相関関係でないことは、次々と実験で証明されつつある。例えば、星信彦神戸大学教授の「オープンフィールド試験」もその一つだ。
正方形の白い箱の中でマウスを自由行動させ、その情動を観察する実験である。*5
・・・
クロチアニジンを無毒性量のわずか10分の1の量与えただけで、ほとんど出て行かなくなります。相関関係と言っている…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)を読みました。
『第二章 密室で決められる安全基準』にツッコみます。参考文献はこちらから参照ください。
過去ログはこちらからどうぞ。
アホですねいまや農薬大量使用国として定着している。
これでも「国産は安全」と言えるのだろうか。アホ極まりないですね。「農薬使用量≠農薬残留量」ですよ。
「農薬使用量が多い=農薬残留量が多い可能性がある」というだけ。
「農薬使用量≠農薬残留量」の分かり易い例を示しましょう。
「食パンのグリホサート残留調査」に国産小麦から作った食パンとそうでないもののグリホサートの残留量…
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『本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす―』(奥野修司)
この本の参考文献です。本文へのツッコミはこちらから参照ください。
参考文献一覧第一章 「国産は安全」神話
*1 Yoshinori Ikenaka et al: Toxicol Rep. 2018 Jun 19:5:744-749.
*2 Yoshinori Ikenaka et al: Environ Toxicol Chem. 2019 Jan:38(1):71-79.
*3 平久美子「ネオニコチノイド系殺虫剤のヒトへの影響―その1:物質としての特徴、ヒトにおける知見―」「臨床環境医学』2:25-3(…
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立憲民主党の山田勝彦議員と参政党の神谷宗幣議員の対談動画を見つけたので、山田勝彦氏の部分だけにツッコみます。
『なぜ議員になったのか!?「地方を考え、日本の農業と地方の未来を考える!」 山田勝彦議員の想い』(三部作になっています)
山田勝彦氏は、民主党で農林水産大臣であったデマ屋の山田正彦氏の息子です。
発達障害(2分50秒頃)2004年約9万人と言われた発達障害のお子さんがわずか10年で2014年時点で19万人弱、約10万人も急増しているでこの原因は何なのかっていうのをずっと気になってたんですけれども
・・・
改めて食の安全について専門家から学んだ時にやはりこの原因は食に…
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毎日新聞の「徴用工問題の韓国案 解決へ向け日本も協力を」をピックアップ。
15年の慰安婦合意は韓国世論の反発を招き、最終的な解決に至らなかった。その失敗を繰り返さないためには国民の理解を得られるかがカギとなる。アホなことを言っていますね。
慰安婦合意で「今回の発表により,日本政府と共に,この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。」となっているのですよ。
世論がどうのこうのは知ったことではない。
「国民の理解を得られるかがカギとなる」っていうことは、永遠に解決しないってことになりますけど。
しかし、「解決へ向け日本も協力を」とはヌケ作な事を言っている。…
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『本当は怖い! こんな「長持ち食品」』を読みました。
この本へのツッコミ3回目で、輸入果物・野菜のお話が対象です。
ポストハーベスト輸入果物には、いろいろな問題があります。
中でも特筆すべきは、ポストハーベストの問題です。
ポストハーベストとは、収穫した後の農産物に、殺菌剤や防かび剤の農薬を散布する処理のことです。
・・・
問題は、ポストハーベストとして使われる薬剤の中に、日本では許可されていない強力な農薬が含まれることです。
なぜ、日本で禁止されているはずの農薬が使われた果物が輸入できるのでしょうか。
それは、ポストハーベストで使用されている薬剤は、日本では「農薬」…
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「チバニアン兼業農学校 農業政策 山田先生 2022年3月9日」という動画を見ました。
立憲民主党の山田勝彦衆議院議員(山田正彦元農林水産大臣の息子)出演の動画です。
今回は、質問に回答しています。
見て頂ければわかりますが、間違いだらけです。
お父上の活動を宣伝しないと1時間3分20秒頃)グリホサートの毛髪検査を日本でできるか?という問いに対して次のように答えています。日本は検査できる機関が無いんです。ヨーロッパに、確かフランスに出しているんです。
そこは、デトックス・プロジェクト・ジャパン(父親の山田正彦元農林水産大臣が共同代表をしている団体)でできます!と言わない…
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「タネはどうなる!?」を読みました。
民主党政権時代に農林水産大臣だった山田正彦氏の著書です。
24ページある「第8章 種子法廃止を受けて、私たちはどうしたらいいか」へのツッコミです。
今回で最後になります。
まだ本文を読んでいない状態で、
「種子法廃止を受けて、私たちはどうしたらいいか」
の問に対しての答えを書くと、
「デマ屋に騙されないように、一次情報を確認しましょう」
ですね。
最後まで読んで、どう変わるかな?
TPP協定種子法の条文を調べて驚いた。これはまさしくTPP協定第17章「国有企業及び指定独占企業」の章に書き込まれている内容そのもので、すぐにで…
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TBSの報道特集が「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という番組を放送しました。
これは、東京大学の山室真澄教授が書いて Science に載った論文などをベースにしたものです。
これに関する第六弾ですが、今回はTwitterでの反応を見てみました。
過去分は第一弾、第二弾、第三弾、第四弾、第五弾を見て下さい。
「ネオニコ」をキーワードにして、2021/11/06(放送があった日)~12/6のツイートを拾いました。
その中で番組に関するものだけ抽出しています。
集計結果次の分類をしています。
反論:報道に対して反論・異論を述べているもの
保…
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TBSの報道特集の「最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は」という動画を見ました。
以下を読んでもらえばわかると思いますが根拠薄弱もよいところです。
(他にもいろいろツッコんでいるので、タグ「山室真澄」から見てください)
この番組は、2019年のScienceに載った東京大学の山室真澄教授の論文がベースになっています。
「Neonicotinoids disrupt aquatic food webs and decrease fishery yields(ネオニコチノイドは水域の食物網を破壊し、漁獲高を減少させる)」 ・・①
有料でAbstractしか見…
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デトックス・プロジェクト・ジャパンでオンラインセミナーが開催されるとのことで、その登壇者のメンツを見てみました。
私も参加します。今すぐ「デトックス・プロジェクト・ジャパン」で検索。https://t.co/7xdRhEeNh8 https://t.co/VP4MYHlHZi— Keiju Fuchikami (@Keiju_Fuchikami) September 8, 2021
「事前調査で見えてきた日本人の尿に含まれるネオニコチノイド系農薬の状況」
八田純人さん(農民連食品分析センター所長)
「農薬再評価でグリホサートやネオニコチノイドは規制できるか」
…
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「甘いバナナの苦い現実」を読みました。
似たようなタイトルのつけ方の「トマト缶の黒い真実」は面白かったのだが、この本は。。。
自閉症と農薬
この図を見てびっくり。
本の中で引用していましたが、「自閉症・ADHDなど発達障害の原因としての環境化学物質(木村-黒田純子、黒田洋一郎)」から引用されたものです。
これは、第22回日本臨床環境医学会学術集会特集で発表されたものですが、ヒドイ。
人への曝露の目安となる、単位農地面積当たりの農薬使用量は日本で顕著に高く、2008年の報告ではOECD加盟国中で第2位となっている(2002年までは第1位だったが、現在は韓国が第1位)。な…
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